2011年03月30日 19時55分15秒
福島第一原発1~4号機は廃炉へ、 本日15時から行われた東京電力の記者会見の中で、福島第一原子力発電所の1号機から4号機について、東京電力の勝俣会長は「廃止にせざるを得ないと考えている」と廃炉する方針であることを明らかにしました。 廃炉の方法については冷却してから放射性物質が外へ飛散しないように遮蔽することになるものの、その方法がチェルノブイリのようにコンクリートの石棺で固めてしまうのかという点については、今後の検討議題であるとしてまだ回答できる段階にないとのことでした。 15時から17時に行われた記者会見の質疑応答全内容は以下から。 日本経済新聞: 現在、清水社長がおられないということだが、勝俣会長の役割は今までとこれからでどう変わるのか。また、清水社長の復帰はいつ頃か。2点目は、原発復旧の見通しについて。事態が長期化しつつあると思うが、会長としてはこれをどう見ているのか。3点目、東京電力は60年の歴史があるが、この事故を会長自身はどう考えているのか、どういう位置づけでとらえているのか。 勝俣会長(以下、勝俣): 私は統合本部の会議に毎日出席しており、清水社長が16日から24日まで不在だったこともあり、海江田大臣はじめ官邸とのお話をさせていただいたりしている。社長は、私自身としては、それほどかからず戻って指揮を執ると考えている。その間、私としては今まで通りの役割を果たすということだと思う。復旧の見通しは、正直まだ冷温停止ができていない状況で、最近は安定してきてはいるが、冷却できるようにならないと炉としての安定が保てない。なので、そこに最大限注力する。それ以降の課題については、今後しっかりと、どういうステップでやっていくか詰めていきたい、という段階。 読売新聞: 海水を注入した1号機から4号機、これから廃炉するという認識はあるか。耐震設計や津波の対応など、原子力安全・保安院の認可を受けている事業だと思うが、東電の責任をどのように認識しているか? 勝俣: 海水注入も大きな問題だが、1~4号機の状況を客観的に見ると廃止せざるを得ないと考えている。耐震設計についての当社の問題は、今回の地震・津波がどのようなものだったか、これまでの対応がどうであったか、今後、事故調査委員会等を設け、着実にチェックしていきたいと考えている。 日経: 事態の収束が長引いており、その状況について、政府、東電のオペレーションのまずさを含めて人災ではないかという指摘があるが、どのように受け止めているか。 勝俣: 私自身としては、まずさというものは感じていない。ただ、現場は電気も消えていて通信もできないような状況で作業をしなければならなかったということで、これまではボタン1つで動いたものが手動でしなければいけないという状況もあって、意図せざる遅れがあったということかと思う。 日経: 今後の事態収束に向けて、燃料棒の冷却のほか、最大の問題は大量に溜まっている放射能に汚染された海水処理かと思う。そのことについて、政府からタンカーの使用を含めて案が出ていると思うが、東電としては自前の船を持っていると思うが、今後、政府からタンカー使用の要望があった場合に、受け入れる準備はあるのか。
勝俣: 今の段階で申し上げれば、排水に寄与することであれば何でも活用していきたい。タンカーだと(原発の)横につけることが難しいということもあるので、条件も考えながら、いいものは積極的に取り入れていく所存。 週刊ダイヤモンド: 会長は誠意を持って補償に向けた対応を準備しているとのことだが、剰余金また株主賞与(株主配当金か?)まで吐き出す覚悟はあるか。被害総額の計算ができていれば、総額とあわせてお伺いしたい。 勝俣: これまで2週間ぐらい毎日いろいろなことがおこり、それを克服して多少安定してきたのがこの1週間ということで、最終冷却を含め、より積極的な安定を求めて、先ほど質問のあった高レベル排水の問題であるとか、塩水の問題など、色々な課題がある。その中で、まだまだ収支面の影響を考える余裕はないが、厳しい状況になると考えている。 しんぶん赤旗: 重大事故は津波によって原発の冷却機能が失われてしまったこと、この津波対策をなぜ行わなかったのかということが中心問題だと思う。東電では「想定外だった」だと言っているが、津波によって冷却機能を失うというのはこれまでにも追及されている。吉井英勝衆議院議員が、押し波で設備が押し流されると(冷却機能が)喪失する、炉心溶融に至ることもあるのではないかと指摘している。住民運動の連絡会や、共産党県議団が勝俣社長時代にこれと同じように冷却材が喪失すると過酷事故に至ると指摘している。想定外という言い訳は通用しないと思うが、なぜこのように津波を想定した対策を怠ったのか。怠った責任を認めるのかどうか。 勝俣: 津波は最大限のものを設計に入れて対応してきたつもりだが、こういう事態が発生したことは真摯に受け止め、なぜこのようになったのか調査分析していきたいと考える。こうした事態になったことは大変申し訳なく、真摯に受け止めるつもり。 朝日新聞: 1号機から4号機は廃炉という考えを示されたが、5号機や6号機、福島第二原発はどのようにお考えか。 津波想定に関して、同じ太平洋側の原発でも女川や東海は今回甚大な被害は免れている。東電に欠けていたことがあるのではないか? また、損害賠償については制度に基づいてとのことだが、東電が負担しきれない分は国が(負担する)という制度になっている。国の支援を求めるのか? 柏崎刈谷の想定対策は取っていると思うが、想定外の地震が起こったときに絶対安全だと言い切れるのか? 勝俣: 総点検しないと状況はわからないが、1号機から4号機以外は基本的な機能は維持していると考える。しかし今回、社会的なご心配、ご迷惑をおかけしている中で、どう対応するかというのは国や地域とのご意見を伺いながらのことだと考える。 2番目、他の太平洋岸の発電所に比べてだが、これはどちらかというと下(南側)に来るほど津波が小さかったのではないかと考えるが、よく検討して明らかにしたいと考える。(東海第二原発は福島より南、ただし女川は福島より北) 原子力損害賠償法については、特に免責についてスキームがはっきりしていない法律なので、政府がこれから具体的な法律を制定するか、これによるところ大だと考える。 柏崎も津波に対して余裕のある設計になっているが、改めて本日、保安院から電源車をしっかりすること、冷却ポンプの対応をすることなど色々なチェック事項が出ているので、こうした点にチェックをかけて、足りないところはきちっと充足させることが大事だと考える。 テレビ朝日: 現在の炉の健全性について、格納容器も含めてどのようにお考えか? 勝俣: 正直に申し上げて、原子炉の状況、格納容器の状況、プール内の燃料棒の状況、これを正確に把握するのが難しい状況にある。なので、水温や圧力などとれる数値で安定性をはかっているところ。したがって今後、冷却を含めて安定させることが急務だと思っている。と同時に、炉の状況をいかに詳細に把握するかと言うことに専心したいところだが、非常に線量が高いなどの課題があるので、把握についてはまだ課題があると考える。 AERA: 人災ではないかという質問に対して「まずさは感じられない」とお答えになっているが、1号機~4号機について、もっと早く海水注入ができなかったか、自衛隊や米軍への救援要請が遅かったのではないか。 勝俣: 私自身は感じていないが、今後客観的に調査して、悪いところは悪いところだとチェックしたい。 AERA: 1号機に海水を注入した時点で2号機、3号機にも注水していれば爆発は防げたのではないのか? 勝俣: そういう考えもあるかもしれないが、現場ではベストを尽くしたものと考える。 Q: 清水社長が倒れた時点で対策本部長を代わる考えはなかったのか?この間、東電のトップが倒れて不在という異常な状態になっている、なぜそのときにあなたはいなかったのか。 (この質問に対する答えは配信遅延のため不明) (次の質問も配信遅延のため不明) 勝俣: 当時、800人を超える人が発電所にいた。直接運用に関わらない人もいたので、半分ぐらいの人員を撤退させることを考えたが、そのあたりで誤解があったものと思う。 海水投入はその当時席上にいたが、1号機に入れること、2号機に入れることも躊躇はなかった。発電所は厳しい状況が続き、本店とのやりとりも含め緊迫した状況が続いた。それも含めて、免震棟の環境まで私どもが配慮する余裕がなかったのは、働いていた方々に申し訳ないと思う。現時点では改善してきている。29日からはこれまで500人がごろ寝のように泊まっていたとのことだが、そのあたりは鉛で遮蔽するとかして、防護着を脱ぐときに前室で脱げるようにするとか、人数を減らして29日からはだいたい200名ぐらいに絞って、次の基地を第二発電所体育館に設置して、そこから必要な作業があれば出て行く、最高司令所は第一に残す、という改善を図った。これからも働く方々の要望を踏まえてできる限りのことはしたい。 TBS: 「一応の安定を見た」と発言されたが、今も避難された方が大量にいらっしゃる中でとうてい安定した状況とは思えない。この避難しなければいけない状況がいつぐらいまでに解決するのかという見通しが欲しい。 また、清水社長が戻ってきたらまたバトンを渡しとのことだが、この時期に倒れている人に戻すのか?会長が最後までやる気はないのか? 勝俣: 最終的には残留熱の除去が喫緊の課題。その後も、天井がなくなって(使用済み燃料プールから)放射能が出ているという状況もあるので、そうしたことへの対応、プール内からの燃料の取り出し、遮蔽ということもあるので、最終的な安定まではかなり長期間かかるものと考える。その中で、避難されている方々、地域の影響評価をして、どの段階で(戻れる)というのは今申し上げるのは難しいと考えている。私自身の見解としては数週間というのは難しいのではないかと考える。 社長がいま入院しているわけだが、どのぐらい入院するのかは医師の診断にもよるので、そこがどうなるかによって、何らかの対応が必要であればはかるということである。それまでは私が全体の調整役になる。 読売新聞: 会長は冒頭で4回頭を下げてお詫びを述べたが、改めて会長と清水社長の経営責任についてどうお考えか? 勝俣: 思うところはあるが、当面はとにかく今の事態をいかに収束させ安定させていくかと言うことが大事。そこに全力を投入することが私の最大の経営責任と考えている次第。 読売新聞: 昨晩、清水社長が倒れたとのことだが、公表まで半日かかっている。これまで東電発表でデータが1日遅れていたり、その後に訂正があったりというのが続いているが、情報伝達の姿勢やタイミングはどのように認識されているか? 勝俣: ミスが生じたりタイミングが遅れたりたことは大変申し訳なく思っている。基本的に、私どもが情報を隠すといったことは全くない。システム的にも、官邸、消防庁、経産省、保安院、自衛隊、すべてが一緒になったところで報告会議をしている。これは発電所やオフサイトセンターも含めてテレビ会議をしている。 初日に、官邸に1号機の爆発(の報告)が上がるのが遅かったという指摘があった。当時の状況で言えば、現場に人が見に行ったが、そのときに通信手段がまったく途絶えていたことでの遅れもあり、1時間遅れたと言うこと。情報の発表ミスなどは、全体会議の中で議論しながら人を強化しようとか、対策を講じているところ。 ロイター通信: 東電の今後について、会長はどのようにご覧になっているのか。これは債務超過に陥る可能性はあるのかということ。また、東電は現在の姿で存続できるのかどうか、原発というものを引き続き民間でリスクを負い続けることが可能なのかどうなのか。 勝俣: 今後は、重要なファクターとしてアンノウンの部分が多い。1号機から4号機の収束を含めてどのような格好で落ち着くのか、損害賠償についても法律がどのように具体的な法律になって我々がどの程度救済されるか、その要素がアンノウンなので…。ただ、一言で言えば大変厳しい状況が続くと言うことかと思う。 原子力発電の今後は私の立場から言える状況にはないので、控えさせていただくが、他社の原発についても影響していると言うことは大変申し訳なく思っている次第。 NHK: 計画停電に関して、夏のピークには需要が明らかに供給を上回るとのことだが、それまでに供給力の増加の見通し、ガスタービンで何万kwなど具体的に。また、経営問題について、株価落下に歯止めがかかっていないが、保証で資金が不足する懸念もあるが、それに関する見解を。 勝俣: 4650万kwを7月末までにという話をしたが、新しいガスタービンのかき集めや故障しているものがどういう復旧見通しでできるかふまえて検討している。今後さらにつめて最大限確保したいと考えている。節電ということでいろいろお願いしているが、これも踏まえて、なんとか計画停電をしないようにと考えている。 経営については、ひとまず金融関係から2兆円を超える資金の担保をしている。この部分は燃料代が上がる、復旧費等もかかるといったことで、いくらあっても足りない状況なので、こうした点も、政府と協議をしながらなんとか資金不足に陥らないよう努力したい。 フリーランス上杉: 昨日の夜に(副社長の)武藤さんにも質問したが、清水社長が出てこないことで世界中でも心配されていて、統合本部で元気でやっていると聞いていたが急転しての入院。今日の昼の説明では納得できないが、あらかじめ入院する予定だったのでは?具体的な病状は? 3号機から出たというプルトニウムについて、4日前はプルトニウムの検出していないどころか機器もないということだったが、21日・22日に検査をしたと発表、結果が出ているということだが矛盾している。政府にいつ報告したのか? 勝俣: 清水社長の件だが、昼は会議にいつも出てきていて、急に体調悪化ということを聞いて私も驚いた次第。基本的にはこれまでの心労、過労、疲労といったところが溜まって血圧が高くなったり、めまい的なものがしたりといった状況で医師の診断を仰いだということ。プルトニウムについては武藤から。 武藤副社長: プルトニウムの検出についてのご質問だが、検出されたプルトニウムは3/21と22に採取して、社外関係機関に測定をお願いしていたもの。これまでは測定結果が出ていないと言うことで申し上げてきて、あと数日で結果が出るとご説明してきたと思う。それ(結果)が出たのが3/28。結果が出て、国にも測定結果についてご報告して、夜に公表させていただいたというのが経緯です。 上杉: 武藤さんの会見では測定していない、外部にこれから(機器を)借りますという発言があって、矛盾があるが? 武藤: 結果があと数日で出るということを申し上げてきたつもり。 上杉: 外部機関での測定は結果が22時間で出るはずだと聞いているが。 武藤: アルファ線測定は時間がかかるとのこと。我々は測定機器を持たないので、外部にお願いした。21と22にサンプルを採取し、それを外部機関に持って行った。そのあと先方で測定を行い、結果をもらったもの。 上杉: 3号機が爆発した直後にヨウ素、セシウムが検出された時点でプルトニウムの測定を行うのが国際的な基準ではないかと思うが、なぜ時間がかかったのか。 武藤: ベータ線、ガンマ線の測定の方が早く行える(結果が出る)ため、まずベータ線ガンマ線の状況を見てから行った。 赤旗: 原子炉の状況や格納容器の状況について正確に把握するのが難しいとのことだが、原子炉から(放射性物質が)漏れているわけですよね、漏れているのを止めないと事態は良くならないのではないかと思うが、そのあたりの見通しはあるのかないのか。 事態が悪化することを防ぐとおっしゃるが、悪化するというのはどういうことか?心配されるのはどういうことで、どういう手当を行っていくのか? 勝俣: 原子炉の中から放射能が出てきているおそれというのはおっしゃるとおりだと思う。漏洩してきている放射能を減らすためには原子炉を十分に冷やすことが必要で、そのために注水を継続してきている。冷えなくなれば出てくる放射能の量が増えるわけだが、そうならないように注水を継続し、冒頭で説明したように、限られた数値だが圧力容器の温度や圧力、水位などほぼ安定的に変化してきていると思っている 日経: 政府の中でも、膨大な賠償を背負う東電が民間として存続できるのか危ぶむ声があり、国営化する意見もあるが、民間企業として存続できるとお考えか? 廃炉やむなしとコメントされたが、廃炉の費用はどれぐらいで見積もっているか? 原発事故のあと、日本のエネルギー政策は大きく変わらざるを得ないと考えるが、原発を福島第一原発の7号機と8号機、東通原発と計画しているが、これは白紙に戻すのか? 勝俣: 国有化の議論はいろいろなご意見があろうかと思うが、我々は民営化でありたいと最大限努力すると考えている。 廃炉費用はどこまで見るかにもよるが、当面は放射能を閉じ込め炉を安定させる、遮蔽までの費用と言うことになると思うが、まだまだ試算する状況にはない。まだいろいろな手段を検討し、何らかの手段で実現したいという状況なので、見積もりまではいっていない。 エネルギー政策のはなしだが、増設計画のあるところについて、今後の日本のエネルギー政策をどう考えるか、原子力をこれからも拡大することを認めていただけるのか、そういうことの焦点だと思っている。今、なかなか考えようということにはならないと思う。 東京新聞: 津波対策で、社長は津波レベルが想定外だったとおっしゃっている。振り返ると、津波対策は東電として足りなかったところがあるかなと言う反省はあるか?菅総理も言っているが、見通しが甘かったというような発言もあるが。 勝俣: 津波によって大惨事を引き起こしたわけで、そういった意味合いにおいては対策が不十分だったということかと思う。これまでの経緯等々も踏まえて、津波対策が十分ではなかったところがあるのかについては十分に詰めていきたい。 Q: 清水社長は経団連副会長、電事連会長。これらの兼務についてはどうお考えか? 勝俣: これらもどういう格好で整理するかというのは今後の課題だと思う ITmedia: 統合対策本部の会議では議事録は取っているのか?とっているのであれば議事録の公開は考えているか? 勝俣: 記録はある。今後私どもとしても検証していくことになるが、経産省や官邸と共同の所有なので調整がどうなるかによるかと思う。 ITmedia: 公開すべきだとは思うのか? 勝俣: どういう内容かを拝見していない。 Q: 県民への謝罪と県知事への対応について。佐藤知事は原発推進派として今後プルサーマルの受け入れでも安全承認をしている人間だが、東電からの謝罪を受けず、自衛隊を激励しており、東電の方へは差別的な扱いがあるが、何か意見はあるか。 勝俣: そんなことを言える立場ではない。謝罪にお伺いしたいところで「全体の収束へ力を尽くして欲しい」と言われたので。 Q: 謝罪するのは県知事ではなく県民にですよね。なぜ現地で県民に謝罪していないのか?今後予定はあるのか? 勝俣: 福島県民へといったときに、何をもって福島県民への謝罪になるのかということもある。知事、関係市町村、議会へということをやっているところだが、別の方法があればそれも考えたいと思う。 Q: 金融機関への支援要請が行われた中で、信金中央金庫が入っているのかをおうかがいしたいが 勝俣: そこまでは確認していない。のちほど事務方から回答したい。 朝日新聞: 組織として、会長は肩書きとしては無任所だとおっしゃったが、組織として社長がいないことのデメリットをどうお考えか?いなくて大丈夫ならなぜいらっしゃったのかという話になる。 東電の社員の皆さんや家族の皆さん、協力会社の皆さんに対しての最高責任者としてどういうメッセージをお持ちなのか。給料を出しているのだから、契約があるから働いてくれと言うことなのか。 勝俣: 社長は業務執行の最高責任者であるので、長期不在であれば障害が出てくるということかと思う。メッセージについては社長からすでに出している。 CNN: この事故は日本だけではなく世界が心配している。世界へ向けてのメッセージはあるのか?また、被害が出ているが、他国への影響についてはどういうものがあるのか? 勝俣: 大変、諸外国にご心配、ご迷惑をおかけしたことは申し訳なく思います。これについても諸処の手段を通じて発信し、現状等々を海外の皆様へも知っていただくような努力は進めている。 現時点で言うと、直接的な意味合い、放射能汚染などはほとんどないと思っている。しかし、いろいろな農産物の輸出入含め不安を大きく与えていると言うことも含めて、大変申し訳ないと言うことで考えている。 日本インターネット新聞社: 事故当時、会長はマスコミ幹部を引き連れて中国旅行に出かけていたと報じられている。(この費用は)東電持ちだったのか? 避難所に職員を出しているとおっしゃったが、南相馬市には電話一つきていない、職員もきていないとのことだが事実確認は? 勝俣: 全額東電負担ではない。 日本インターネット新聞: マスコミ幹部の旅費を一部持ったということか。 勝俣: たぶん自分たちの分よりは多めに出している。 日本インターネット新聞: 編集委員か、論説委員か。 勝俣: マスコミのOBの研究会、勉強会の方々。これはプライベートなので名前は出せない Q: プライベートではないのではないのか? これはマスコミと東電の癒着ですよね? (配信不安定のためこのあと詳細不明) 司会者: (南相馬市の件については)市長さんに確認したい。 毎日新聞: ベントが遅れたのは菅首相が来たからという話があるが、事実関係は? 武藤:(回答者不明瞭) ベントについては、早くするようにという指示をいただいて、現場で準備にかかったが、電源がなく、照明もない中で、通常であればスイッチを動かすだけの操作だが、現場へ行って操作する、電源を繋ぐ操作が手作業で必要だったので、最善を尽くしたつもりだが、結果としてはベントを行うまでに時間を要したことになり、ご指摘のようなことになったのだと思う。 朝日新聞: 1号機、3号機、4号機で天井に穴を開けて水素ガスを逃がすことは検討しなかったのか。5号機、6号機では早いうちにやったようだが。 武藤: 水素が建屋の中に出ると上の方に溜まり、それが何らかの原因で爆発すると建屋を破損させることになる。その経験を踏まえて、5号機6号機では万が一なったとき(水素が溜まったとき)のために穴を開けることを行った。 朝日新聞: 水素ガス発生は専門家であればすぐにわかることだと聞いているが。 武藤: 天井に穴を開けるというのはそれなりの準備が必要なので、できたところから実施したということ。 朝日新聞: 3号機についても間に合わなかったのか。 武藤: 結果としては手が着かなかったということ。 Q: 清水社長から辞意は? 取締役会として代わりを選任することは考えていないのか? 勝俣: 辞意は出ていない。取締役会で、そのような議論も行っていない。 読売新聞: 燃料のことをお伺いしたい。 1つは、残っている核燃料について。プールと炉心とあるが、会長はプールの燃料をどうするかと触れたが、具体的にどうするのか。上にある燃料を動かすクレーンがぶっ飛んでいるが。炉の方は、炉のまま封じ込めるのか、そうであればどのような手段があるのか、どれぐらい時間がかかるのか。その間、避難生活を続けなければいけないのか。 2点目は、代替の燃料、火力のこと。火力は今ガスタービンを検討とのことだが、ガスタービンは都市型であり、柔軟に色々なスペースに設置できるが長距離送電には向いていないので立地が限られてくる。具体的な計画はあるのか。安い燃料もあるかと思うが、ベストミックスが議論になっていたときに俎上に上がっていたオリマルジョンを導入する検討はあるのか。 勝俣: (核燃料は)燃料プールにあるものと炉にあるものがある。プール(のもの)は水につかっているが、屋根がない部分もある。これをどう取り出せるのかについては、通常のクレーンはできないので、代わる方法を考えている。建物の健全性がどうか、どう設備設計をしてどう出すのかと検討する必要があるので概念についてアイデアを出して検討しているところ。プールは水が入っていれば冷却できるので、時間はまだ少し炉よりも課題は小さいかと思う。炉は中に水を入れておかないと冷えないので、まずはここをしっかり冷やして安定した状態に持って行くことが先決だと思う。見通しは、ともかく冷やすことに全力を注ぎ込んでいて、いつまでというのは難しい。 ガスタービンについて、設置場所は火力発電所の中に敷地が余っている場所があり、そこへの設置を考えている。オリマルジョンは(発電量を増やす目標が)夏ということを考えると、立ち上げるのは無理だと思う。既存のLNG、またはガスタービンの立ち上げを考えている。 Q: これまでの状態から火力で補った分、CO2排出量はどう考えるか。 勝俣: これは増えると思う。環境問題は別の段階で考えさせていただきたいと思うが、お客様に停電でご迷惑をかけているので (音声停止のため回答後半不明) 週刊現代: 株価急落についてコメントを。また、計画停電に不公平感があるが、総量規制は考えていないのか? 勝俣: 株価について、市場の厳しさを厳粛に受け止めている。その上で、株価回復も含め、原子力をなんとか安定的に収束させるのがスタートだと考えている。 総量規制については、これから夏場だと13時から14時にピークがあるので、ピークのクリアについてご協力いただきたいと考えている。 共同通信: 1号機から4号機にについて廃炉とおっしゃっていたが、廃炉に伴う困難さとそのスケジュール感を。 勝俣: 困難さは、まず冷却して冷温にすることが一つ、それから施設の絡みとして、炉に海水を注入しているために海水がかなり多く塩分が多い、これをどう除去するか。これは、塩分が入るということで配管などを含めて腐食が早くなることに繋がるので、その対策を講じる必要がある。建屋から格納容器からの放射能が出ている、これをどうやって封じ込めるのか、コントロールするかという問題がある。最終的には遮蔽する、これも含めて並行的に検討している プールなりに入っている燃料をどうやって取り出して、他に保管するかと言うことも場合によっては課題になる。どれも大きな課題であり、総力を挙げて検討しているところで、なかなかスケジュールは申し上げにくい状況 Q:(質問者聞き取れず) 東電は営業エリア内に原発がないとうかがっているか、地方にリスクを押しつけて自社の繁栄を図っていることにならないか?恥ずべきことではないか? 勝俣: ご指摘にあるようなお考えもあり、なんとか首都圏にと検討もしたが、立地上含めなかなか難しいというのが現状。そうしたことで福島県、青森県、新潟県にお願いしてそこに作っている。そこで今回のような事故を起こしたことは申し訳なく思っている。 フリー村上: 今回の事故で被害に遭われた方には東電をつぶしてでも補償を優先させるというお気持ちなのか? 勝俣: 最大限の補償というか、お詫びも含めていたしたいと考えている。全体としては法律の枠組みの中でどうなるのかというのも含めての考えになる。 IWJ岩上: 廃炉に向けて進める方針を示されたが、このゴールがどのような形なのかというのが示されないと姿が見えてこない。ロードマップもだが、具体的な最終形はどのようなものになるのか。チェルノブイリでは石棺が最終的な封じ込めだが、そういうものを想定しているのか、あるいはそうした何らかの形でのゴールによって、放射性物質の飛散は完全に食い止めることができるのか、最後には何10kmも人が住めないようなエリアができるのか、これから廃炉に向けてのゴールを、お示しいただきたい。どのぐらいかかるのか、これは何年間かかかるものなのか。 冷却システムの復旧について、電源の繋ぎが成功したと報じられ安堵感が漂っているが、通電したと言うだけでは冷却システムが動くかどうかはわからないはずです。機械系が故障していた場合、どのように手立てを打てるのか。最悪の場合、補修修理が間に合わない場合、外部からポンプを持ってきたときの調圧などはどうなっているのか?どのようにご検討なのか。 モニタリングポイントについて、数が少なすぎるのではないか。各種検査の分類も数が少なすぎるのではないか。国民の不安は放射性物質の飛散にある、敷地外だけではなく、想定できる広範な地域に独自に自らの責任で放射性物質の測定を行うべきではないのか。 この3点、お伺いしたい。 勝俣: 廃炉のゴールについて、先ほどご説明したとおり、冷却から始まっていろいろな課題、放射能漏れを防げるのか防げないのか、遮蔽をどうやるのか。それがステップであろうと。 岩上: コンクリートで固めることを考えるのか? 勝俣: 他の方法も諸処検討しているところで、これだというところで確定しているものはない。 冷却はご指摘の通り、ポンプが水につかっていたりすることもあって、一つ一つ点検しないと稼働するのかは難しい。建屋の地下に高レベルの排水が入っていると言うことで、まずは排水をする、そのあとクリーンにして点検していく。基本線はそういったことで冷却を考える、と同時に他の方法で冷却できないかということも考えている。 岩上: 機械的故障が回復不能だった場合は検討しているのか? 勝俣: ポンプというよりも、それ以外のものでも代用方法があるのではないのかと言うことも含めて、多種多様に調達をしている。モニタリングポストはご指摘の通り、少なかったと言うこともあるが、今日あたりから30カ所、組織的に保安院ともすりあわせをしながらモニタリングを開始した。 岩上: その検出方法や数値はどのように担保できるのか? 勝俣: 保安院が見るということであろうかと思う。 岩上: 最終形になったときに周囲に人は戻れるのか、チェルノブイリのように立ち入り禁止区域になるのか 勝俣: そこはこれからのことであって、そういったことの地域への影響等々もよく考慮しながら、検討しているところであります。 東洋経済: 資金がいくらあっても足りない中で、民間として残りたいという声もあった。組織をスリム化するなり、出資しているものを見直すなど、そういう考えはあるのか?公的資金注入であれば税金が使われるわけだが。 火力を使って発電量を増やすとのことだが、原油高の中で電気料金に跳ね返る可能性はあるのか? 勝俣: 資金についてどのぐらい必要かが定かではないため、見通しができない状況にある。今後、それを踏まえつつ対応を図っていくが、一つに民間企業としてコストダウンなどの努力等はかっていく所存である。 原油高での電気料金への反映は難しいところで、燃料調整条項をどう考えるのかとか、他のものはどうするのかというところもあるので、いろいろなケースを作って対応をどうするのかということであろうかと思う。 朝日新聞: さきほど福島第一について国がこのまま原子力を認めてくれるのであれば先に判断するという話もあったが、福島も東通もかなり先の計画だったと思うが、火力に変える考えはないのか? 柏崎刈羽の運転について、普通の人からすると原発の運転か計画停電かと人質を取られたかのような状況かと思うが、どうお考えか? 勝俣: 柏崎刈羽については地元からもご心配を頂いており、当社としてはいろいろ対応策など、冷却を2重3重に担保するにはどうするかなど検討し、地元の方々のご理解を頂ければと説明会を行っているところ。 (福島第一の)7号8号等々は、国もあるが県や地元のご理解が大変重要な要素になってくるので、現時点ではとてもとてもということであろうので、今後どうしていくかは詰めていくことになろうかと思っている。今ただちに火力に等々の計画はしておりません。 フリー畠山: チェルノブイリでは事故処理に80万人が従事したが、今回は何人ぐらいの人員を見込んでいるのか。どれぐらいを確保するのか、それほど必要ないとお考えか。PCBなど他の有害物質についての調査を行う予定はあるのか? 勝俣: 廃炉はどのようなやり方についてこれから検討する段階なので、それについて現時点でどのぐらいの手間がかかるのか申し上げるのは難しい。 日経新聞: 事故によって国内のプルサーマルが頓挫する恐れがあり、六ヶ所村も事故続きで運営できていない状況、核燃料サイクル路線はどうなるのか。原子力を日本で再生させるためにはなにか手段があるのか。原発のみ民間から切り離すなど。 勝俣: サイクル路線については国全体の政策の話だと思っております。プルサーマルや六ヶ所の再処理が開始されるということも、おそらく今回のことを踏まえて遅れていく、その中で議論が行われるであろうと考えております。 原子力の再生は、今、私は国ベースでの再生をふくめて頭がそこまで及んでおりませんので、今後の課題として考えさせていただきます ロイター通信: 原子力プラントの輸出がインフラ輸出の柱になるはずだったと思うが、それが今回のことでどう影響が出そうかという見通しは。また、影響を受けた方への補償は最大限とのことだが、範囲は?農業、漁業ができなくなったという明らかな方の他、普段は買わなかった水を買ったという人など色々な影響が出ていると思うが、どういったところまでをお考えなのか、今の時点でわかる範囲で。 勝俣: 海外でも原子力輸出がおそらくかなりシュリンクしていくのだろうと。日本では象徴的なのはベトナムだが、今後どうなるのかは見通せる段階にない。 補償の問題だが、損害賠償法がどう適用されるのか、政府と協議をしながらどういう格好になるのか決まってくると思う。 日経: 菅総理大臣がエネルギー政策の見直しも必要だという認識を示したという報道がある。原発中心が変更されることはやむを得ないことなのか、見解をお聞かせ下さい。 (勝俣会長は)社長のころら「3つのE」という、環境性、安定性、経済性ということで、原子力推進も必要であるとおっしゃっていたが、今でもそのようにお考えか。 東電トップに長らくいらっしゃるが、こうした事故が起こらないためにこうしたことをしておけばよかったと反省すること、後悔することはあるか。 勝俣: 政策見直しだが、こうしたときに原子力をどう位置づけるかは今の時点で申し上げるのは大変難しいことかと思う。 環境の問題、安定供給性の問題、効率性の問題、ここをどういう風に理解して自然エネルギーに転換できるのか、火力に頼ってどうなるのか、さりとて今回のような大問題もあるがどうするのか、それはしっかり議論されるということであろうかと思っている。 「3つのE」は資源の乏しい我が国において、うまくバランスをとれる指標として私自身として必要なものではないかと考えている。 こうしたことが起こらないためにどうするか、本当に私どもの反省材料と申しますか、今後事故調査委員会等々通じてどこに問題があったか、どういうことであったか、しっかりとつめて今後の対策に生かしたいと思う Q:(質問者聞き取れず) 多額の税金が投入されていて、この問題は多くの国民が乗り越えていきたいと考えている。日々、工程表にどのような問題があって、どのような問題を改善していかないといけないのかと共通認識として持つ必要があると思うが、そういうものを発表して国民に見取り図を公開される予定はあるか? 勝俣: それは出していきたいと思います。今のところ、確定している手段、スケジュールなどが不透明なところもあるので、できる限り早く、国民の皆様、避難されている皆様の生活に寄与できるものが出せればと思うが、申し上げる段階に来ていない。 Q: わからないことはわからないというのでかまわない、それが重要な情報になるのだと思う。何が課題か、何を東電が課題として抱えているのかわからないことが不安に繋がっているわけだが。 勝俣: まずはタービンの冷却、ポンプが水につかっている、これらをクリアして早く冷温にすることが第一であります。 炉の中に煮沸されて塩が入っている、これは腐食を早めるので、どうやって除去するか。それから放射能をどうやって少なくして、それを外に出さないようにしていくかという問題。 そして最終的には遮蔽を考えなければいけない。 炉の中やプールにある燃料をどう取り出すのか、という問題もあり、それぞれ取りかかっているが、いついつまでにこの方法でいこうというところまでは行っていない。 NHK: 核燃料サイクルの関係で、今回のことを踏まえて遅れていくという発言があったが、必要性や安全性などふまえて、どのあたりを踏まえて遅れていくと考えておられるのか? 勝俣: プルサーマルについてご理解、ご了解を頂いたところもあるが、まだ残っているところもある。それを踏まえると、新たな説明をしたときにご理解を頂けるのかというと難しい箇所がある。六ヶ所の処理も、青森県としてとりあえず停止に動いており、こうした点を考えると、物理的にも遅れるのではないかと考える。この核燃料サイクルをどうしていくのかというのは、原子力政策大綱の中で考えられていくのではないか。 レスポンス: 計画停電に絡んで、料金値上げの予定を教えてください 勝俣: 値上げの動向、見通しですね? これは今後どうなるかは今スケジュールはありません。と申しますのは、どういう費用がどうなるのか不透明であることなども踏まえて、いつから値上げだと言うことを考えているわけではありません。 Q: 値上げは不可避ですよね?しないと断言はできますか? 勝俣: それはなかなか難しいですね。かかってくる費用が自力吸収できるかどうかもあります。 Q: 海外で進めている原発開発計画はそのまま継続するのか、見直しするのか。 事故によって欧米や新興国の原発開発計画に対しての議論が起こっているが、当事者として諸外国の原発の今後の計画に携わっている方々へのメッセージを。 勝俣: サウス・テキサス・プロジェクトについてかと思います。先方でも、これを推進するか継続するかという点については疑念があるし、私どもも、資金的に難しくなる中でこれを継続するのは難しいと言うことであろうかと思っています。 欧米進行諸国の問題、これは今回の問題はいわば国内の原子力発電事業者にも大変なご迷惑、ご心配をおかけしたわけですが、欧米新興国にも影響の大きい問題だと自覚しています。こうしたことで、まさに申し訳なかったと。 事故がなぜ生じたのかを世界原子力発電事業者協会や、IAEAを通じて明らかにしていきたい。 報知新聞: 作業員や協力会社社員の被曝があったり、汚染水をかぶった人もいる。排気筒からの放射物質の値がはかれないなど、備えがあまりに薄かったように思うが、会長として人が被曝するということへの想像力が足りていなかったのではないかという指摘がある。防災事業計画やアクシデントマネジメント、事故捜査手順書の中に、有事にはプルトニウムを検出するという項目は設定されていたのか? 勝俣: 非常に悪コンディションの中で輻輳する作業があり、その中で3人の被曝が生じたし、発表ミスもあった。こうしたことは大変な反省事項であり、統合本部の会議においても議論があった。こうしたことを踏まえつつ、難しいことはあるが、我々の東京電力からの指示などをもっと明確にすることを始め、種々方策を講じることにいたしております。ご指摘のようなことは謙虚に受け止め、反省材料としたい。 武藤: プルトニウムの計測については、時間がかかるため即応性という観点からは事故が進展していく当初は計りながら何かを判断するというよりは、すぐに計れるガンマ線やベータ線を計って対応していく方が確実かと思います。 勝俣: 六ヶ所については溶融炉の問題などもあって行程としてはおくれているが、津波による事故もふまえて緊急点検の指示が出ているが、中身についてきちんと対応して作業を必要に応じて行っていく。 ニコニコ動画: 原発の件について、菅総理と最近お話ししたのはいつか?どのようなお話をしているのか? 勝俣: よく電話を頂いており、海水注入をはやく真水の注入にすべきではないか、などが最近の電話ではなかったかと思う。 本部には総理のスタッフの方もおられるので、そういった方を間接的に通じて総理と話せる仕組みになっている。 Q: 現地でのオペレーションに当たって、海外からのロボット導入などの動きもあるが、最終的な事態の収束に当たって、人による作業でしか終了しないという認識でよいのか? 勝俣: 非常に難しいところで、人が放射線源のところで作業できればいいが、これができないので、アメリカからロボットを提供いただくという話もあるし、それを最大限活用しながら、高線量のところには人が入らずにできないかというのをやってみてと考えている。 |
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