阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

長崎原爆の爪痕を残していた浦上天主堂。  解体されてしまった理由は?

2024年08月09日 | 「過去の非日乗&Shot日乗」リターンズ

一部引用・・・長崎市北部に位置する浦上地区は、戦国時代末期にイエズス会領になっていたこともあり、カトリックの信者が多い地域だった。

その後、江戸幕府のキリシタン禁教令によって、4度に渡る「浦上崩れ」という激しい弾圧を受けるが、地元住民はキリスト教への信仰を捨てなかった。

「潜伏キリシタン」として明治時代まで信徒が存続していた。

 江戸末期から明治初期に起きた「浦上四番崩れ」が欧米から批判されたことを受けて、ようやく1873年に明治政府がキリスト教の信仰の自由を認めた。

釈放された浦上の信徒たちの間で、天主堂の機運が盛り上がった。1895年にフレノ師が設計、ラゲ師に引き継がれ、20年後の1914年に完成した

これが、石とれんが造りのロマネスク式大聖堂「浦上天主堂」だ。高さ25メートルの双塔の鐘楼を備え、「東洋一の大聖堂」と謳われるほどだった。

しかし、1945年8月9日午前11時2分、米軍が長崎市の上空に投下した原爆「ファットマン」によって、浦上天主堂は、一瞬にして崩壊。一部の外壁だけが残された。

西田三郎、玉屋房吉の二人の神父と、奉仕作業をしていた信徒十数人が天主堂と運命をともにした

 画像をクリックすると本文のサイトに飛びます。

 

原子爆弾投下で破壊される前の教会

アメリカ軍撮影の長崎投下後のキノコ雲

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2024年08月09日 追記

長崎原爆の爪痕を残していた浦上天主堂。解体されて「幻の世界遺産」になった理由は?⇒こちら

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08月08日に目に留まったSNS・メディアの記事

2024年08月09日 | SNS・既存メディアからの引用記事

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東京新聞朝刊

東京新聞朝刊

    スイスの氷河 15年後に同じ場所で撮影した写真

 

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東日本大震災が起こった翌年の [ 2012年07月09日(月)の阿智胡地亭の非日乗ブログ ] 再掲載

2024年08月09日 | 東日本大震災ブログ
2012年07月09日(月)
 
がれき 2000万トンどう処理するか NHK番組から
 
20120707 がれき "2000万トン"の衝撃
NHKスペシャル シリーズ東日本大震災「がれき "2000万トン"の衝撃」東日本大震災で発生したがれきは、東北3県の沿岸部だけでも1880万トン。これは阪神・淡路大震災を超え、過去最大級とも言える膨大な量である。そのうち、今年5月までに処理が終わったのは2割に満たない。今も、被災地には高さ20メートルものがれきの山が残ったままで、震災から3年以内に全ての処理を終えるとしている国の目標に黄信号がともっている。国は焼却や埋め立てを全国の自治体に依頼する「広域処理」を進めようとしているが、焼却施設や処分場の不足、そして放射能の影響を懸念する地元住民の反対もあって、難航。さらに、ここに来て、行き場のない不燃性のがれきの処理が新たな問題として浮上。一方、津波で海上に流出し、太平洋を巡ったがれきが、北米に続々と漂着。その処理をめぐって、国際問題に発展する懸念も出始めている。空前の津波で発生した膨大ながれき。震災から1年以上経ってなお、数々の問題を引き起こし続けるがれきの行方を追う。
 
 
 
アメリカの軍産複合体はオスプレイを何としても日本へ 変わらない意志
 
オスプレイ配備 地元理解見通し立たず
7月9日 4時8分 NHKニュース

 アメリカ軍の最新型輸送機「オスプレイ」の沖縄への配備計画を巡って、政府は安全性に対する地元の懸念を払拭(ふっしょく)するため、アメリカ側にさまざまな働きかけを行いたいとしていますが、地元の反発は根強く、理解を得られる見通しは立っていません。

「オスプレイ」の普天間基地への配備計画を巡って玄葉外務大臣は、8日、アメリカのクリントン国務長官と会談し、安全性への懸念から沖縄だけでなく、日本全国で反発が強まっているとして、墜落事故についての十分な情報提供を求めました。

これに対しクリントン長官は、日本側の懸念に理解を示し、情報を提供する考えを伝える一方で、安全保障上の観点からオスプレイを日本に配備する重要性を強調しました。

政府は安全性に対する地元の懸念を払拭(ふっしょく)するため、アメリカ側が墜落事故の調査結果を取りまとめる際、再発防止策を併せて示すよう求めるとともに、アメリカに専門家チームを派遣して、詳細な分析を行うことにしています。

また両国間で定期的に開かれている事務レベル協議などの枠組みを通じて、オスプレイの配備や運用を地元の意向を踏まえた形にできないか打診するなど、さまざまな働きかけを行いたいとしています。

しかし事態の打開策は容易に見いだせないうえに、日米両政府のこれまでの対応への不信感などから地元の反発は根強く、理解を得られる見通しは立っていません。

☆日本の政官財の人的品質劣化と倫理観低下も甚だしいが、アメリカの軍産複合体戦略部門の現実認識力の低下もひどい。

 いずれにせよ日米地位協定という契約の土俵で交渉すれば、持ち込みを阻止することは不可能という(岡田副総理)。

なれば、国民の生命を守るという土俵で政府間交渉するしかないが、外務省と防衛省のアメリカ閥の官僚群はそれに対して凄まじいツブシ戦術に入っている。

 彼らは野田さんをかついでいる間は、日米の政府間交渉に持ち込まれずに済むと、野田さんを大切にかつぎ上げている。

 一方、アメリカの内部は歴史的にも必ずしも一枚板ではない。

 彼らの中には、このオスプレイ持ち込みを使って日米間にあえて大きな摩擦を起こし、米軍の日本駐留体制の規模の見直しをかけようとする一派もいる。

 なにしろアメリカの国家予算に占める海外駐留軍事費用に歯止めをかけなければ、老朽化しているアメリカ国内の高速道路や橋梁などの修理費など、インフラ維持もおぼつかない財政状況にアメリカはある。

この状況を奇貨として、敗戦後67年 もう自国の防衛は自国の軍備と人でやるという方向に転ずべきだと思う。それがあってはじめて一国を「独立国」と言う。

   「 臥薪嘗胆 捲土重来 次は勝つ 」の気概は、独立国のくにたみは持つべきだ。そうでなければ太平洋戦争で日本の国家維持の為に亡くなった310万人の民間人、軍属、兵下士官は浮かばれない。
 
 
 
映画「キリマンジャロの雪」を観ました。
 
フランス映画と言うことを途中から忘れて、いま地球上で生きている普通の一般人の共通の物語として楽しみました。

ヤクのためには荒っぽい窃盗に手を染める仕事のない若い世代。
自分が所属する階層の、代々の分を守った誠実な生き方、暮らし方をする世代。

それが不況のために起こった会社の人減らしの故に、思いがけない交錯をする。

寡婦と息子3人は生きていかねばならない。

首きりにあえて応じた組合の委員長と介護婦の妻、彼らの息子娘孫たち。彼の弟とその妻。マルセイユで生きている普通のひとたち。

貧しい息子たちと老年の夫婦の思いがけない交流。
決して予定調和の安易な展開ではないが、人っていいもんだなぁと、心が暖かくなる映画だった。

なにげないユーモア。現代フランスの地方警察の生の描写。
それらも手練れのシナリオと監督の技の冴え。

どの俳優も美男美女ではない。それだけになんかドキュメンタリ映画のようでもある。

開始15分前にチケットを買ったら通し番号は48番だった。
こんな地味な映画なのに口コミで良さが伝わっているようだ。

ひさしぶりに鼻の奥がツンとしてズボンのポケットからハンカチを出したが、両隣の男女も同じような感じだった。

 韓流ならぬ仏流映画。さすがの底力だと心強く思いました。

公式HPはこちら
 
「キリマンジャロの雪」予告編
 
 
世界の原発発電量 減少
 
朝日新聞デジタル 2012年7月8日2時15
世界の原発、発電量前年比4.3%減 原発事故影響で

 世界の原発の発電量は2011年に2兆5180億キロワット時となり、前年より4.3%減ったことが分かった。英仏のコンサルタントらが6日、報告書をまとめた。東京電力福島第一原発の事故が主な落ち込みの原因と分析している。

 国際原子力機関(IAEA)のデータなどをもとに、仏民間研究機関の元代表、マイケル・シュナイダー氏らが集計した。報告書によると、日本で1240億キロワット時、ドイツで310億キロワット時、減った影響が大きい。世界の総発電量に占める原発の割合も11%で、1993年の17%から減ったという。

 事故を受け、福島第一、第二の計10基のほか、ドイツ8基、英国1基の計19基が2011年の1年間に廃炉や将来的に再稼働が困難になった。原発事故以降、ドイツ、ベルギー、スイス、台湾なども脱原発の方針を決めている。報告書は「福島の原発事故が世界の原発開発に影響を及ぼし続けている」と指摘している。
 
 
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横浜の「神奈川近代文学館」へは東京駅から久しぶりに東海道線に乗って行った。 「外人墓地や港が見える丘公園」を通って   YouTube

2024年08月08日 | 関東あちこち

往路は総武線から秋葉原で山手線に乗りかえて東京駅で10番線の東海道線に乗りかえた。

10番線から上を見上げて 東京駅に20番線まで有るのにはじめて気が付いた。JR東日本の東北・上越新幹線の東京駅発着ホームが20番線だった。

横浜駅でみなとみらい線に乗りかえて終点の元町・中華街駅でおりて6番出口までエスカレーターをいくつも上がった。

240802神奈川近代文学館訪問1

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大谷翔平はアメリカでプレーすることで アメリカの「これまでの野球」を破壊した。 幼少時、高校生 日本のプロ野球を経て彼はやってきた。 YouTube 

2024年08月08日 | SNS・既存メディアからの引用記事

How Shohei Ohtani Broke Baseball by Playing Baseball

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08月07日に目に留まったSNS・メディアの記事

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東日本大震災が起こった翌年の [ 2012年07月08日(日)の阿智胡地亭の非日乗ブログ ] 再掲載

2024年08月08日 | 東日本大震災ブログ
2012年07月08日(日)
 
原子炉解体~放射性廃棄物をどうするか
 
NHKアーカイブス シリーズ環境(3) 放射性廃棄物と向き合う(前半部分)

NHK特集「原子炉解体 ~放射性廃棄物をどうするか~」 (1988年6月27日 総合 45分)環境シリーズ3回目は、環境問題としての放射性廃棄物の問題を見つめる。

福島の事故以来、私たちは、いったん放射性物質に汚染された場合の環境被害の深刻さを突きつけられているが、今後も廃炉や放射性廃棄物の処分など大きな困難が待ち構えている

。番組では、NHKアーカイブスに残されている日本初の原子炉解体を記録したNHK特集や、使用済み核燃料の問題を取材したクローズアップ現代を視聴し

、世界や日本の貴重な過去の実例とともに半減期まで長い歳月が必要となる放射性廃棄物特有の問題と改めて向き合い、こうした環境汚染を防ぐにはどうしたらいいか考えていく

ゲスト:小出五郎さん(科学ジャーナリスト・元NHK解説委員)
 

 
 
日本上空でのオスプレイ飛行訓練コースは中国地方上空もあるらしい
 
オスプレイ飛行訓練 新ルート判明
7月8日 10時42分 NHKニュース

アメリカ軍の新型輸送機、オスプレイが、沖縄だけでなく本州などの6つのルートでも飛行訓練を計画している問題で、「ブラウン」と呼ばれる7つ目のルートが存在することが海兵隊への取材で分かりました。

沖縄の普天間基地への配備が計画されているオスプレイを巡っては、アメリカ海兵隊が、沖縄だけでなく本州、四国、九州の6つのルートでも飛行訓練を計画していることが明らかになっています。

ルートには、グリーン、イエローなど色の名前が付けられていますが、NHKが、海兵隊に取材したところ、ブラウンと呼ばれる7つ目のルートが存在することが分かりました。

海兵隊は、7つ目のルートについて、山間部を飛ぶ四国のオレンジルートと同じようなルートだとしていますが、具体的な場所は明らかにしていません。

ブラウンルートについては、基地の監視団体が、アメリカ軍の資料などから、中国山地を飛行するルートではないかと指摘しています。
広島県によりますと、中国山地では、昨年度、アメリカ軍機とみられる航空機が年間200日以上目撃され、目撃情報は2000件を超えています。

軍事評論家の前田哲男さんは「ブラウンルートは、これまでその存在さえ明らかにされてこなかったが、中国山地を横断するルートとみられている。もしそうであれば、アメリカ軍岩国基地に近いことから、相当数の飛行訓練が行われる可能性がある」と指摘しています。

オスプレイ飛行ルート

本州などの6つの飛行ルートは、沖縄の普天間基地への配備計画に伴ってアメリカ海兵隊が作成した環境への影響についての報告書が、先月、公表されたことから明らかになりました。

報告書に、ルートに関係する自治体の名前は記されていませんが、地図に示されたルートによると、▽東北の山間部を飛行するグリーンとピンク、▽北アルプスや越後山脈の周辺を飛行するブルー、▽四国山地周辺を飛行するオレンジ、▽九州山地周辺を飛行するイエロー、▽奄美諸島に沿って飛行するパープルの6つです。今回、明らかになった「ブラウン」は含まれていません。

海兵隊は、飛行高度について、日本の航空法が定める最低安全高度のおよそ150メートル以上だとしたうえで、低空飛行や夜間飛行も行う計画だとしています。訓練に伴う騒音などの影響は大きくないとしています。

しかし、ルートが公表されて以降、沖縄以外の各地にも反発が広がり、とくにオレンジルートの周辺では、徳島県の飯泉知事が防衛省を訪れ、「安全性が確保されないままの配備は強い懸念がある」として、飛行訓練を行わないよう要請したほか、和歌山県の仁坂知事が県議会で、「騒音の問題も予想されるうえ、和歌山県の上空を飛ぶ必然性が説明されていない」として、訓練に反対する考えを示しています。

また広島県は、地図上にルートが示されていないものの、中国山地で、アメリカ軍機とみられる航空機が多く目撃されていることから、先月、国に対し、飛行訓練の中止を要請しています。
 
 
大飯原発事件が起きた場合の避難経路は不透明
 
原発に近づく避難経路に疑問の声 福井、広域避難の連携見えず
(2012年7月8日午前7時16分)福井新聞

 「嶺南から滋賀県や京都府につながる避難経路の確保など、広域的でより現実的な避難方法を国と協力して早急に取りまとめるべきだ」

 県会が関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を事実上容認した6月14日の全員協議会。各会派からは、原発の過酷事故に備えた広域的な住民避難の整備を求める意見が相次いだ。6月定例県会でも同様の声が出ている。

 東京電力福島第1原発事故を教訓に、国は防災対策の重点地域を「緊急防護措置区域(UPZ)」として30キロ圏に拡大する方針だ。県内では福井や鯖江市のほか、京都や滋賀、岐阜3府県の一部も含まれる。

 しかし、具体的基準や対策の中身は原子力規制委員会の発足後に持ち越され、国は都道府県をまたぐ住民避難の広域調整についても方針を出していない。広域避難には隣府県との連携が不可欠だが、県は「今後国が示す方向性を見ながら相互に協力する」(西川知事)と繰り返すだけで、動きは鈍い。
 

  ■  ■  ■

 県は原子力防災計画の見直しを進め、まず原発立地、隣接の7市町を対象とした住民避難の暫定案をまとめた。集落単位で、30キロ圏外を想定した県内他市町への避難先を選定。福島の事故時の実態を考慮して原則マイカーを使い、5キロ圏の住民が優先的に逃げる。

 しかし「避難が長期化した場合の行政支援の継続」の観点から、今のところ県外避難は考慮していない。

 例えば、美浜原発で事故が起きた場合の若狭町民の避難先は越前町。大飯原発での事故時に高浜町からは敦賀市へ避難するとされている。住民は避難する際に、原発に近づく経路をたどる。

 県は「外部で放射線量が高くなるまでには、避難は完了できる」(川上修司危機対策監)との考え方。交通量などを基に試算した避難完了時間は最長で10時間半。福島の事故で原子力緊急事態宣言から放射性物質が放出されるまでは約15時間かかっており、それを下回るとする。

 しかし、住民、市町には疑問の声が強い。

 滋賀県高島市に隣接する若狭町熊川の竹下清太郎区長(63)は「越前町への避難を考えるのは不可能。美浜町内を走るころ、滋賀方面に逃げていれば(30キロ圏の)高島市を抜けているし、よっぽど安全」と指摘する。

  ■  ■  ■

 他の原発立地県では、広域避難を独自に模索する動きが出ている。

 中国電力島根原発を抱える島根県の溝口善兵衛知事は昨年10月、中国地方5県知事会で避難受け入れの協力を要請した。県内30キロ圏の4市の避難先として広島、岡山、山口県などの市町村に避難所調査を依頼。秋をめどに避難計画を策定する方向だ。島根県原子力安全対策課避難対策室は「本来は国が調整すべきだが、隣県は協力的だ」と語る。

 北陸電力志賀原発のある石川県の谷本正憲知事は5月、富山県の石井隆一知事と会談し、避難受け入れの協力を求めた。石井知事は「体制を整える」と応じ、原子力防災対策の連携強化で一致。6月9日には両県合同で原子力防災訓練を行った。

 一方、本県と京都、滋賀両府県の協議は始まっていない。「再稼働問題でしこりが残っている。福井県側から話しにくいのか、一切連絡がない」とは京都府防災・原子力安全課の木村兼喜参事。大飯3、4号機の再稼働をめぐるあつれきが関係を冷え込ませているとの見方だ。

 木村参事は「広域避難は府県間だけでも話し合える」と話す。関西広域連合でも福井県住民の避難を考慮する議論が出ているという。

 経済産業省原子力安全・保安院は、原子力規制委の発足を待たずに広域避難を調整する体制を整える考え。原子力防災課は「福井県から相談があり、滋賀、京都との検討の場を設けるよう調整したい」とも説明する。ただ、具体的な時期は「調整中」とするだけだ。
 
 
 
福島民報「放射性セシウム 水から直接吸収か 専門家が指摘」
 
2012/07/08 10:02 福島民報

 二本松市の山間地の水田などで生産された平成23年産米から、周辺より高い1キロ当たり500ベクレルを超える放射性セシウムが検出された問題で、東京大大学院の根本圭介教授は7日、稲が放射性セシウムを水から直接吸収した可能性があることを指摘した。

24年産米の実験で仕組みを解明する。伊達市役所で開かれた国際放射線防護委員会(ICRP)の対話集会で発表した。

 原因が究明されれば、効果的な吸収抑制対策につながることが期待される。根本教授は、昨年夏に山間部の落ち葉などが微生物に分解された際、付着していた放射性セシウムが農業用水に混入。

水田の地表に出ている稲の根が土壌を介さず、水から直接吸収したとの見方を示した。

 根本教授によると、今年1~2月に稲を水耕栽培し、水から直接吸収する状況を調べた。

その結果、1リットル当たり10ベクレルの放射性セシウムを含む水で栽培した場合、放射性物質の蓄積が進み、茎と葉に乾燥状態で1キロ当たり5700ベクレルが吸収されていたという。発表では「水から直接吸収した可能性がある。試験栽培で解明する」と述べた。
 
 
東電のテレビ会議のビデオは消される恐れがある?
 
東電、テレビ会議の録画映像 「プライバシー」盾に公開拒否 記録消失恐れ (1/2ページ)

一部引用・・


 福島第1原発事故で、東京電力が録画していた福島第1原発と東京の本店などを結ぶテレビ会議の録画映像を公開するよう求める声が強まっている。事故解明の“一級資料”とされ、その一端は5日に公表された国会の事故調査委員会の報告書で明らかにされたが、東電は「プライバシーの問題がある」と映像の公開を拒否したままだ。(原子力取材班)

 生の声を収録

 「こんな悠長でいいのか」「物だけもらっても人がいない」-。5日公表された国会事故調報告書に盛り込まれたテレビ会議の記録は、事故対応に追われ、官邸の介入で混乱する現場の声を生々しく再現した。

 政府と東電で主張が対立している東電社員の全面撤退問題について、国会事故調が「菅直人首相(当時)が『全面撤退』を阻止した事実は認められない」と結論づけた根拠のひとつも、テレビ会議の映像だった。

 映像には菅氏の東電本店での“叱責”や、政府・東電統合対策本部での政治家の発言も残されているとされ、事故対応の検証に欠かせない重要資料だ。

 枝野幸男経済産業相も「なぜ公開しないのか意味不明だ」と公開を求めているが、東電は「社内資料でプライバシーの問題がある」と拒否し続けている。

全文はこちら

☆よほど東電の幹部にとって都合の悪い内容があるのだろう。
しかし今回あると証言された記録は全て国民共有の財産だし、世界の人類にとっても貴重な記録だ。

もしかすると、生涯はじめて人からボロクソに怒鳴られる体験をした
東電のエリート経営者と幹部社員たちが、それを人目にさらして恥をかきたくないという単純な理由によるのかもしれない・・
 
 
原子力委員会は10年以上非公式会合で事を先に決めてきた

原子力委、非公開会合で実質審議 
2012年7月8日 02時00分 中日新聞(共同通信)

 内閣府の原子力委員会(近藤駿介委員長)が過去10年以上にわたり、非公開会合を毎週開き、原子力政策の重要案件を必要に応じて実質審議していることが7日、分かった。事実上の政策決定の場となることがあったにもかかわらず、議事録は残していなかった。複数の委員経験者や政府関係者が明らかにした。

 委員会は毎週火曜に、傍聴可能で議事録が公開される「定例会」を開いているが、その前週の木曜に「打ち合わせ会」と称した非公開会合を開催。関係省庁の担当者に加え、民間事業者が参加することもあった。
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九回裏にドラマがあった!神宮球場   8月6日 東京ヤクルトスワローズvs阪神タイガース

2024年08月07日 | 東京あちこち

☝NM©

【スワローズ活躍シーン】村上宗隆選手のサヨナラ打で接戦を制す!山田哲人選手が9号3ラン!|8月6日 東京ヤクルトスワローズvs阪神タイガース(神宮球場)

孫たちに観戦の機会を作って頂いたWさんありがとうございました。

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東日本大震災が起こった翌年の [ 2012年07月07日(土)の阿智胡地亭の非日乗ブログ ] 再掲載

2024年08月07日 | 東日本大震災ブログ
2012年07月07日(土)
 
国会の原発事故調査委員会     原発事故は“明らかに人災”

国会事故調 “明らかに人災”
7月5日 14時16分 NHKニュース

 東京電力福島第一原子力発電所の事故原因などの解明に取り組んできた、国会の原発事故調査委員会は、5日、報告書をまとめ、衆参両院の議長に提出しました。
何度も事前に対策を立てるチャンスがあったことに鑑みれば、今回の事故は「自然災害」ではなく、明らかに「人災」であるとしています。

国会の原発事故調査委員会は、5日、国会内で20回目の委員会を開いて、641ページにおよぶ報告書を取りまとめ、黒川委員長が横路衆議院議長と平田参議院議長に提出しました。

報告書では、今回の事故について、歴代の規制当局と東京電力の経営陣が、それぞれ意図的な先送り、不作為、または自己の組織に都合のよい判断を行うことによって、安全対策が取られないまま3月11日を迎えたことで発生した。

何度も事前に対策を立てるチャンスがあったことに鑑みれば、今回の事故は「自然災害」ではなく、明らかに「人災」であるとしています。

また、事故当時の総理大臣官邸の対応について、発電所の現場への直接的な介入が現場対応の重要な時間をむだにするだけでなく、指揮命令系統の混乱を拡大する結果となったなどと指摘しています。

そして、国民の健康と安全を守るために規制当局を監視する目的で、国会に原子力の問題に関する常設の委員会を設置すべきだと提言しています。

一方、事故の直接的な原因について、報告書では、「安全上重要な機器への地震による損傷がないとは確定的に言えない」として、津波だけに限定すべきではないと指摘するとともに、特に1号機については、小規模な配管破断などが起きて原子炉の水が失われる事故が起きるなど地震による損傷があった可能性は否定できないと指摘しています。

そのうえで、未解明の部分が残っており、引き続き第三者による検証が行われることを期待するとしています。

国会の事故調査委員会の報告書について、原子力安全・保安院の森山善範原子力災害対策監は、5日の会見で「報告書は保安院が規制機関として十分ではないという厳しい指摘になっていると受け止めている。

指摘を真摯(しんし)に受け止め、改善すべき点について検討し国の原子力の安全規制を一元的に担う新たな組織、『原子力規制委員会』に引き継いでいきたい」と話しています。

藤村官房長官は、記者会見で「国会の事故調査委員会で短期間に濃密なヒアリングなどが行われ、報告書が提出されたことに敬意を表したい。原発事故巡っては、政府の事故調査・検証委員会でも、今月下旬に最終報告が行われる予定で、両者の内容をよく受け止めて、必要な対応を行っていく」と述べました。

原発事故の被災者として、国会の事故調査委員会の委員を務めた大熊町商工会会長の蜂須賀禮子さんは、福島第一原発が立地する大熊町でおよそ30年にわたって花屋を営んできました。

現在、会津若松市にある仮設住宅で避難生活を送っています。
原発事故の被災者の1人として国会の事故調査委員会の委員を務め、今回の調査について「40年、50年も原発とともに生きてきたのに、安全・安心だと思って放射能のリスクに関して無関心だったことが委員の仕事を通してよく分かりました。事故が起きる前に、もっと立地町の住民として勉強しておくことがあったと強く思います」と話しています。

また、調査で明らかになった事故当時の東京電力や政府の対応については、「参考人から話を聞いた時は特に腹が立ち、どんな思いで体育館の中で布団をかぶって寝ていたか、あなたたちに分かるのかと思いました。避難していた私たちをないがしろにして、自分たちがそれぞれの立場でバラバラに動いていたことなどが分かってきたのは、とてもつらかったです」と話していました。

そのうえで、今後について「日本だけでなく世界も注目している報告なので、国会議員には、今回の報告書で提言したことを一つ一つ実現してもらいたい。今後も、ほかの委員とともに被災者として声をあげていきたい」と話していました。

☆この福島原発事件は、日本人だけに影響が限定される事件ではない。

宇宙船地球号を放射能で汚染するということは、全人類史、世界史の中で位置づけられることだ。

東電の経営者や官僚は自分の保身しか頭にないが、今回の調査書の視点は彼らの狭い視野を越えて、人類史・世界史の中でこの事件をとらえている。そして調査の目的はいかにして再発を防止するかという志の中で作られた。

東電が自らがやるべきことを放棄して、自らの職務を果たさなかったのだから、菅首相の行動を批判する資格はない、と断言したのは本当に胸がすく。

そして福島原発事故を人災と規定しているから、今後は事故と呼ばず『事件』と呼んでもいい。

刑事訴訟裁判で刑事犯になることを恐れて、事実という証拠を隠した自社報告書を書かせた東電経営陣の心胆を寒からしめた報告書が出たと思う。原発事件で今も避難せざるを得ない状況にいる16万人の方々も、ある程度安堵されたのではないだろうか。

東京電力の経営者が真っ当な人間なら、そろそろ自分たちがやった行為の責任を取る覚悟を決めるべきだ。

 それにしても爆発当日に、会長は恒例のメディアの有力OBを引き連れての北京巡りをし、社長は奥さんと秘書を連れて奈良旅行をしていた事実を、その後大手メディアに一切書かせない、東電の広報部の凄腕には脱帽するしかない。
  
 
 
校門で圧死した女子高生  22年前の昨日、神戸高塚高校で
 
校門圧死事件から22年 卒業生らが黙とう 
(2012/07/06 11:43) 神戸新聞

事件の後、改修された校門の前で花を手向ける参加者=6日午前8時25分、神戸市西区美賀多台9、神戸高塚高校

 神戸高塚高校(神戸市西区)で1990年、同校1年生だった石田僚子さん=当時(15)=が、登校指導の教師が閉めた門扉に挟まれ、亡くなった事件から6日で丸22年となった。同校の校門前で約30人が追悼集会を開き、当時の記憶を新たにしていた。

 集会は、市民グループや教育関係者が毎年開催している。参加者は、校門付近にカーネーション約350本や花束を手向け、石田さんの冥福を祈って黙とう。続いて一人ずつ校門に近づき「石田さんが理由もなく死ななければならなかったことを、絶対に忘れてはならない」などと思いを述べた。

 登校中の生徒の何人かは、参加者にあいさつしたり、頭を下げたりしていた。

 事件当時、同校2年生だった女性(38)=同市垂水区=は、ほぼ毎年参加している。「先生たちに、生徒の命を預かっているという自覚があれば防げた事件。この日が、命の重さを考える原点に立ち返る日であってほしい」と話した。(本田純一)

 事件と経過についてはこちら

☆亡くなった石田僚子さんの家族は近くの団地に引っ越してきたばかりだった。ほぼ同じ年齢の子を持つ親として、娘を死なせるために引っ越してきてしまったと自分たちを責めるだろうご両親のことを思って当時たまらない気持になった。

生真面目にルールを守ろうとしたらしい教師と、厳しい統制の空気を作っていた高校幹部と、現場にすべてを負わせる教育委員会。

そして入学間もない、遅刻を恐れて走って校門をすり抜けて入ろうとした高校一年生の女子生徒。

 毎年こうして集まる人たち、そして必ず毎年それを記事にして報道する地元紙の神戸新聞。生きておられれば37歳の石田さんのご冥福を祈る。
 
 
原子炉は地震で損傷した可能性を否定できない 事故報告書
 
地震で損傷の可能性 国会事故調報告書
2012年7月6日 07時01分 東京新聞

 東京電力福島第一原発事故の原因や背景を調べている国会の事故調査委員会は五日、調査報告書を発表した。

最悪レベルの事故が起きた直接の原因について、地震で重要な機器が壊れた可能性を指摘。原因は「想定外」の大津波だとする東電や政府と異なる見解を示した。 

 黒川清委員長は同日、横路孝弘衆院議長、平田健二参院議長に報告書を提出。全文はインターネット上にも公表された。

 報告書は最初の揺れで原子炉が緊急停止後に最大の揺れがあったことなどを根拠に、「安全上重要な機器の地震による損傷がないとは確定的には言えない」と指摘。特に1号機では、原子炉内の高圧蒸気を格納容器内に逃す装置が動かなかった可能性があるとし、配管に開いた小さな穴から時間をかけ冷却水が漏れた可能性を否定できないと結論付けた。

 官邸の事故対応については、菅直人首相(当時)による事故翌日の現場視察などを挙げ「官邸の直接介入が指揮命令系統の混乱、現場の混乱を生じさせた」と指摘。経済産業省原子力安全・保安院など官僚機構の機能不全が、官邸主導の事故対応を招いたとした。

 一方、東電に対しても「現場の技術者よりも官邸の意向を優先した」などと対応のまずさを指摘。

「官邸の過剰介入を責められる立場にはなく、むしろそうした混乱を招いた張本人」と断じた。福島第一原発事故では、政府の事故調査・検証委員会(畑村洋太郎委員長)が先行し調査を進めていたが、野党の要求で昨年十二月、憲政史上初の国会事故調が設置された。

政府事故調と異なり公開での参考人聴取を原則とし、菅氏や東電の清水正孝元社長ら三十八人が応じた。

 国政調査権の発動を国会に要請できる権限も与えられた。実際に調査権を使う場面はなかったが、強い権限をバックに調査することができ、東電本店と原発内の前線基地を結んだテレビ会議の映像記録を見るなど、有利に調査を進めた。
 
 
 福島原発事故は終わっていない  東京新聞社説
 
【社説】
事故は終わっていない 国会事故調が最終報告
2012年7月6日 東京新聞

 東京電力福島原発事故を検証した国会事故調査委員会が報告書をまとめた。事故は東電や政府による「人災」と断じた。原発規制の枠組み見直しは急務だ。

 「個々人の資質や能力の問題でなく、組織的、制度的な問題が、このような『人災』を引き起こした。この根本原因の解決なくして再発防止は不可能である」

 「過酷事故によって住民の健康に被害を与えるリスクよりも、経営上のリスクをまず考える東電は原子力を扱う事業者の資格があるのか」-。

 歴史的な大事故の原因究明を託された国会事故調の総括は、国や東電への極めて厳しい批判が並んだ。原発をともに推進してきたのだから当然であろう。

◆期待された解明力
 福島原発の事故調査委は政府、民間、東電と合わせて四つに上ったが、国会事故調は特別な存在である。国政調査権という強い権限をもち、必要に応じて国会での証人喚問を求めることができた。

国会議員でなく民間有識者による調査機関が国会に設置されたのは、憲政史上で初のことだった。それだけに国会事故調に寄せられた公平な視点からの事故原因の解明や責任追及への期待は高かった。

 半年かけて、参考人聴取は三十八人、ヒアリングは延べ約千二百人に上り、他では実現しなかった東電幹部らの公開聴取も応じさせた。事故調設置法に基づく請求は業界団体や規制当局などを対象に十三件で、権限を駆使して真相に迫ろうとしたのは間違いないといえる。

 六百四十ページに及んだ報告書が最も強く訴えているのは、事故は人災であり、適切に対応していれば防げたという点である。

 東電は耐震対策を先送りし、経済産業省原子力安全・保安院はそれを黙認、さらに津波対策でも敷地高を超える津波が来た場合は全電源喪失に至ることは東電、保安院とも認識していた。

◆食い違う事故原因
 何度も対策を講じるチャンスはあったが「いわば無防備のまま、3・11を迎えた」と指摘、事故は自然災害でなく、歴代の規制当局や東電経営陣による明らかな人災と断じた。

 東電は、事故の直接的原因について早々と「津波」であるとしてきたが、国会事故調はこれに大きく異を唱えた。「1号機の地震による損傷の可能性は否定できない」と指摘した。

地震による損傷が起きていれば、他の原発でも危険性があることを意味し、東電だけでなく全国の原発で耐震強化といった問題がでてくる。

 事故のカギを握る重要な機器類は高線量で検証することができない原子炉建屋などにあるため、国会事故調は引き続き第三者による検証を求めた。だが、実証なしに原因を「想定外の津波」に限定しようとする東電の責任回避の姿勢は明らかだ。そこに、安全対策より経営コストを優先させようとする経営姿勢が透けて見える。

 もう一つ、報告書が強調しているのは、官邸をはじめとする政府や東電の危機管理体制がまったく機能しなかった点だ。緊急事態宣言が遅れた官邸や、災害対策本部の事務局としての役割がある保安院は「事故が起きた緊急時の準備も心構えもなく、その結果、被害を最小化できなかった」と指摘した。痛恨の極みである。

 問題となった菅直人首相(当時)の現場介入や東電の全面撤退騒ぎも含め、報告書が重く見ているのは、個人の過ちよりも組織的、あるいは法的、制度的な欠陥だ。「関係者に共通するのは、およそ原子力を扱う者に許されない無知と慢心であり、国民の安全を最優先とせず、組織の利益を最優先とする常識である」と痛烈に批判した。

さらに情報や知識で東電が保安院に勝り、規制する立場と規制される立場の「逆転関係」といった監督機能の崩壊を指摘するにいたっては、原発事故は必然だったと思えてくる。

 ただ、報告書も万全ではない。事故原因の詳細な究明が未解明だったことに加え、廃炉の道筋や使用済み核燃料問題などは手が付いていない。過去、原子力政策を推進してきた自民党時代の責任には触れなかったのは、踏み込みが足りなかったと言わざるを得ない。

 国会事故調は、民間中心の独立調査委員会の活用や国会による規制当局の監視など七項目の提言を残した。これらを実現していくのは政府と国会の責任である。いまだ、報告書の取り扱いや政策への反映について議論もないのは、怠慢としかいいようがない。

◆政府も読み取って

 暫定的な安全基準で大飯原発の再稼働に踏み切った政府も、報告書の重みを読み取ってほしい。報告書は真っ先に訴えている。「福島原子力発電所事故は終わっていない」と。
 
 
東電に63億円請求 対策費や税減収分を  福島県庁
 
2012/07/06 12:06 共同通信

 福島県は6日、東京電力福島第1原発事故によることし3月末までの損害として、約63億2500万円を東電に賠償請求した。

 畜産の対策費や、企業の県外移転に伴う県税減収分などで、県は請求書で「事故は県民生活、農林水産業、学校教育に大きな影響を及ぼした。費用は東電が負担すべきだ」と求めた。

 畜産対策が24億5500万円、中小企業支援が10億5300万円、避難区域内の学校の避難など教育関係が3億9100万円、法人2税や不動産取得税、ゴルフ場利用税など六つの税の減収分が5億9800万円。

 東電の新妻常正常務は「内容を見て適切、早期に対応したい」と述べた。

☆賠償問題の処理業務は、現役東電一般社員の心身にボディブローで効いて來る。組織としての規律を保つ力量がある役員はいるのだろうか。

TVの記者会見で何を聞かれても蛙の面にションベンの対応をする松本某のように、あれで社内で評価され、えらくなる幹部候補生はまだいいが。

そして東電がお手上げになれば、結局はくにたみの税金がまわっていく。近所のラーメン屋がつぶれるのとえらい違いや。
 
 
滋賀県高島市 カネで横面を張られるのを拒否 『全原協』脱退
 
滋賀県高島市:「全原協」を脱会 全国2例目
毎日新聞 2012年 07月07日 01時34分

 原発が立地する福井県敦賀市や美浜町と隣接する滋賀県高島市が、原発立地自治体などでつくる「全国原子力発電所所在市町村協議会」(全原協、会長=河瀬一治・敦賀市長)から5月末に脱会していたことが分かった。

高島市は国から原発関連の交付金を受け、全原協準会員だったが、福島第1原発事故や原発再稼働問題などで市民に脱原発の機運が高まり、脱会を決めたという。

 全原協から脱会した自治体は、今年3月の福島県南相馬市に続いて2例目。被災地以外では初めて。

 全原協は68年に設立され、地域振興を目的に原発関連交付金の拡充などを国に要望してきた。現在、原発が立地するか建設計画のある会員24市町村と、立地自治体に隣接するか原子力関連施設がある準会員6市町村で構成されている。

 脱会理由について、高島市の担当者は「福島の事故後、原発に反対する市民の声が強くなり、原発立地自治体と足並みがそろわなくなった」と説明している。【柳楽未来】
 
 
首相官邸前の金曜日デモは6日も続いた
 
官邸前で反原発 雨中「あきらめない」
2012年7月7日 東京新聞朝刊

首相官邸前の車道に出ないように制止する警察官の前で、原発再稼働反対などを訴えるデモ参加者=6日、東京・永田町で(魚眼レンズ使用)


 関西電力大飯(おおい)原発3号機(福井県おおい町)の運転停止などを求めるデモが六日夜、首相官邸周辺(東京都千代田区)で展開された。デモは三月末から毎週末に実施されているが、3号機の運転再開後は初めて。雨にもかかわらず、大勢の人が集結し、再稼働強行に対し怒りの声を上げた。

 この日は、ミュージシャンの坂本龍一さんらも参加。官邸につながる国会議事堂南側の道路がすべて人で埋め尽くされ、さらに外務省や財務省前の歩道まで傘を差した人波が数百メートル続いた。

 参加者は、プラカードやちらしなどを手に「大飯を止めろ」「稼働反対」と声を張り上げた。

 神奈川県平塚市の会社員伊藤大介さん(44)は「多くの人の声が届かずに、大飯原発が運転再開したことは本当にショックだった。だけど、ここであきらめてはいけないとの気持ちで今日も来た」と話していた。

 川崎市中原区の古川田鶴子さん(68)は「黙っていれば、なし崩し的に他の原発も運転再開するのは目に見えている」と力を込めた。

原発再稼働反対:雨の中訴え 坂本龍一さんも参加
毎日新聞 2012年07月07日 00時12分

雨が降る中、首相官邸前で大飯原発の稼働停止などを訴える人たち=東京都千代田区で2012年7月6日午後8時4分、竹内幹撮影
写真特集へ 

東京・永田町の首相官邸前で毎週金曜日に行われている原発再稼働への抗議行動が6日もあった。この日は関西電力大飯原発3号機の再稼働後初めてとなり、音楽家の坂本龍一さんも参加した。

 抗議行動は午後6時前にスタート。雨が降る中、「原発廃止」などのプラカードを掲げた参加者が官邸周辺の車道を埋め尽くし、「再稼働反対」「福島を返せ」と繰り返した。午後7時過ぎには坂本さんが現れ、マイクで「長い闘いになるが、頑張りましょう」と呼びかけた。

 講義を休講にして来たという東京都文京区の大学講師の男性(42)は「再稼働までのプロセスがめちゃくちゃ。このままでは何も変わらないと思って駆けつけた」と話した。

 呼び掛けた市民ネットワーク「首都圏反原発連合」によると、この日の参加者は約15万人、警視庁は2万1000人としている。【山崎征克】

野田佳彦首相は6日夜、首相官邸前で行われた原発再稼働への抗議行動について、「抗議の声と向き合っているか」と質問した記者団に無言でうなずいた。

さらに「伝えたいことはないか」と問われると、「多くの声、さまざまな声が届いております」と述べた。首相公邸へ引き揚げる際に官邸内で語った。【飼手勇介】
 
 
7月6日官邸前デモ動画
YouTubeから削除された。
 
 
 
関西電力本社前デモに2700人
 
朝日新聞デジタル 2012年7月6日21時56分

関電本店前、過去最多2700人がデモ
関西電力本店前で大飯原発の運転停止などを求める市民ら=6日午後7時1分、大阪市北区中之島3丁目

大阪市北区の関西電力本店前で6日夜、大飯原発再稼働への抗議活動があり、約2700人(主催者発表)が参加した。市内の主婦山本昌美さん(36)は、1歳の娘を抱いて参加。「福島のように、日常生活が制限される事態は普通ではない。絶対安全とはいえないものを次世代に残さないために声をあげたい」と話した。

 デモ活動はツイッターでの呼びかけで4月からほぼ毎週金曜に行われている。20人でのスタートだったが、参加者は増え続け、この日最多となった。
  
 
 
山口県議会もオスプレイ搬入反対の意見書可決
 
オスプレイ岩国搬入反対の意見書 山口県議会が可決
2012/07/06 16:19 共同通信

 山口県議会は6日、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの米軍岩国基地(同県岩国市)への搬入に反対する意見書を全会一致で可決した。

 可決を受けて二井関成知事は記者団に「議会と一体になり、国に先行搬入は反対だと伝えないといけない」と述べた。二井知事と柳居俊学議長は来週にも防衛相、外務相と会談し、あらためて搬入反対の意向を伝えたいとしている。

 意見書では、機体の安全性に関する国の説明について「大きな疑念と不信を抱かざるを得ない。拙速な対応は理解しがたく、あまりにも不誠実だ」と批判。
 
 
 尼崎JR脱線事故でJR西3元社長の責任強調 指定弁護士
 
「利益優先で対策後手に」 JR西3元社長の責任強調
2012/07/06 18:14 【共同通信】

 尼崎JR脱線事故で、業務上過失致死傷罪で強制起訴された元相談役井手正敬被告(77)らJR西日本歴代3社長の初公判は、6日午後も神戸地裁(宮崎英一裁判長)で続いた。

検察官役の指定弁護士は「主導した利益優先の体質が、確実な安全という鉄道事業者が当然有すべき意識を鈍らせ、対策は後手に回った」と指摘した。

 指定弁護士は、冒頭陳述で公共交通を担う鉄道事業者の経営トップには「極めて高い注意義務がある」とし「被告らの指示なくしては、自動列車停止装置(ATS)整備は困難であった」と強調した。
 
 
東京は東京だ 地方は勝手にやっていろ  大手新聞の意識
 
一部引用・・

先日、僕は大阪の新聞記者と話をした。
20年以上のキャリアを持つベテラン記者だ。
彼は再稼働に反対だ。
僕は彼に尋ねた。
「東京の新聞は、なぜ橋下さんが
反対から再稼働に転じたのかを、
ちゃんと報道しない。どうしてなんだ」
ベテラン記者は、大阪では
ちゃんと報じていると答えた。
東京にも記事を渡しているが、
東京本社が受け付けないのだ、と。
どういうことかというと、
地方は地方でやっていろ、
東京は別だという
意識なんだそうだ。
そして、これは
どの新聞も同じなのだ。


先ほど、東京でのデモの話をした。
この原発反対運動の中心は、
ツイッターだった。
チュニジアやエジプトで次々に革命が起き、
独裁政権が倒されていった。
ジャスミン革命である。
このとき、ツイッターや
フェイスブックが原動力になった。
マスコミは買収され、
政権の意のままの報道しか
しなかったからだ。
しかし、国民はツイッターや
フェイスブックで情報を分け合い、
互いに声をかけて、
デモがどんどん広がっていった。

これと同じ動きが
日本でも起きている。
とてもおもしろいことだと
僕は思う。
メディアが報じないことも
ツイッターで広がっていく。
さらに、ツイッターなどのネットで、
「脱原発派」と「推進・必要派」が
議論をしている。
なかには、かみ合わない
やりとりもあるだろう。
だが、続けていけば
議論は必ず深まっていくものだ。
僕は、ここに新たなジャーナリズムの
可能性を感じるのである。

田原総一朗のメールマガジン2012.7.6号から引用。
 
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なぜ広島と長崎に原爆が落とされたのか…その真の理由 島田晴雄       テンミニッツTV

2024年08月06日 | SNS・既存メディアからの引用記事

引用元

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映画「父と暮らせば」  「夕凪の街 桜の国」  今から79年前の今日広島の街で アメリカが使った核兵器が虐殺した人間たちの二つの話

2024年08月06日 | 音楽・絵画・映画・文芸

阿智胡地亭便り#74「映画 父と暮らせば  宮沢りえと役者の力」    2005年1月31日記 

神戸朝日ビルデイングの地下にある映画館に「父と暮らせば」という映画を見に行きました。


ピカの爆風で倒れた屋根の下に父親が埋まり、猛火が迫る中、彼を必死で救おうとして逃げない20歳の娘を叱咤して、逃げさせた父親。

傷ついた父親を見殺しにして自分だけが助かったと自分を責め続ける娘。


うちはしあわせになったらいけんのじゃ」と彼女のセリフにありました。
 
そのシーンを見ると同時に、10年前に神戸のあちこちで同じような目にあった人が沢山いたことが頭に浮かびました。

元々がもう何度も上演された舞台劇の映画化であるということや、出演者がほぼ親子二人だけと言うこともあり、

セリフは一つ一つが長くて緊張感がありました。それを宮沢りえは美津江という役柄の人に成り切って喋りました。

スクリーンの上には美津江しかおらず、宮沢りえはどこにもいませんでした。

映画が始まってすぐに、私の前から俳優そのものは消えて、今このような人達が目の前にいると思って見ていました。

勿論プロデユーサーと監督がいなければ、また原作と脚本がなければ映画は出来ませんが、引き込まれる映画や舞台には

役者の力も本当に大きいと強く思いました。

広島で勤務していたある夏の暑い日に、たまたま通りかかったビルの壁に銅板がはめ込まれているのに気付き、何気なく読んだら、

「この場所の真上560mの高さで原子爆弾が炸裂しました」と書いてありました。思わず青い空を見上げました。

「その瞬間、爆心地の温度は太陽の表面温度6,000度の2倍の12、000度になりました」とも。

声高に言うこともなく、何も押し付けることもない。ただ自分と同じような人たちがあの瞬間まで生きていて死んだ。

そしてその経験を伝えずにまだ生きている人もいることを映像で伝える。映画というメデイアも凄いけど、

そのことを全身で伝えきる役者というのも凄い職業だなあ、そしてあの役柄になりきった宮沢りえという役者は、どうやったらあんなことが出来るのだろうと思いました。


今回見た映画の主演女優は宮沢りえでした。「たそがれ清兵衛」という映画を見てから、彼女はタレントではなく役者だと思うようになっていました。

そして今回「父と暮らせば」の彼女を見て、前よりもっと強く、この人は凄い役者になっていると思いました。

「たそがれ清兵衛」を見た後、彼女の事はそれまでは、芸能三面記事的なことしか知らなかったなあと思いました。

それはリエママと言われている母親のいうままに操られているタレントであるとか、何かのストレスで大痩せしたとかいうようなことです。

「たそがれ清兵衛」での彼女は役に成り切っていて、その役柄の人間そのものがスクリーン上で動いていました。

吉永小百合という映画女優は随分息が長い女優さんですが、彼女はどんな役を演じても、スクリーンに映っているのはやはり吉永小百合です。

しかし宮沢りえはスクリーン上で宮沢りえではなく、その役柄の人でした。

「いい映画だったから、見て来たら」と相方に言われて、「父と暮らせば」という映画を殆ど予備知識がないままに見に行きました。

登場人物はたった3人で、父親役の原田芳雄とその娘の役の宮沢りえ、もう一人大学助手役の浅野忠信という俳優さんでした。

時代と場所の設定は昭和23年の広島市内です。

映画の初めから終わりまで父娘のセリフは、全部広島弁と言うことは事前に聞いていました。広島言葉も私が好きなことを知っているので、

そのこともこの映画を薦めてくれた理由の一つのようでした。たった3年間広島で単身生活をしただけの私の耳ですから、

判別能力は大したことはありませんが、私には役者の使う広島言葉は何の違和感もなく、広島に生まれ育った人が終始喋っているように思えました。

アクセントも、そしてセリフにはもっと重要だと思うリズムも完璧でした。

(最後に流れるクレジットタイトルで確認したら、広島方言指導になんと3人の人の名前が出ていました。

監督がセリフ回しに完璧を期し、役者もそれに応えたなと思いました。)

  解説  引用元

 原爆投下から3年後の広島を舞台に、生き残ったことへの負い目に苦しみながら生きている娘と、そんな彼女の前に幽霊となって現れた父との心の交流を描いた人間ドラマ。

監督は「美しい夏 キリシマ」の黒木和雄。井上ひさしによる同名戯曲を基に、黒木監督と池田眞也が共同で脚色。撮影監督に「Spy Sarge. スパイ・ゾルゲ」の鈴木達夫があたっている。

主演は、「たそがれ清兵衛」の宮沢りえと「HARUKO ハルコ」の原田芳雄。第17回日刊スポーツ映画大賞監督賞受賞、エキプ・ド・シネマ発足30周年記念、

芸術文化振興基金助成事業、文部科学省選定、厚生労働省社会保障審議会特別推薦、青少年映画審議会推薦、日本PTA全国協議会推薦、日本映画ペンクラブ特別推薦、

東京都知事推奨、広島県知事推奨、長崎県知事推奨、長崎県教育映画等審議会特別推薦、日本原水爆被害者団体協議会特別推薦作品。


ストーリー
1948年夏、広島。原爆によって目の前で父・竹造を亡くした美津江は、自分だけが生き残ったことに負い目を感じ、幸せになることを拒絶しながら生きている。

そんな彼女の前に、竹造が幽霊となって現れた。実は、美津江が青年・木下に秘かな想いを寄せていることを知る竹造は、ふたりの恋を成就させるべく

あの手この手を使って娘の心を開かせようとするのだが、彼女は頑なにそれを拒み続けるのだった。しかし、やがて美津江は知...

スタッフ
監督
黒木和雄
脚色
黒木和雄
池田眞也
原作
井上ひさし
企画
深田誠剛
キャスト
宮沢りえ  福吉美津江
原田芳雄  福吉竹造
浅野忠信  木下正

父と暮せば(予告)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2007年08月09日(木)[阿智胡地亭の非日乗]に掲載。

映画「夕凪の街 桜の国」

相方に誘われて「夕凪の街 桜の国」を見ました。

遠い昔の出来事ではなく、いまこの同じ時間を生きている人にも原爆のことはつながっている・・・そのことをこんなに自然に教えてくれる。

黒木和雄監督の映画「父と暮らせば」で印象が残る「うちは幸せになってはいけんのじゃ」という言葉がこの映画にも出てきてドキッとしました。

真の被害者が我が身を責め、ケロイドの残る身を人から異形の人と差別され、人の目の立たない裏通りで生をつなぎ、やがてこの世から姿を消していく。

生きた証もなく。


それらのことを加害国に気を遣ってか、見てみない振りしてきた62年間。

映画が終わって、本屋で原作の漫画を買いました。 自分が知らないだけで世にスグレモノは仰山おられる・・ とまたまた思いました。

嬉しい?

十年たったけど 原爆を落とした人は私を見て「やった!またひとり殺せた」 とちゃんと思うてくれとる?

こんな言葉を考えつく作者の[こうの史代]さんとはどんな人でしょうか。

名前を見てふと、代々歴史を語り継ぐということからつけたペンネームかと思いました。


広島という所は凄い漫画家を生んだものですね。

前段と後段のそれぞれのヒロインを演じた麻生久美子、田中麗奈さん、それ以外の出演者も肩に力をいれず、

淡々とありのままに映画の中で生きていました。

10数年前、わずか3年間とはいえ自分が住んだことがある広島の街の言葉がスクリーンに流れ、戦争当時と現代の広島の街並みが映る。

漫画が原作の映画かと軽く見ていましたが、今や小説では描けないものを漫画家が表現してくれることがあると知りました。

誘ってくれなかったら見なかったかも知れないけど、今年これまでに見た映画の中ではBESTの映画でした。

8月6日が、今日9日が、それぞれ広島と長崎に62年前 アメリカという国が、人類の上に史上初めて核兵器という大量無差別殺戮爆弾を落とした日です。

この映画は62年が経過したからこそ出来た映画だと思いました。

次の62年やそれ以上をこれから生きるであろう、今年地球上に生を受けた人類の赤ん坊を守るのは自分たちしかいない。

 映画を見終わった時そう思いました。

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08月05日に目に留まったSNS・メディアの記事

2024年08月06日 | SNS・既存メディアからの引用記事

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東日本大震災が起こった翌年の [ 2012年07月06日(金)の阿智胡地亭の非日乗ブログ ] 再掲載

2024年08月06日 | 東日本大震災ブログ
2012年07月06日(金)
 
ヨウ素剤不配布・政府と県に責任あり 事故調査報告書
 
ヨウ素剤配布・服用されず 知事が権限不行使
国会事故調査報告書
2012/07/06 10:31 福島民報

 報告書では、安定ヨウ素剤の服用について「知事の権限の不行使が、多くの市町村で配布・服用が行われなかった要因の一つ」と問題点を挙げた。

ヨウ素剤の服用指示がなく、住民の初期被ばくの低減措置が取られなかった責任は政府や県にあるとの見解を示した。その上で「特に甲状腺がんのリスクが高いとされる小児が適切にヨウ素剤を服用できる体制を整えなくてはならない」と指摘した。

 また、計画的避難区域の設定が原発事故から一カ月以上遅れた点は、県と政府の原子力災害現地対策本部が原子力安全・保安院に対し「県全体に無用の混乱を生じさせる」と慎重な判断を求めたことを理由の一つとした。

さらに、意見の調整や基準の決定に時間がかかったとして「政府原子力災害対策本部の迷走は、住民の安全を第一に考えていなかったと評価せざるを得ない」とした。

「怒り通り越す」 県内避難者「人災、許せない」
 国会事故調報告書
2012/07/06 10:25 福島民報

 東京電力福島第一原発事故を受けた国会の事故調査委員会が「事故は明らかに人災」とした最終報告書を公表した5日、県内の避難者らからは「当然」との声が上がり、あらためて憤りが広がった。

 「怒りを通り越して言葉にできない」。郡山市の仮設住宅で避難生活を送る富岡町の農業渡辺喜助さん(77)はやりきれなさを募らせる。震災前は繰り返し安全性を主張する東京電力を信じて暮らしてきたが、原発事故で自宅や田んぼを奪われ、家族も避難で離れ離れだ。人の怠慢で生活を破壊されたことが悔しくて仕方がない。

 浪江町民が避難する二本松市の杉内多目的運動広場仮設住宅。入居する140世帯の約8割が、放射線量が比較的高い津島地区の住民だ。自治会長の柴清明さん(50)は「政府と東電の混乱が私たちを被害者にしたのだと、報告書でよく分かった」と受け止めた。

 大熊町から会津若松市の仮設住宅に避難している片倉荘次さん(63)の自宅は福島第一原発から5キロほどの地区だ。自宅に戻るのは難しいと思っている。「万全を尽くしていれば、避難も数年で済んだかもしれない」

 いわき市の仮設住宅に暮らす楢葉町の主婦矢内久美子さん(45)も「人災であれば対策を講じることもできたということ。もっと被害を少なく、避難も早くできたはず」と不満を漏らす。さらに、事故原因を徹底的に調査して再発防止につなげることが重要だとし、「一刻も早く原因を究明してほしい」と期待した。

 梁川町の会社員女性(41)は小学生の子どもの被ばくを心配する。自家消費用に家族で続けてきた稲作と畑作は原発事故後にやめ、県外産のコメと野菜を買う。今でも子どもに屋外活動を控えさせる。「生活が変わった。自然災害なら諦めもつくが、人災は許せない」と語気を強めた。

 報告書で対応の不備が指摘された県にも批判が集まった。福島市の仮設住宅で暮らす飯舘村比曽行政区の女性は小学生の長女の内部被ばくが判明し、憤る。村内でも比較的放射線量が高い地域だが、知らずに原発事故後しばらく、長女は外で雪遊びをしていた。

「原発がある県なのだから、確固とした危機管理をしておくのが当然なのに国に頼ってばかりでできなかった。猛省すべきだ」と断じた。

☆大飯原発の再稼動を責任を持って決めた野田首相の記者会見再録
 
【野田総理冒頭発言】

 本日は大飯発電所3、4号機の再起動の問題につきまして、国民の皆様に私自身の考えを直接お話をさせていただきたいと思います。

 4月から私を含む4大臣で議論を続け、関係自治体の御理解を得るべく取り組んでまいりました。夏場の電力需要のピークが近づき、結論を出さなければならない時期が迫りつつあります。国民生活を守る。それがこの国論を二分している問題に対して、私がよって立つ、唯一絶対の判断の基軸であります。それは国として果たさなければならない最大の責務であると信じています。

 その具体的に意味するところは2つあります。国民生活を守ることの第1の意味は、次代を担う子どもたちのためにも、福島のような事故は決して起こさないということであります。福島を襲ったような地震・津波が起こっても、事故を防止できる対策と体制は整っています。これまでに得られた知見を最大限に生かし、もし万が一すべての電源が失われるような事態においても、炉心損傷に至らないことが確認をされています。

 これまで1年以上の時間をかけ、IAEAや原子力安全委員会を含め、専門家による40回以上にわたる公開の議論を通じて得られた知見を慎重には慎重を重ねて積み上げ、安全性を確認した結果であります。勿論、安全基準にこれで絶対というものはございません。最新の知見に照らして、常に見直していかなければならないというのが東京電力福島原発事故の大きな教訓の一つでございました。そのため、最新の知見に基づく30項目の対策を新たな規制機関の下での法制化を先取りして、期限を区切って実施するよう、電力会社に求めています。

 その上で、原子力安全への国民の信頼回復のためには、新たな体制を一刻も早く発足させ、規制を刷新しなければなりません。速やかに関連法案の成案を得て、実施に移せるよう、国会での議論が進展することを強く期待をしています。

 こうした意味では、実質的に安全は確保されているものの、政府の安全判断の基準は暫定的なものであり、新たな体制が発足した時点で安全規制を見直していくこととなります。その間、専門職員を要する福井県にも御協力を仰ぎ、国の一元的な責任の下で、特別な監視体制を構築いたします。これにより、さきの事故で問題となった指揮命令系統を明確化し、万が一の際にも私自身の指揮の下、政府と関西電力双方が現場で的確な判断ができる責任者を配置いたします。

 なお、大飯発電所3、4号機以外の再起動については、大飯同様に引き続き丁寧に個別に安全性を判断してまいります。

 国民生活を守ることの第2の意味、それは計画停電や電力料金の大幅な高騰といった日常生活への悪影響をできるだけ避けるということであります。豊かで人間らしい暮らしを送るために、安価で安定した電気の存在は欠かせません。これまで、全体の約3割の電力供給を担ってきた原子力発電を今、止めてしまっては、あるいは止めたままであっては、日本の社会は立ち行きません。

 数%程度の節電であれば、みんなの努力で何とかできるかもしれません。しかし、関西での15%もの需給ギャップは、昨年の東日本でも体験しなかった水準であり、現実的には極めて厳しいハードルだと思います。

 仮に計画停電を余儀なくされ、突発的な停電が起これば、命の危険にさらされる人も出ます。仕事が成り立たなくなってしまう人もいます。働く場がなくなってしまう人もいます。東日本の方々は震災直後の日々を鮮明に覚えておられると思います。計画停電がなされ得るという事態になれば、それが実際に行われるか否かにかかわらず、日常生活や経済活動は大きく混乱をしてしまいます。

 そうした事態を回避するために最善を尽くさなければなりません。夏場の短期的な電力需給の問題だけではありません。化石燃料への依存を増やして、電力価格が高騰すれば、ぎりぎりの経営を行っている小売店や中小企業、そして、家庭にも影響が及びます。空洞化を加速して雇用の場が失われてしまいます。そのため、夏場限定の再稼働では、国民の生活は守れません。

 更に我が国は石油資源の7割を中東に頼っています。仮に中東からの輸入に支障が生じる事態が起これば、かつての石油ショックのような痛みも覚悟しなければなりません。国の重要課題であるエネルギー安全保障という視点からも、原発は重要な電源であります。

 そして、私たちは大都市における豊かで人間らしい暮らしを電力供給地に頼って実現をしてまいりました。関西を支えてきたのが福井県であり、おおい町であります。これら立地自治体はこれまで40年以上にわたり原子力発電と向き合い、電力消費地に電力の供給を続けてこられました。私たちは立地自治体への敬意と感謝の念を新たにしなければなりません。

 以上を申し上げた上で、私の考えを総括的に申し上げたいと思います。国民の生活を守るために、大飯発電所3、4号機を再起動すべきというのが私の判断であります。その上で、特に立地自治体の御理解を改めてお願いを申し上げたいと思います。御理解をいただいたところで再起動のプロセスを進めてまいりたいと思います。

 福島で避難を余儀なくされている皆さん、福島に生きる子どもたち。そして、不安を感じる母親の皆さん。東電福島原発の事故の記憶が残る中で、多くの皆さんが原発の再起動に複雑な気持ちを持たれていることは、よく、よく理解できます。しかし、私は国政を預かるものとして、人々の日常の暮らしを守るという責務を放棄することはできません。

 一方、直面している現実の再起動の問題とは別に、3月11日の原発事故を受け、政権として、中長期のエネルギー政策について、原発への依存度を可能な限り減らす方向で検討を行ってまいりました。この間、再生可能エネルギーの拡大や省エネの普及にも全力を挙げてまいりました。

 これは国の行く末を左右する大きな課題であります。社会の安全・安心の確保、エネルギー安全保障、産業や雇用への影響、地球温暖化問題への対応、経済成長の促進といった視点を持って、政府として選択肢を示し、国民の皆様との議論の中で、8月をめどに決めていきたいと考えております。国論を二分している状況で1つの結論を出す。これはまさに私の責任であります。

 再起動させないことによって、生活の安心が脅かされることがあってはならないと思います。国民の生活を守るための今回の判断に、何とぞ御理解をいただきますようにお願いを申し上げます。

 また、原子力に関する安全性を確保し、それを更に高めていく努力をどこまでも不断に追及していくことは、重ねてお約束を申し上げたいと思います。

 私からは以上でございます。
 
 
 
「日本が主権在民ではなく“主権在官”であること」はこういうこと
 
☆3.11以降それまで見えなかった日本の仕組みがおぼろげながらも見えてきた。民主党がどうあがいても官僚に料理されてしまうのも、ある意味これまでの歴史の当然の帰結のようだ。

その官僚の世界にもヒエラルキーがある。

官僚の中の官僚は財務省の官僚だ。

そのあたりをわかりやすく解き明かす一文を読んだ。

一部引用・・

財務省の周到な政治家養成 

 自民党政権は、自民党と官僚の連立だった。民主党は「脱官僚」を掲げながら何もできず、官僚に取り込まれ官僚との連立を組まされた、と言っていいだろう。党内対立や野党対策で落ち着かず、政策は官僚に丸投げし、国会対策まで財務省に頼り切る結果となった。

 権力者の経験がない民主党には野党対策のノウハウはなかった。財務省は自民党時代から政治家と表裏一体になって国会対策を支えてきた。財務大臣に国会対策委員長だった安住淳を抜擢したのも「使える」と勝が判断したから、と言われる。

 野田佳彦は藤井裕久民主党最高顧問による「一本釣り」だった。財務省OBの藤井は飲み友達だった野田を財務官僚に引き合わせ、政権交代で藤井が蔵相になると主計担当の副大臣に起用した。

 自民党総裁の谷垣禎一も、財務省が手塩にかけて育てた政治家である。財務省は長時間かけてシンパとなる政治家を養成する。有望と見ると担当者を決めて、御用聞きに当たるほど周到な体制ができている。

 民主党は野田、自民党が谷垣。今を逃したら消費税増税のチャンスは回ってこない、と財務省は舞い上がった。谷垣自民党とは話がついている。あとは民主党内の反対を押し切るだけ。税調会長の藤井、財務相の安住、さらに岡田克也を副首相にして、野田を含めた4人を神輿に載せて突っ走った。

 消費税反対が渦巻く民主党税調で司会役を務めたのは、1年生議員の岸本周平。財務省OBの脱藩官僚がいまや切り込み隊長だ。

 パブリックサーバントであるはずの官僚が、政治家を操って増税を推進した、という姿は誰の目にも明らかになっている。

全文はこちら
 
 
 
小沢新党が狙う「内閣不信任案提出」の行方
 
消費増税法案、原発再稼働さえ白紙の可能性も
小沢新党が狙う「内閣不信任案提出」

一部引用・・

というのも内閣不信任案はあらゆる法案に優先して採決される「最強法案」だからだ。

 つまり、消費税法案含め、先日の8法案には賛成できた野党の自民党と公明党も、内閣不信任案となると話は別になる。

 そもそも議院内閣制において、野党が内閣不信任案に反対するのは難しい。野党が内閣不信任案に反対すれば、政党の存在意義が問われるばかりか、野党でいる意味も為さなくなってしまうからだ。

 それを避ける方法は唯一、内閣不信任案の出される前に連立協議を行い、民主・自民・公明の三党で連立を組むしかないだろう。

 だが、そのためのハードルはより高い。野田政権は自・公の野党に対して圧倒的な譲歩を行わなければならないし、場合によっては阻止後の解散総選挙くらいは約束されるかもしれない。

 そこまででなくとも、不信任案決議を否決するにあたって、大臣ポスト、あるいは政権移譲は要求されるかもしれない。

 つまり、内閣不信任案が出された途端、窮地に陥るのは小沢氏の側ではなく、野田首相の方という見方ができるのだ。

全文はこちら
 

 

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新宿西口のかっての小田急百貨店は完全に取り壊されて消滅した。   真夏の西新宿の49階のビルから空と街を見た     その2

2024年08月05日 | 東京あちこち

西新宿野村ビルの49階から空を見て街を見下ろしてから新宿駅の西口に向かって帰った。

 

 

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