阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

08月12日に目に留まったSNS・メディアの記事

2024年08月13日 | SNS・既存メディアからの引用記事

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東日本大震災が起こった翌年の [ 2012年07月13日(金)の阿智胡地亭の非日乗ブログ ] 再掲載

2024年08月13日 | 東日本大震災ブログ
2012年07月13日(金)
 
 
原発は割に合わない 枝野経済産業相
 
枝野氏「原発割に合わない」 
「東電の廃炉費用など沖縄電以外で負担を」
2012年7月11日 東京新聞夕刊

 枝野幸男経済産業相は十一日都内で講演し、「原発はコストが安いと扱われてきたが、東京電力福島第一原発事故で見られるような廃炉や賠償、除染も考えると全く割に合わない」と述べた。その上で、「原発を保有していない沖縄電力以外の電力会社が、原発比率に応じて保険料相当分のコストを負担し、東電の廃炉や事故の賠償に使うべきだ」と持論を展開した。

 沖縄電力を除外した理由は、原発が無いため。「本州より約一割高い電気料金を払ってきており、原子力に起因する賠償その他の費用の負担をお願いするのは不公平だ」と話した。

 また、枝野氏は「私は原発がない方が良いと思うし、一日も早くなくすべきだと思う」と脱原発派であることを強調。その一方で、昨年の東日本大震災時点で原発が日本の電力の約三割を担ってきたことを引き合いに、「明日できるかと言われればできない。中長期的に原発をやめることと、今すぐやめることはイコールではない」と述べ、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に理解を求めた。

 さらに「既存の原発で省エネと再生可能エネルギーの負担を補うのが現実的な手法だ」と話し、一定期間は原発を稼働させていく従来の方針を繰り返した。
 
福島県会議員団17人 チェルノブイリを視察
 
26年後の現実、福島は… チェルノブイリ
2012年07月12日 朝日新聞デジタル

 ●県議団視察 

ウクライナを訪問中の県議会の調査団は10日、チェルノブイリ原発や30キロ圏の立ち入り規制区域を視察した。事故発生から26年。処分が進まない原発の使用済み核燃料、原発事故からの避難で廃虚になった街なみ――。時が止まった被災地の現実に県議は言葉を失い、復興の糸口を見つけようと次々に質問をぶつけた。

●溶け落ちた核燃料 処分先未定にため息

17人の議員を乗せたバスは10日午前(日本時間10日午後)、キエフからチェルノブイリ原発へと向かった。原発から30キロ、立ち入り規制区域の手前でウクライナ内務省の警察官が管理する検問所を通過した。

 爆発事故を起こした4号炉は、外観は事故直後のままだ。建屋から200メートルの見学施設からは、赤茶けた鉄骨のさび、黒い筋が浮き出た石棺の様子が見えた。屋外の線量は、建屋周囲の除染が進んで毎時7マイクロシーベルトまで下がった。

「25年かけて事故後の原発のリスクを管理できるようになった」。ウクライナ非常事態省のユーリヤ・マルシチさんはそう説明した。

 建屋の手前には、老朽化した石棺の崩壊を防ぐ巨大な鉄骨の骨組みがそびえる。建屋わきの敷地では、石棺全体を覆う、新たな遮蔽(しゃへい)ドームの組み立てが4月から始まっていた。将来的に石棺を解体し、内部の燃料を安全に取り出す計画だ。いまも3500人が廃炉に向けた作業に携わり、一歩一歩進んでいるように見える。

 しかし、建屋内に溶け落ちたまま残る核燃料は200トン。「線量の高い原子炉の下部には入れない。千年では足りない半減期の放射性物質も多い」

議員からの質問は途切れることなく続いた。「取り出した核燃料の処分先のめどは」「福島の原発事故は、チェルノブイリよりもっと短期間で進むか」

 戸惑うユーリヤさんの回答は「四つの原子炉を抱える福島の事故の影響はより大きい」。4号炉の核燃料の処分先について「遮蔽ドームの耐用年数である100年の間に場所を探し、建設する」との答えには、一斉にため息が漏れた。

 ●原発3キロ無人の街 「本当は見たくない」

 原発から3キロ北西にある原発労働者の街、プリピャチ市。この街の現実は、被災地選出の議員に酷なものとなった。人口5万人、五つの学校と11の幼稚園を備え、平均年齢26歳の住民が暮らした「夢の街」。事故当日に全員に避難命令が出された。

 26年後の無人の街は、深緑にのみ込まれ、建物は、破れた窓や崩れた壁をさらしていた。市民会館、デパート、遊園地の観覧車と、生活の痕跡が痛々しい。

「福島もこんなになっちまうんだ」。議員の一人がつぶやいた。「本当は見たくない。でもこれが現実だ」

●放射性廃棄物保管 「最終処分場なのか」

 原発から10キロ離れた場所に、ウクライナ唯一の放射性廃棄物の埋設処分場「ブリャコフカ埋設施設」があった。この施設を、双葉郡に設置要請されている中間貯蔵施設と重ね合わせた議員も少なくなかった。

 96ヘクタールの広大な敷地に縦140メートル、横60メートルの土盛り30個が、見渡す限り広がる。1カ所あたり2万3千~5万立方メートルの容量がある土盛りの下には、原発周辺の除染作業などで出た低放射線の廃棄物が埋められている。2カ所を残してすでに満杯だ。土盛りのすき間にさらに埋設地を増やし、放射性廃棄物の処分を続ける計画だ。

 「最終処分場なのか」。議員の質問に非常事態省の担当者は「当初は300年の保管計画だったが、最終処分場に変更された」。

 展望の見えない現実をどう受け止めたのだろうか。「まもなく、区域見直しが本格化する。帰れない地域、帰らない地域を決めざるを得ない。26年後、こうなると住民に伝えられるか」。避難区域を抱える選挙区出身の議員は、そう自問自答した。

 南相馬市や飯舘村を選挙区に持つ高野光二氏は、言った。「報告書には包み隠さず事実を書く。そのうえで将来に向けた選択肢をともに考えたい」(キエフ=林義則)
 
 
米国 日本へのオスプレイ配備は必要不可欠と言明
 
米報道官「オスプレイ配備は不可欠」
2012年7月13日 09時02分 沖縄タイムス

 【ワシントン共同】米国防総省のリトル報道官は12日の記者会見で、米軍普天間飛行場へ配備予定の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて「紛争地域を含め世界各地に配備されており、部隊には欠かせない存在だ」と述べ、配備の必要性を重ねて強調した。

 沖縄のほか、搬入先の岩国基地を抱える山口県などで反発が強まっていることに関しては「日本の世論を理解し、配慮している」と指摘した。

 報道官は4月以降に相次いだ2件の墜落事故の調査状況についても、日本側に開示していると説明。オスプレイを「極めて良好な飛行記録を持った飛行機」とした上で、全体として順調に運用されているとの認識も表明した。
 
 
大飯原発の敷地の下の破砕帯問題。
 
大飯原発破砕帯の掘削調査を求めた超党派国会議員108名

氏名リスト

国会議員の呼びかけ議員、賛同議員は下記の通り。

<呼びかけ議員>(五十音順、39議員)

衆議院議員 相原史乃/国民の生活が第一
衆議院議員 阿部知子/社会民主党
衆議院議員 網屋信介/民主党
参議院議員 市田忠義/共産党
衆議院議員 石田三示/新党きずな
衆議院議員 生方幸夫/民主党
参議院議員 大河原雅子/民主党
衆議院議員 太田和美/国民の生活が第一
参議院議員 小野次郎/みんなの党
衆議院議員 柿澤未途/みんなの党
衆議院議員 笠井亮 /共産党
参議院議員 加藤修一 /公明党
参議院議員 紙智子 /共産党
参議院議員 川田龍平 /みんなの党
衆議院議員 櫛渕万里 /民主党
衆議院議員 河野太郎 /自民党
衆議院議員 重野安正 /社民党
衆議院議員 瑞慶覧長敏 /無所属
衆議院議員 平智之 /無所属
衆議院議員 高橋千鶴子 /共産党
参議院議員 武内則男 /民主党
参議院議員 谷岡郁子 /民主党
衆議院議員 玉置公良 /民主党
衆議院議員 中後淳 /新党きづな
衆議院議員 辻恵 /民主党
参議院議員 ツルネン・マルテイ /民主党
衆議院議員 照屋寛徳 /社民党
衆議院議員 松木けんこう /新党大地
衆議院議員 服部良一 /社民党
衆議院議員 橋本べん /民主党
衆議院議員 初鹿明博 /民主党
衆議院議員 鳩山由紀夫 /民主党
参議院議員 平山誠 /新党大地
参議院議員 福島みずほ /社民党
衆議院議員 三宅雪子 /国民の生活が第一
衆議院議員 山崎誠 /民主党
参議院議員 山下芳生 /共産党
参議院議員 横峯良郎 /新党大地
参議院議員 吉田忠智 /社民党

<賛同議員>(五十音順、69議員)

衆議院議員 赤嶺 政賢 /共産党
参議院議員 有田 芳生 /民主党
衆議院議員 泉健太 /民主党
参議院議員 糸数 慶子 /無所属
参議院議員 井上 哲士 /共産党
参議院議員 江崎 孝
衆議院議員 江田 けんじ /みんなの党
衆議院議員 大谷 啓 /国民の生活が第一
衆議院議員 大山 昌宏 /国民の生活が第一
衆議院議員 岡本 英子 /国民の生活が第
参議院議員 小熊 慎司 /みんなの党
衆議院議員 川内 博史 /民主党
衆議院議員 川島 智太郎 /国民の生活が第一
衆議院議員 木内 孝胤 /無所属
衆議院議員 菊池 長右エ門 /民主党
衆議院議員 城内 実 /自民党
衆議院議員 黒田 雄 /国民の生活が第一
衆議院議員 小泉 俊明 /民主党
衆議院議員 古賀 たかあき /国民の生活が第一
衆議院議員 穀田 恵二 /共産党
衆議院議員 小宮山 泰子 /国民の生活が第一
衆議院議員 近藤 昭一 /民主党
参議院議員 今野 東 /民主党
衆議院議員 斎藤 やすのり /新党きづな
衆議院議員 斉藤 進 /民主党
衆議院議員 坂口 岳洋 /民主党
衆議院議員 佐々木 憲昭 /共産党
衆議院議員 佐藤 夕子 /減税日本
衆議院議員 志位 和夫 /共産党
衆議院議員 塩川 鉄也 /共産党
衆議院議員 篠原 孝 /民主党
衆議院議員 杉本 かずみ  /民主党
衆議院議員 首藤 信彦 /民主党
参議院議員 外山 斎 /国民の生活が第一
参議院議員 大門 実紀史 /共産党
参議院議員 たしろ かおる /民主党
衆議院議員 田中 眞紀子 /民主党
衆議院議員 玉城 デニー /国民の生活が第一
参議院議員 田村  智子 /共産党
衆議院議員 道休 誠一郎 /民主党
参議院議員 徳永 エリ /民主党
衆議院議員 豊田 潤多郎 /新党きづな
衆議院議員 中川 治 /民主党
衆議院議員 中島 政希 /無所属
衆議院議員 中島 隆利 /社民党
衆議院議員 長島 一由 /民主党
衆議院議員 中津川 博郷 /民主党
参議院議員 中西 健治 /みんなの党
参議院議員 那谷屋 正義 /民主党
参議院議員 姫井 由美子 /国民の生活が第一
衆議院議員 福島 伸享 /民主党
参議院議員 舟山 康江 /民主党
衆議院議員 本村賢太郎 /民主党
衆議院議員 牧 義夫 /国民の生活が第一
参議院議員 又市 征治 /社民党
衆議院議員 皆吉 稲生 /民主党
衆議院議員 宮崎 岳志 /民主党
衆議院議員 宮本 岳志 /共産党
衆議院議員 三輪 信昭 /新党きづな
衆議院議員 村上 史好 /国民の生活が第一
参議院議員 山内 徳信 /社民党
衆議院議員 山口 和之 /民主党
衆議院議員 山田 正彦 /民主党
衆議院議員 吉泉 秀男 /社民党
参議院議員 米長 晴信 /無所属
衆議院議員 若井 康彦 /民主党
衆議院議員 渡辺 義彦 /新党きづな
衆議院議員 渡辺 喜美 /みんなの党
衆議院議員 渡辺 浩一郎 /新党きづな

引用元
 
 
福島原発4号機 近く試験的燃料取り出しへ
 
7月13日 4時3分 NHKニュース

 東京電力は、福島第一原子力発電所で最も多くの燃料が保管されている4号機のプールで、試験的に使用前の燃料を取り出す際の安全対策をまとめました。

この対策を、国の原子力安全・保安院が「妥当」と評価し、東京電力は近く燃料を取り出す方針です。

福島第一原発では、最も多い1535体の燃料が保管されている4号機の使用済み燃料プールで、廃炉の作業に向けて、燃料を運び出す手順などを確認するため、試験的に使用前の燃料2体を取り出すことになっています。

作業では、燃料を1体ずつ、クレーンを使ってプールからつり上げたあと、原子炉建屋の5階に当たる場所で、臨界を防ぐ専用の容器に入れてから、地上まで別のクレーンで下ろし、トラックで「共用プール」という施設に輸送します。

燃料を取り出す際には、強い放射線を出す使用済み核燃料を誤ってつり上げないために、水中カメラで撮影したり、線量を測定したりするとともに、輸送容器が落下しないよう、4本のワイヤーを用いるなど、安全対策をとるとしています。

この安全対策について、原子力安全・保安院は12日、「妥当」と評価しました。

東京電力は近く燃料を取り出す方針ですが、詳しい日時は「核物質の防護」のため、事前に公表できないとしています。

4号機のプールでは、事故のあと、一時、冷却に海水を使っていたことから、東京電力は、核燃料を閉じ込めている金属製の容器が破損していないか確認することにしています。

4号機では来年中に燃料の取り出しが本格的に始まる予定ですが、水素爆発が起きた原子炉建屋やプールの健全性が懸念されています。
.
 
 
福島原発3号機 圧力抑制室 高い放射線量

7月13日 4時3分 NHKニュース

東京電力は、福島第一原子力発電所3号機で、格納容器下部の圧力抑制室がある地下の部屋に、11日、初めてロボットを入れて調査した結果、最大で1時間当たり360ミリシーベルトという高い放射線量が測定されました。

ロボットは調査途中で制御できなくなり、回収のめどは立っておらず、今後の廃炉に向けた作業に課題を残しました。

福島第一原発では、廃炉に向けて、格納容器を水で満たし、溶け落ちた燃料を取り出す計画で、汚染水が漏れ出ているとみられる格納容器や、その下部の圧力抑制室を調べて、修理することが課題となっています。

3号機では、圧力抑制室がある地下の部屋に、11日、初めてロボットを入れた調査が行われ、内部で撮影された映像が公開されました。
映像では、南西側で扉が壊れているほかは、目立った損傷や水漏れは見つからなかったということです。

しかし北側では最大で1時間当たり360ミリシーベルトという高い放射線量が測定され、ほかの場所でも1時間当たり100ミリシーベルト以上が目立ち、隣の2号機よりも平均的に値が高いことが分かりました。

また、調査に使われた遠隔操作のロボットは、調査開始から3時間ほどで、ケーブルが遮断され制御ができなくなり、回収のめどは立っていません。

東京電力は「ロボットは当面放置するしかなく、今後の作業に影響するかどうか検討したい」と話していて、廃炉に向けた作業に課題を残しました
 
新任東京特捜部長 可視化に積極的に取り組む
 
“取り調べ録音・録画 積極的に”
7月13日 5時9分 NHKニュース

東京地検特捜部の新しい部長に就任した中原亮一氏が、12日、会見し、国民の厳しい視線を実感するなか、取り調べの録音・録画に積極的に取り組む考えを示しました。

中原特捜部長は52歳。
特捜部には東京と大阪と合わせて7年半の在籍経験があり、平成18年のライブドアによる粉飾決算事件では、副部長として捜査を指揮し、12日、東京地検の刑事部長から就任しました。

中原特捜部長は「一連の不祥事で、特捜部に対する国民の厳しい視線を実感している。地道に努力を重ねて、捜査のプロと呼ばれるのにふさわしい仕事をしたい」と述べました。

そのうえで、検察改革の一環として試行が続けられている、取り調べの録音・録画について、「引き続き積極的に行うとともに、録音・録画が実施されている状況に適した取り調べができるよう工夫したい」と述べました。

<東京地検>特捜部長に中原氏
毎日新聞7月12日(木)5時0分

法務省は12日付で、堺徹・東京地検特捜部長(53)を福島地検検事正に転任させ、後任に中原亮一・東京地検刑事部長(52)を充てる人事を発令した。

 中原氏は85年に検事に任官。通算5年半、特捜部に在籍し、西武鉄道株事件などに関わった。副部長時代にはライブドア事件の捜査を指揮。その後、静岡地検次席検事などを歴任した。慶応大法学部卒。

☆知り合いの本間加奈さんは、ほんまかな?これからように見ていかんと、というております。しかし慶応法学部出の検察官は珍しいのでは。しかも特捜部長は検察庁の歴史で初めてだろう。

 官学優越の組織にいる私学出身者は、逆にその組織の掟に過剰適応することも結構多い。そうやって上に迎合しなければ、身内の輪から外されるからだ。

中原新特捜部長は、そのような阿智胡地亭の下司のかんぐりをひっくり返して欲しい。

中原特捜部長「厳しい環境実感」
共同通信【 2012年07月12日 20時20分 】 

中原亮一・東京地検特捜部長 東京地検の刑事部長から特捜部長に就いた中原亮一氏(52)は12日、「特捜部を取り巻く環境や視線の厳しさを実感しているが、捜査のプロと呼ばれるのにふさわしい仕事をしたい」と抱負を述べた。着任は同日付。

 大阪地検の証拠改ざん隠蔽事件や東京地検の虚偽捜査報告書問題など不祥事が相次ぐ特捜部だが、存在意義を「脱税事件などは犯罪の仕組みを理解するのに時間がかかる。専門的な組織が必要だ」と強調した。

 特捜部の看板ともいえる独自捜査事件については「地道に努力を重ねていけば事件はついてくる」と話した。

 中原氏は川崎市出身で、1985年に任官。
 
 
文部科学省は結果的にいじめを放置してきた
 
いじめ自殺 なぜ防げない 文科省対策、常に後手
2012年7月13日 東京新聞朝刊

 大津市立皇子山(おうじやま)中学二年の男子生徒=当時(13)=が昨年十月に自殺した事件をめぐり、文部科学省の対応が後手に回っている。いじめ自殺が社会問題化するたびに、文科省はいじめの定義や調査方法を変えたり、緊急対応マニュアルを配ったりしてきたが、悲劇は繰り返されている。今までのやり方で本当に良いのか。自殺した子どもの遺族や学校現場から疑問の声が上がる。 (早川由紀美、加藤文)

 大津の自殺で文科省は、滋賀県教育委員会などを通じ、事実関係の聞き取り調査を始めていた。ところが、滋賀県警が十一日夜、中学校などを捜索したため、調査は事実上、宙に浮いている。

 十二日の定例記者会見で高井美穂副大臣は「県警に加えて文科省が直接聞き取り調査をするのはふさわしくない」と話し、捜査や遺族が学校側に起こした裁判の推移を見守る姿勢を強調した。

 いじめ対策の基礎的データとなる全国調査の方法を、文科省は二回、変更している。最近では北海道滝川市などでいじめ自殺が相次いだ後の二〇〇六年、それまで「継続的な攻撃」などの条件をつけていたいじめの定義を、被害者側が苦痛を感じた場合はいじめと認めるよう変更した。

 報告の対象も「発生件数」ではなく「認知件数」に。文科省が統計上の件数の減少にとらわれていることが、教委の隠蔽(いんぺい)体質につながっているとの批判を受けたためだ。いじめを発見するため、アンケートなどで子どもたちから状況を聞き取ることも求めた。

 しかし、大津市の事件では、いじめが見過ごされたうえ、自殺後のアンケートも、真相究明のために十分に活用されなかった。

 中学在学中のいじめが原因で高校生の娘が自殺した高橋典子さん(54)は「文科省は決まり事をつくるだけで終わっている。学校現場で決まり事が守られているかを責任を持って調べるべきだ」と指摘。「学校側の隠蔽体質が変わらない以上は、第三者による調査機関設置を義務づけるべきだ」と訴える。

 名古屋市の小学校教諭岡崎勝さん(59)は「子どもは以前より親に気を使って、いじめられていることを言わなくなるなど、指導は難しくなり、時間がかかるようになっている」と話す。「国は、言い訳的に事後に何かするよりむしろ、学校現場の困難な状況などを継続的に情報発信して、仕事をしやすい環境をつくってほしい。それが事件を未然に防ぐことにつながる」
 
 
米空軍の大阪大空襲の被害者は泣き寝入りしない
 
戦争被害の差別を問う――大阪空襲の控訴審始まる
2012 年 7 月 5 日 週刊金曜日

太平洋戦争末期、一万五〇〇〇人もの犠牲者を出した大阪大空襲の被害者や遺族らが国に謝罪と損害賠償を求めた「大阪空襲訴訟」の控訴審が6月11日、大阪高裁で始まった。

 国は、旧軍人・軍属とその遺族にはこれまでに五〇兆円を超える恩給や年金を支給している。援護の対象は引揚者や沖縄戦被害者へと広がり、原爆被爆者や中国残留邦人に対する援護立法も制定したが、民間の空襲被害者については「戦争という国の存亡にかかわる非常事態のもとでは、国民は等しく耐えねばならない」という「戦争損害受忍論」を押しつけ、何の補償もしていない。

 大阪空襲訴訟の原告たちは「戦争損害受忍論を空襲被害者だけに押しつけるのは、法の下の平等をうたった憲法一四条に違反している」などと主張、二〇〇八年一二月八日に大阪地裁に訴えた。空襲をめぐる集団提訴は東京に次いで二例目。

 原告は、爆弾の破片で足を失った人、焼夷弾で全身大火傷を負った人、肉親を亡くして戦災孤児になった人など二三人。年齢は六七歳から八二歳。〇九年三月の初弁論以来、原告らは証言台に立ち、自らの空襲体験やその後の苦難などを訴えた。

だが一審判決(昨年一二月七日)では、国が主張した「戦争損害受忍論」は支持しなかったものの、「補償を受けた者と原告との差異は不合理とは言えない」として請求を棄却した。

 この日の第一回口頭弁論では、六歳のときに空襲で左足の膝から下を奪われた安野輝子さん(七三歳)が意見陳述を行ない、「人権の砦である司法に、日本の良心を問うてみたが、一審判決は微塵も感じられなかった。このままでは空襲はなかったことにされてしまう」と涙ながらに訴えた。

 次回の公判は、九月二四日午後三時半から二〇二号法廷で。

(矢野宏・大阪空襲訴訟を支える会代表、6月22日号)
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図書館の帰りに韓国料理の「マニマニチキン」で❝辛ラーメン❞とマッコリを楽しんだ。

2024年08月12日 | 食べる飲む

肩掛けBAGにつけて歩いている「辛ラーメン」のガチャガチャチャームを店で披露したら

これ初めて見ましたヨ と笑いながらコリアンの店員が驚いていた。

このチャームは孫がガチャガチャにあるのを発見してゲットしてくれたものだ。

チャームを見せながらメニューにある「辛ラーメン」と「マッコリ」を頼んだ。辛ラーメンは食べだしてもう30年になるよと店員に言いながら。

 韓国ではインスタントラーメンも食材の一つとして いろんなアレンジを加えて店で出しているが この店で辛ラーメンを頼んだのは初めてだ。

格別においしかったのでこれからの鉄板メニューになりそうだ。

テイクアウトで海鮮チジミを頼んだ。図書館ではこのところ気になっている人物の本を借りた。

     

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79年目の長崎原爆の日。爆心地・浦上は江戸時代、異教徒が共生していた村だった。その子孫が敵対と分断が進む世界や、イスラエルに関して思うこととは…

2024年08月12日 | SNS・既存メディアからの引用記事
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東日本大震災が起こった翌年の [ 2012年07月12日(木)の阿智胡地亭の非日乗ブログ ] 再掲載

2024年08月12日 | 東日本大震災ブログ
2012年07月12日(木)
 
20120710 国会事故調を検証1 津波原因覆す?到達時刻と写真
 
 
20120710 国会事故調を検証1 津波原因覆す...
報道ステーションより。
先週出された国会事故調査委員会の最終報告を検証する1回目。きのう突然、東電が3.11に福島第一原発をおそった津波の写真33枚を公開した。この写真の中に、東電のこれまでの主張を覆しかねない重大な矛盾が見つかった。
 
 
 
お役人を秘密漏えい罪で刑事告訴  東京の弁護士
 
秘密会議:原子力委員長らを刑事告発へ 東京の弁護士ら
毎日新聞 2012年07月11日 09時07分

 内閣府原子力委員会が秘密会議を開き、小委員会で使用予定の議案などを電気事業者に事前提供していた問題で、東京都内の弁護士が来週にも、近藤駿介原子力委員長ら27人を、国家公務員法(守秘義務)違反容疑などで検事総長に刑事告発する。職員以外に知らせてはならない場合に指定される「機密性2情報」を含む32件402ページについて、秘密の漏えいに当たると主張する。【核燃サイクル取材班】

 告発するのは「脱原発弁護団全国連絡会」の望月賢司弁護士。同会を通じ告発人となる弁護士を募ったうえで告発状を出す。

 27人は近藤委員長を含む5人の全原子力委員のほか▽内閣府▽文部科学省▽経済産業省・資源エネルギー庁▽独立行政法人「日本原子力研究開発機構」の各職員ら。告発容疑は27人が共謀し、昨年11月〜4月の秘密会議で事業者7人に秘密を漏らしたとしている。

 望月弁護士は、原子力委が6月4日に公開した秘密会議配布文書を分析。「機密性2情報」と明記された文書6件32ページは「1〜3の3段階で行われる秘密指定のうち上から2番目で『職員だけが知りうる状態を確保する必要がある』と定められている」として違法性は明白だと主張する。
 
 
20120711 事故報告書「捏造」か!? 対立する東電と浪江町
 
 
 
 
東電の経営形態について国会議員が提言
 
原発ゼロの会:東電経営形態の再検討を提言
毎日新聞 2012年07月11日 19時54分

 超党派の国会議員9人でつくる「原発ゼロの会」は11日、東京電力福島第1原発事故について「責任があいまいなまま国民負担が膨大になる恐れがある」として、会社更生法に基づく破綻処理など、東電の経営形態の再検討を求める提言を発表した。

国会議員から署名を募り、来週にも枝野幸男経済産業相に申し入れる。提言は「東電による合理化努力は不十分」と批判し、東電の経営責任の明確化、電力料金値上げ幅の大幅圧縮などを求めている。
 
 
海中のがれきを上げることで当面収入を得るしかない苦しみ
 
魚は取れないが海で生きるしか…いわき・ルポ
毎日新聞 2012年07月11日 12時18分

「ここは出口のない海だ」。放射能汚染のため漁を中断している福島県いわき市漁協の組合長で「第23常正丸」船主、矢吹正一(75)が11日朝、「がれき漁」が続くいわき沖の船上でつぶやいた。

再稼働か廃炉か決まっていない東京電力福島第2原発が遠くかすんで見える。魚を取れず、震災がれきを拾うことで糧を得る福島の漁師の叫びを聞いた。【栗田慎一】

 午前6時半。白い船体が江名港を出た。魚を追うのであれば目も血走る海の男たちだが、これは「がれき漁」だ。魚を取る興奮と緊張から遠ざかった乗組員たちは「30キロも体重が増えた」と苦笑した。

 福島第1原発事故の影響で、多くの魚の放射線量が1キロ当たり100ベクレルを超える。矢吹は言う。「基準値を下回っても、数字が出ているうちは誰も買わない。水俣の魚は熊本県が安全宣言(97年)しても、風評被害で今も売るのが難しいってこと、知ってるかい」。未来を見通せない。
 
 
投入したロボットが動かなくなった
 
ロボット投入、操作不能に=3号機原子炉建屋地下で-
(2012/07/11-20:51)時事ドットコム

  東京電力は11日、放射線量の測定や映像撮影のため、福島第1原発3号機原子炉建屋地下に無人走行ロボットを投入したところ、操作不能になったと発表した。同社は「放射線量が高く、当面ロボットの回収は難しい」としている。

 東電によると、ロボットを使った作業は11日午前11時から午後3時まで行われた。格納容器の一部で、水をためる圧力抑制室を収納する「トーラス室」でロボットを走行させ、調査を実施。線量は最大で1時間当たり360ミリシーベルトを記録した。

 ロボットは有線で操作していたが、途中で動かすことができなくなった。東電は「原因はまだ分からないが、有線のケーブルが損傷したことなどが考えられる」としている。ロボットには水の流れる音などを把握するため、録音機器も取り付けており、その回収も当面できなくなった。
 
 
白い防御服を着て測定していたのは文科省の職員だった。
 
浪江町に結果伝えず 11年3月13日の線量測定
(2012年7月11日 福島民友ニュース)

 平野博文文部科学相は10日の参院予算委員会で、文科省が2011年3月13日に浪江町の放射線量について、海側と山側をモニタリングカー(測定車)で計測していたことを明らかにした。

測定結果は15日までに政府の現地対策本部に報告したが、浪江町の馬場有町長には伝えられなかったという。計測結果が町に伝えられていれば、避難の判断に有効に役立てられた可能性があり、平野文科相は同省で経緯を調査する方針も示した。

 同省はこれまで、11年3月15日午後8時すぎに、福島第1原発から約20キロの同町北西部、大柿ダム周辺の国道114号で測定車を使って測っていたことを公表。緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による予測結果を基にした判断だったことも明らかになっている。

しかし、これより早く、1号機原子炉建屋が水素爆発した翌日には測定車を現地に入れ、実測値を入手していたことになり、情報提供と住民避難への姿勢があらためて問われそうだ。

☆町民の何人かは測定作業を見て知っていたが、家族から村で口外することを止められた、とあるテレビインタビューで見たが、このことだったようだ。
 
 
東電追い詰められてようやく公的データのビデオを公開するらしい
 
東電会議録画を公開へ 経産相「事実上の行政指導した」

朝日新聞デジタル社会記事2012年7月11日5時44分

 東京電力は10日、福島第一原発事故が起きた直後の幹部のやりとりを収めたテレビ会議の録画や音声の記録を公開する方針を固めた。記録には、事故直後に東電幹部がどう対応し、発電所にどのような指示を出したかが残っており、公開すれば、東電の事故対応の様子を検証できる。

 東電幹部が朝日新聞の取材に認めた。枝野幸男経済産業相もこの日の参院予算委員会で社民党の福島瑞穂党首の質問に答えて「事実上の行政指導をした。東電は前向きに検討していると報告を受けている」と明言した。

 東電は現在、どのような場面が記録されているかを確認しており、公開の仕方についても検討している。社員のプライバシー保護の対策を取ったうえで公開に踏み切る意向だ。公開の時期について、枝野氏は答弁で「遠からず提出を受けると信じている」との見通しを述べた。
 
 
国会事故調査書「人災」明記は賠償進捗に役立つか?
 
国会事故調「人災」明記で、地元「これで賠償進む」
2012/07/06 産経新聞

この記事に関連するフォト・情報記事本文 国会事故調の報告書は原発事故の原因を「人災」と明記した。被災者は「人災で当然」と口をそろえた。

 「人災で当たり前。事故直後から思っていたことが認められてよかった。これで賠償も進む」。警戒区域に指定された福島県富岡町からいわき市に避難している農業、坂本正一郎さん(64)は報告書の内容に声を弾ませた。

 4日の東電の賠償相談会では自宅の賠償について「未定です」と説明されたばかり。「人災なら東電と政府に責任があるから、賠償も全額、スピーディーに出るはずだ」と期待する。

 同県浪江町から福島市の仮設住宅に避難する無職、豊口雄幸さん(75)は「最後のとりでのはずだった原子力安全委員会や原子力安全・保安院が目をつむってハンコを押していたのではどうしようもない」と話し、政府のチェック機能喪失を指摘した報告書を評価した。

 また、同県南相馬市から北海道旭川市に移住した会社員、松本昌子さん(40)も「人災と判断されたらその人に責任を取ってもらえるのかしら。私たちの生活を一生支えてくれるわけじゃないだろうし。私たちの状況は変わらない」とあきれた様子だった。
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庄野さんの書斎をそのまま見ることが出来た。   横浜の「神奈川近代文学館」に ❝庄野潤三展❞を見に行った。   その3

2024年08月11日 | 関東あちこち

click→「没後15年 庄野潤三 展」が 神奈川近代文学館でスタート 8月4日まで。 「庄野潤三さんの小説を20代の頃からずっと読んできた」

外人墓地の入り口

霧笛橋の上から

復路は横浜駅まで横浜市営バスに乗った。

JR横浜駅からは横須賀・総武快速線に乗り 横浜から錦糸町まで座ることが出来た。

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今永昇太とは一体何者なのか?   Who REALLY is Shota Imanaga?

2024年08月11日 | SNS・既存メディアからの引用記事

Who REALLY is Shota Imanaga?

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08月10日に目に留まったSNS・メディアの記事

2024年08月11日 | SNS・既存メディアからの引用記事

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東日本大震災が起こった翌年の [ 2012年07月11日(水)の阿智胡地亭の非日乗ブログ ] 再掲載

2024年08月11日 | 東日本大震災ブログ
2012年07月11日(水)
 
大飯原発はフル稼働はじめたが課題は山積
 
残された課題は山積

大飯原発では大津波に備える対策が取られましたが、メルトダウンのような深刻な事故が起きたあとを想定した、長期間かかる安全対策については道半ばです。

例えば、福島第一原発の事故で対策の拠点となった施設「免震事務棟」や、放射性物質が放出する深刻な事故に備えて、フィルターのついたベントの設備は、およそ3年後までに設置される予定です。

また、メルトダウンが起きたあとの原発の安全対策を評価する「ストレステスト」の「2次評価」について、電力会社は、去年12月の期限を過ぎても結果を提出していません。

こうしたなかで、全国のほかの原発48基の運転の再開は、見通しが全く立っていません。

政府は、停止中の原発について安全性を確認してから運転を再開させたい考えですが、再開の判断の前提となるストレステストについて、国の原子力安全・保安院が審査を終えたのは、四国電力の伊方原発3号機だけです。

また国の原子力の安全規制を一元的に担う新たな組織、「原子力規制委員会」が発足すれば、運転再開を判断する「国の暫定的な基準」も見直されることになっていて、ほかの原発の再開は不透明な状況です。

全文はこちら
 
 
現・元取締役へ損害賠償を求める訴訟
 
現・元取締役へ損害賠償を求める訴訟――東電、役員支える「補助参加」要求
2012 年 7 月 3 日 週間金曜日

 東京電力の個人株主四二人が勝俣恒久会長ら現・元取締役二七人を相手取り、福島第一原発の事故で同社が被った損害五兆五〇四五億円を個人の財産で会社に賠償するよう求めた株主代表訴訟の第一回口頭弁論が六月一四日、東京地裁(垣内正裁判長)で開かれた。原発事故の法的な責任を問う裁判が本格的に始まった。

 株主側は訴状で、事前にさまざまな警告を受けながら何らの津波対策を取らないなど、被告が原発という超危険物を扱う会社の取締役としての任務を怠ったことが原発事故を招いたと主張。勝訴した場合、東電に支払われる賠償金は、すべて原発事故の被害者への賠償に充てるよう要求している。

 一方、取締役側は「原発の設置・運転に関する注意義務違反はなかった」と反論し、株主の請求棄却を求める答弁書を提出した。東電は「今後も原発が一定の役割を担うことが想定され、円滑な電気事業の遂行を確保するために必要」として、被告の取締役を支援する「補助参加」を申し出た。

 弁論の冒頭、原告・株主側の河合弘之・弁護団長は東電の補助参加に異議を申し立てた。(1)補助参加に要する多額の弁護士費用は東電に投入された公的資金から賄われることになり、国民の理解が得られない、(2)現在の東電取締役会のメンバーは一人を除いて今回の訴訟の被告なので、取締役会で訴訟への参加を決めるのは利益相反にあたる、などを理由に挙げた。補助参加を裁判所が認めるかどうかが、訴訟の最初の焦点になる。

 続いて株主側の意見陳述が行なわれた。原告団事務局長の木村結さんは、二〇年以上、株主総会で原発からの撤退を提案し続け一蹴されてきた経緯に触れた上で、「事故以来の取締役の態度は反省しているどころか当事者としての自覚も感じられない。『会社のため』と言い訳せず個人として責任を取るよう求める」と力を込めた。

(小石勝朗・ジャーナリスト、6月22日号)
 
 
ヤメ検弁護士落合洋司の、「検察の可視化の方向」分析
 
裁判制度]取り調べ可視化 カメラが心理影響 検事萎縮…追及の手、ブレーキも

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120705-00000106-san-soci

「今回の報告は法制審にも提出される。捜査当局内部には全過程の導入に反対論が根強く、警察庁が昨年6月に公表した検証結果によると、全過程可視化については警察の取調官の約97%が異を唱えている。ある法務省幹部は「事件によって取り調べ相手の反応はさまざま。可視化を無理に推し進めると、真相解明ができない事件も多くなってしまうだろう」と話した。」

⇒「可視化を無理に推し進めると、真相解明ができない事件も多くなってしまうだろう」というのは、従来の、取調べを「秘め事」視し、人は密室でしか真相を語れない、供述調書に盛り込まれたことこそが真実、といった、歪んだ発想に基づくものでしょうね。

ここだけの話にするから、お前が言いだしっぺとは調書に書かないから、などと、密室で様々な不明朗なやり取り、取引をしながら、捜査機関に都合よく供述調書を作成してきた大きく深刻な弊害こそ、まず重視するべきでしょう。

追及、というと、怒鳴ったり机をたたいたり脅したりする、という、レベルの低い取調べばかりやっているから、可視化されたら追及できない、というネガティブな発想になってしまうもので、穏やかな口調で、ポイントを突いて厳しく追及できるような取調べのテクニックを磨くべきでしょう。

私が考えているのは、被疑者側で、ここは、いきなり録画、録音してほしくない、といった場面では、一旦、録画、録音を止め、弁護士同席の上で取調べを行う、というものです。

そういった方法による可視化、ということも、有効な可視化になるはずで(弁護士は、その状況を書面で正確に残すようにして、録画・録音とともに取調べの状況を明らかにする資料にすべきでしょう)、真相解明と両立する可視化は十分可能と思います。

検察庁は、取調べの全面的な主導権を握っておきたい、弁護士風情に取調べに立ち会わせたくない、という独善的な意識が強く、可視化ということをより実質的に、有効なものとして考えたくないものと思われますが、検察庁が考える可視化というのは、所詮、その程度で(勉強のできない、勉強の仕方がわからない子供が勉強のスケジュールを立てても役に立たず勉強ができるようにはならないようなものでしょう)。

可視化の問題は、政治が主導し法改正により徹底して、断固として行わなければならない、ということが、こういったところからも浮き彫りになっていると思います。

引用元はこちら

☆与野党問わず、全面可視化の実現にもっと国会議員が動かないといけない。

検察庁はまさかフーバー長官時代のCIAのように、アメリカの全議員の個人スキャンダルを探し記録したような別働隊を持っているわけではないだろう。フーバーはCIAに批判的だったり問題点を提起する議員を、手持ちの議員個別のキズをリークすると脅して引き下がらせていた。

しかし選挙運動のおりの小さなキズなんかは、地元警察がしっかりファイリングして、いざの時に使えるように準備しているのだろうな。

上の括弧内の記事のように、「ある法務省幹部は・・」と産経新聞に書かせた検察の本音に、落合弁護士は厳しく反撃している。
 
海兵隊に納入されたオスプレイが40機蒸発??
 
オスプレイ 整備中に上昇、墜落 06年発生米紙報道
2012年7月10日 琉球新報

【米ワシントン9日=松堂秀樹本紙特派員】米軍普天間飛行場に配備予定の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが、2006年3月に米東南部ノースカロライナ州で飛行準備中に突然上昇し、地面にたたきつけられていたことが分かった。現地紙アマリロ・グローブニュースなどが報じていた。

米雑誌ワイアードによると、修理費はクラスAの事故(200万ドル以上)に分類される約706万8千ドル(約8億2800万円=当時)かかったが、海兵隊は「機体は離陸するはずではなかった」との理由で事故に含めなかった。

さらに、オスプレイの事故機を含む機体数をめぐり、09年の米議会の調査に海兵隊が回答を繰り返し拒否するなど、「事故隠し」の疑惑が生じている。

 オスプレイは09年6月の米議会の調査で、それまで予算付けし海兵隊に納入されたはずの145機のうち、海兵隊へのヒアリングによる保有数を「105機」と記載。40機が所在不明になっており、過去の事故が隠ぺいされている疑いもある。

 アマリロ紙などによると、事故は06年3月27日に海兵隊ニューリバー基地(ノースカロライナ州)で発生。3人の乗員が機内で飛行に向けた準備をしていたところ、機体が突然上昇、約9メートルの高さまで上がって地面にたたきつけられた。けが人はなかったが、右翼と右側のエンジンが損壊した。ワイアード誌によると、飛行予定がなかったとの理由で事故の統計から除外された。

 米政府活動に関する市民団体サイト「AllGov.com」が09年7月に報じたところによると、海兵航空団トップのジョージ・トラウトマン中将(当時)は同年5月に海兵隊のオスプレイ保有数を「91機」と証言。だが、同中将はその1年前に100機目のオスプレイ取得を祝う式典に参加していた。

 こうしたことから、事故機の数などに疑念を強めた米下院監視・政府改革委員会が追及を続け、09年6月に105機の保有を確認。だが、議会がこれまで予算化した機体数は155機で、同月までに145機が納入されているはずだった。

同サイトは40機の所在不明について「オスプレイは常に軍にとって問題児のようだ」とやゆした。同委員会も各委員に当てた書簡で「オスプレイを何機保有しているかという単純な質問に対する回答を得るのに大きな困難にぶつかった」と不信感をあらわにしており、今後も保有数などをめぐって議論が続きそうだ。
 
 
14日から原発比率聴取会  誰のための聴取会
 
形だけ?の国民的議論 14日から原発比率聴取会
2012年7月11日 東京新聞朝刊
将来の原発比率をどうするか、政府のエネルギー・環境会議が全国各地で国民から意見を聞く会が十四日から始まる。「国民的議論を礎」にすると言いながら、時間はわずか一時間半で、意見を言えるのは各会場でたった九人だけ。「議論」というにはあまりにお粗末な内容だ。九月の民主党代表選前に結論を出そうとする政府の拙速さだけが目立つ。

 今週末からの三連休は、さいたま(十四日)、仙台(十五日)、名古屋(十六日)の三市で意見聴取会が開かれる。

 出席したい人は十一日夕までに申し込みが必要だが、十日夜の段階で、まだ開催時間が決まっていない。

 エネ環会議事務局に問い合わせると「内閣官房、経済産業省など各省庁からどの政治家が出席するかを調整中のため、時間が確定できない」という。国民の声を聞くのが目的のはずなのに、政治家の都合が優先される。

 もっと問題なのは、聴取会の内容だ。時間が一時間半と短い上に、まずは政府側が二〇三〇年までに原発比率を(1)0%(2)15%(3)20~25%-とする三つの案を説明し、その後、案ごとに事前に抽選で選ばれた三人、計九人しか意見を言えない。質疑応答の時間もない。

 各会場とも最大二百人が参加できるが、残る人には発言の機会はなく、配られるアンケート用紙に記入することしかできない。事務局の担当者は「会議をむだに長くしないためだ」と説明する。

 政府は八月五日の那覇会場を最後に意見聴取会を切り上げ、八月中に原発比率をはじめ新たなエネルギー方針を決める考え。

 原発とどう向き合うかは最重要テーマの一つで、全国で意見を聞いたという形だけ整えるのでは「ガス抜き」と評されても仕方がない。

 政府関係者の一人は「野田佳彦首相らは、民主党内が割れる可能性があるので、九月の代表選で原発が争点になるのを避けている」と、事実上、国民不在で進んでいる状況を明かした。
 
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詩   「姥イーツ」  作  堀口すみれ子

2024年08月10日 | 音楽・絵画・映画・文芸

「かまくら春秋 2024年 8月号」 No.652

6,7ページから引用

 ◎ほまち ー 帆待ち :  臨時の収入 へそくり

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ライオンが木から降りるときは…まるで風格がなくなる(動画)   Lion Carefully Climbs Down Tree || ViralHog

2024年08月10日 | SNS・既存メディアからの引用記事

Lion Carefully Climbs Down Tree || ViralHog

百獣の王ライオンは、その名にふさわしい風格を持っています。

ただし、木から降りるときは……例外でした。

木登りは得意なライオン。

しかし降りるのは得意ではないようで、なんだか不安げな表情。

そして降り始めたと思ったら……めちゃくちゃ慎重派だった!

王者の風格などみじんも感じられないのでした。

引用元

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08月09日に目に留まったSNS・メディアの記事

2024年08月10日 | SNS・既存メディアからの引用記事

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東日本大震災が起こった翌年の [ 2012年07月10日(火)の阿智胡地亭の非日乗ブログ ] 再掲載

2024年08月10日 | 東日本大震災ブログ
2012年07月10日(火)
 
日本ペンクラブ声明「大飯原発再稼働決定に反対する」(全文)
 
 野田首相は先ごろ、関西電力大飯原発三、四号機の再稼働を決定した。これは、福島第一原発の危険がつづき、事故原因の究明も覚束ないなかでの政治判断である。

 各種世論調査でも明らかなように、国民の過半数はいま、いかなる原発再稼働も望んでいない。今夏の節電にも協力しよう、と電力消費地の四人に三人までが答えている。

 首相は「国民生活を守るため」と言うが、「国民」とは誰のことなのか。誰の利益を守ろうというのか。

 首相は、計画停電や突発的な停電によって、あるいは電力料金の高騰によって「命の危険にさらされる人」「働く場のなくなる人」が出る、「日常生活や経済活動が混乱する」と言う。

しかし、いまやどの医療機関にも自家発電装置がある。また、企業や経済や日常生活に仮に混乱が起き得るとしても、原発の危険性はその規模と質において
 
、これらを何百倍、何千倍も上回ることは、すでに福島第一原発事故が明らかにした。

 結局、野田首相の決断は、根拠のない「原発安全神話」を蒸し返し、政府・電力会社・関連業界と一部の専門家による隠微な「原子力ムラ」を生き延びさせ、
 
「原子力マネー」漬けになった原発立地自治体の自治能力を腐食させることでしかない。

 そのための隠れ蓑として、国民を持ち出さないでもらいたい、と国民のひとりとして私たちは思う。もし首相が「原子力ムラ」とそこに連なる人々を国民と言いたいなら、
私たちをそこに含めないでいただきたい。

 いま野田首相がやるべきは、福島第一原発事故の原因を究明し、そこから教訓を引き出し、首相みずからが宣明した脱原発依存の方針に基づいて
国内の原発をいかになくしていくかの工程表を具体的に明らかにするとともに、代替エネルギーの研究と実用化を促進することである。
 
それなしに大飯原発三、四号機の再稼働を指示することは、破綻した旧来の原子力政策をなし崩し的に温存させることにしかならない。

 日本ペンクラブはこれまでも種々の活動や声明を通じて、核兵器開発と原発依存のエネルギー政策に反対の姿勢を明らかにしてきた。
 
私たちは今回の野田首相の民意を無視した反民主主義的な「判断」についても、強く批判し、撤回を求めるものである。


二〇一二年六月十八日
日本ペンクラブ会長 浅田 次郎
同 環境委員会委員長 中村 敦夫
同 平和委員会委員長 高橋千劔破

◎浅田次郎 インタビュー  こちら  (週間通販生活)から
 
 
 
関電は動いていた火力発電を止めて発電能力を算定している
 
関電、節電奏功し当面は需給安定 要請から一週間
 日経新聞 2012年7月7日
記事をクリックすると読みやすくなります。

☆さらっと読んでしまうと関電のトリックを見逃してしまう。

経団連ご用達の新聞らしい巧妙な筆さばきで記事が書かれている。

物差しを自分たちの都合のいいように変えて、期間を通じての同一基準を出さない(使わない)関西電力という組織の体質。

 公共の便益より自社利益を優先するこの体質。

独占企業を今の日本で残すからこうなる。発電と配電を別会社にして
競争業界に早く法改正しなといけない。
 
 
 
20120703 大飯原発「活断層」指摘でも関西電力資料出さず
 
報道ステーションより再稼働がはじまった大飯原発の2号機と3号機の間に断層がある。 これにこのところ注目が集まっている。 これが動くのではないか、活断層ではないかという指摘が出ている。しかし今日、経産省で地震・津波に関する意見聴取会が開かれたが、関西電力はこの断層に関する資料を出さず、議論が先送りされた。 再稼働が進む大飯原発に関する議題が急きょはずされたのだ。危険性を指摘してきたのは、東洋大の渡辺満久教授ら。 「6年前からずっと主張してきて、とにかく調査、審査をしてくれ、審査がおかしいんじゃないかと言ってきた」という。「敷地の中に活断層を否定できないものがあり、それが重要施設を横切っているので、このまま動かすのはよろしくないと」 関西電力側は資料が見つからず、探しているというが、渡辺教授は会議で審査するより早急に現地調査を行うべきだと言う。

20120703 大飯原発「活断層」指摘でも関西電力資... ☆資料紛失? 公共事業をやっている組織体の不正で意図的な必死の画策だ。こういうことを平然とやる人間集団に原子力発電を任せるのはおかしい。
 
 
 
首相官邸前デモはノンポリ日本人が出ている。 そろそろ公安が仕掛けるか
 

「K.V.ウォルフレン氏が予言した『首相官邸包囲デモ』の不気味な的中 
週刊ポスト2012/07/20・27号  

近年、多くの日本人は政治への不満を口にこそすれ、行動には移してこなかった。しかし今回の官邸包囲デモは、そうした「政治的無関心」といわれた層を突き動かした。

これは国民を裏切り続けた民主党政権へ突きつけた「最後通牒」なのか。この展開を一年前に予言したカレル・ヴァン・ウォルフレン氏の言葉を元に、

「転換期にある日本人と日本政治」を読み解いていく。

■「政治への信頼は戦後最低」

首相官邸を取り巻く人の波。

最寄りの地下鉄駅では、警察官や駅員の「ここからは地上に出られません!別の出口に移動してください!!」という叫び声が群集のざわめきにかき消され、

デモの光景を議員会館から眺めていたあるベテラン議員は、「安保闘争の頃を思い出すねえ」と呟いた。

6月29日夕方に開かれた「反原発デモ」の参加人数は主催者発表が「15万~20万人」、警察発表が「1万7000人」と大きな隔たりがあるものの、

「政治的無関心」の時代が長く続いたといわれる日本人の大きな変化を示したことは間違いないだろう。

安保闘争以降も永田町や霞が関では数え切れないほどのデモ行動が行われてきた。が、今回の特徴は参加者の多くがネットでの呼び掛けに賛同した「一般市民」だった。

60年安保闘争を新聞記者として取材した経験を持つ評論家の塩田丸男氏はこう語る。

「安保闘争は血気盛んな学生が中心だったが、今回のデモの特徴は、参加者の層がサラリーマン、ブルーカラー、子連れの主婦、高齢者、若者と幅広かったことです。

考え方がバラバラという弱さを持つ反面、そうした不特定多数の人々が集まった理由は、原発再稼働という単一のテーマに限らず、現在の政治全体への怒りが広がっているからでしょう」

「官邸包囲デモ」は、4月に野田政権が原発再稼働方針を決めた直後に始まった。初回(4月14日)の参加者は千数百人。それが日を追うごとに増え続け、

6月に入ると1万人を超え、野田首相も「(デモの)シュプレヒコールはよく聞こえている」と国会で発言するまでになった。

当初は一切報道しなかった新聞・テレビも、さすがに無視できなくなったのか、29日の集会は各メディアで大きく報じられた。

が、こうした「国民運動」が起きることを1年前に予言していた人物がいる。

「ニュースで見ましたが、デモの発生自体には驚いていません」

そう語るのはオランダ・アムステルダム大学教授で、20年以上にわたる日本政治研究で知られるカレル・ヴァン・ウォルフレン氏だ。

ウォルフレン氏は昨年8月、本紙のインタビューで「小沢一郎氏に対する人物破壊」について語り(この内容は9月2日号に掲載した)、さらにこう指摘した。

「日本人は良くも悪くも従順で、時の権力者の決定に不満があっても声を上げない。震災対応や原発事故処理を巡る政府の対応が象徴的です。

被災された方々は政府の支援を受ける立場ですから、批判すれば助けてもらえなくなるという不安を抱えている。

しかし、政治が国民を裏切り続ける状態が続けば、おとなしい日本人も黙ってはいないでしょう。1年後には日本人が首相官邸や国会議事堂を取り囲むような事態が起きると思うのです」

この予言はまさに的中した。ウォルフレン氏が改めて語る。

「国民を脅迫するという政治手法を目の当たりにしたことで、日本人の政治への信頼は戦後最大レベルで失墜していると感じます。

日本政府は、原発再稼働では”原発がなければ大停電が起きて生活に支障が出るぞ”、消費増税では”ギリシャのようになってもいいのか”という論理をふりかざしています。

ですが、そうした説明にエピデンス(証拠)は提示されず、それどころか政府にとって都合の悪い情報を隠してきた。そうした政治に対する怒り、そしてそれが続いていく恐怖が、”普通の日本人”を突き動かすことになったのだと思います」


■「アジサイ革命」の意味

ウォルフレン氏が指摘する「普通の日本人」の変化は、今回のデモが「アジサイ革命」と呼ばれるようになったことからも読み取れる。

チュニジアの「ジャスミン革命(10~11年)」やグルジアの「バラ革命(03年)」、キルギス「チューリップ革命(05年)」など

世界各地で起きた民主化革命になぞらえた表現であると同時に、「今回の自然発生的なデモは、ひとつひとつの小さな花が集まって

大きな房をつくるアジサイに似ている」(デモ参加者)ことから、この呼び名はツイッターやフェイスブックで広がった。

デモに初めて参加した都内の主婦は、「野田さんは自分の責任で原発を動かすと言っているけど、自分や子供の安全をあの人に預けられるわけないでしょ。

難しいことはわからないけど、信用できない政治家には任せられない」と憤る。

20代サラリーマンは、「仕事帰りに偶然通りかかった」という理由でデモに参加した。

「野次馬根性で思わず付いて行ったけど、参加者が叫んでいることは頷ける内容が多い。デモというと右翼や左翼の活動家のような人とか、

労働組合が仕切っているという印象を持っていたけど、今回は僕みたいな人も多くて、”押し付けられてる感”がなかった」

かつての安保闘争ではデモに参加する学生としない学生ははっきり分かれ、後者は政治に無関心な「ノンポリ」と呼ばれたが、

その中には組織化されていく運動を敬遠して離れていく者も多く含まれている。だが、今回の官邸包囲デモの「ほどよいユルさ」(同前)は、

”現代のノンポリ層”が積極的に参加できる理由のひとつになっているようだ。

実際、官邸包囲デモはある意味で”無秩序”だった。「大飯原発の再稼働反対」を叫ぶ者が多数を占めつつも、

「消費税を増税するな」「マニフェストを守れ」「オスプレイ配置阻止」を唱えるプラカードも散見される。

ウォルフレン氏は言う。

「デモのテーマは様々だが、共通しているのは”国民の手に政治を取り戻す”と掲げた民主党政権にことごとく裏切られたフラストレーションです。

それが多くの日本人が共有している思いなのでしょう」


■「これは日本の転換点だ」

そうしたデモの広がりを政府側が恐れているのは間違いない。

政権幹部の一人は、

「このままでは原発問題が消費税や年金問題とも結び付き、全国的な運動になりかねない。労働組合や特定の政治団体が主催する”儀式的”なデモならば気にする必要はないが、

今回は日増しに参加者が増えているうえに、相手が不特定多数だから(デモを収束させるための)交渉もできない」

そういって苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。

だが、手をこまねいて見ているばかりではないようだ。公安筋からはこんな声が聞こえてくる。

「抗議行動を抑える方法はある。カッとなりそうな者を挑発して、暴力的な行動を起こさせればいい。そうなれば、一般の参加者は普通のサラリーマンや

学生だから”一緒にされたくない”と冷めていくはずだ。投げられたペットボトルを”火炎瓶の可能性がある”とマスコミにリークすることだって可能だ」

この点はデモ団体側も危惧している。

「”暴力的な行為は絶対にしないように”と注意していますが、ただ”騒ぎたい”といって酒を飲んで参加する人もいます。なにより、参加者の名前もわからないデモですから

、(鎮圧側が)確信犯的に暴動を起こす人を紛れ込ませたら防ぎようがない」(主催団体関係者)

だが、”デモの作法”を知らないのは参加者側ばかりではないという。ある警察庁OBが語る。

「今の機動隊は一般人の大規模なデモをほとんど体験していない。反社会的な団体や”デモのプロ”が相手なら、警棒で殴ったり、

安全靴で蹴っ飛ばしても相手が文句を言うことはほとんどないが、ごく普通の主婦を怪我させたりすれば世論は政府批判に回ってくる。

万一、樺美智子のような事件(※)が起きようものなら、政権がひっくり返りかねない事態に発展する。

※1960年の安保闘争に参加していた東京大学学生の樺美智子が、警官隊と衝突して圧死した事件(6月15日)。

学生側に死亡者を出したことは世間に大きな衝撃を与え、警察側が激しく批判されたが、在京新聞各社はこれを日本が社会主義・共産主義革命へ移行する危機と見て、

17日に「議会政治を守れ」との共同宣言を発表。警察側の暴力や、岸信介内閣が受けていた批判を不問とした。事件の影響を受けてアイゼンハワー米大統領は来日を延期。

19日に日米安保条約は成立した。


双方が危うさを抱えたまま、デモの参加者は日増しに参加者が膨れあがる。毎週金曜日の「官邸包囲」だけでなく、7月29日には「国会大包囲」と題した反原発デモが予定され、

「規模は6月29日より大きくなるのは間違いない」(前出の主催団体関係者)とみられている。

今後の展開をウォルフレン氏はどう見るのか。

「日本人が政治の不誠実さに対して声を上げるようになったことが、良い意味での日本の転換点になることを期待しています。

重要なのは新聞やテレビなどの大メディアです。彼らは一方的に政府側の説明を垂れ流すのではなく、国民の声も公平に取り上げるべきです。

声を上げる国民が欲しているのは正しい情報です。原発にしても消費税にしても、そして小沢一郎氏の資金問題にしても、権力側は不都合な情報を隠してきた。

そうした問題の真実をメディアが国民に知らせることができるなら、この国民運動は日本を良い方向に変えていく力になると思うのです」

 
 
英フィナンシャル・タイムズ紙は原発事故報告書をこう読んだ
 
文化のせいにしては将来の原発危機を防げない
「メード・イン・ジャパン」のラベルに潜むリスク

一部引用・・

(2012年7月9日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

津波に見舞われた福島第一原子力発電所の事故を調査する委員会のトップ、黒川清氏は、この原子力危機の根本的な原因は日本文化の欠点にあると考えている。果たして本当にそうなのだろうか?

 この問いの答えは全世界にとって重要だ。福島第一原発では昨年3月に原子炉がメルトダウン(炉心溶融)を起こし、この四半世紀で世界最悪となる原子力危機に発展した。

 同原発がなぜこれほど脆弱だったかを理解しておくことは、各地にあるほかの原発での事故を防ぐうえで極めて重要なことになる可能性がある。

事故の背景に文化的な欠点の兆候を見いだすのは容易だが・・・
 黒川氏は医学博士で、日本学術会議の前会長でもある。今回の災害が「日本製(メード・イン・ジャパン)」だったと主張するための弾薬には事欠かない。


東京電力の福島第一原子力発電所3号機建屋〔AFPBB News〕
 黒川氏の率いる国会事故調査委員会はその最終報告書で、規制当局と電力業界が甘い安全基準を導入したり地震や津波による脅威を説く警告を退けたりするために結託したと批判している。

 このような馴れ合いは、「日本株式会社」に見られる大企業と官僚の協力的な――非常に生産的になることもある――関係の負の側面だった。

 日本の新聞の読者やテレビの視聴者の多くは、主流派メディアには「権力者を疑問視したがらない態度」を取ってきた責任があるとの指摘にも同意するだろう。黒川氏はこれを、危機を引き起こすことになった「日本文化に根差した慣習」の1つと見なしている。

全文はこちら
 
 
 
政府のエネルギー・環境会議の設問に大きな疑問
 
選択肢から抜け落ち  原発比率本来5%
2012年7月10日 東京新聞朝刊

将来の原発比率はどれくらいがいいのか、政府のエネルギー・環境会議は十四日から全国各地で国民の意見を聴く会を開く。ただ、政府が示す二〇三〇年の比率案は0%、15%、20~25%の三つしかない。政府が「四十年廃炉」と「安全かつ必要な場合のみ再稼働」という二つの約束を守るなら、5%以下という選択肢があって当然なのだが…。 (鷲野史彦)

 「最終的に国民の民意を踏まえ判断する。ゼロか15か、20~25という結論しかあり得ないと、決め打ちをしているわけではない」。枝野幸男経済産業相はこう強調する。ただ、三つの案のうち、エネ環会議が落としどころと考えているのは15%案のようだ。

 エネ環会議のホームページで公開している選択肢によると、0%(脱原発)案は、省エネ性能の劣る電化製品には販売制限を実施することが必要だと、ことさら負担感を強調。20~25%案は「原子力行政に対する国民の強固な信任が前提」と、あり得ないとのニュアンスだ。

 これに対し、15%案は「エネルギー情勢などさまざまな環境の変化に柔軟に対応する」と、かなり偏った評価をしている。

 確かに、政府が原発の運転を四十年間に制限する約束を守れば、三〇年には現在五十基ある原発は自然と二十基に減り、全て再稼働するとしても原発比率は約15%になる。

 だが、政府がもう一つ約束した「安全性が確認され、電力不足という必要性がある場合に限り再稼働」の内容が抜けている。

 二十基のうち、中部電力浜岡4、5号機(静岡県)などは、より大きな海溝型地震の想定が必要とされる太平洋側にあり、安全面に大きな不安を残す。

 さらに、原発ゼロと猛暑を想定した今夏の電力需給見通しで、かなり電力が足りないとされたのは関西のみ。北海道や四国、九州は若干足りない程度。このことを考えれば、残すかどうか検討対象にする原発は、四電力管内の泊2、3号機、大飯3、4号機、伊方3号機、玄海3、4号機の七基しかない。

 これらを全て稼働させ、稼働率を80%とやや高めに仮定し計算しても、原発比率は5%程度にしかならない。本来は、この数字をスタート地点に、どう脱原発依存を進めていくかを考えていくのが、政府の務めのはずだ。
 
 
大蘇ダム 農水省の大きな失敗例 誰も責任をとらない
 
【第48回】 2012年7月10日 相川俊英 週刊ダイヤモンド
誰も責任をとらず、湯水のように注がれる修復費用
“底抜け”大蘇ダムに振り回される住民たちの失意

山奥に造られた巨大プールの愚
水の貯まらない「底抜けダム」

 まるで山奥に巨大なプールを造るようなものだ。農水省九州農政局は6月18日、水漏れにより利用ができずにいる大蘇ダム(熊本県産山村)を全面補修する案を発表した。

 ダムののり面や底面など地盤全体にコンクリートを吹き付け、水漏れを防ぐという。コンクリートで巨大な器を造り、その中に水を貯めるというものだ。工事費は約100億円にのぼる見込みで、九州農政局ではダム水を利用する地元の自治体にも追加負担を求める方針だという。

 日本は世界に冠たるダム大国で、建設の実績と技術力の高さで他国を圧倒している。しかし、その一方でとんでもない欠陥ダムを生み出していた。代表事例が、水の貯まらない底抜けダムだ。ダム湖の底やのり面から水が漏れ出し、計画通りに貯水できないという欠陥品である。

「まさかそんなバカなことが」と思うだろうが、本当に漫画みたいなダムが日本社会に存在している。それも2つもである。

 熊本県の大蘇ダムと北海道の東郷ダムが、その「底抜けダム」である。いずれも農水省が農業用ダムとして建設したもので、完成後に水漏れが発覚し、水利用ができずにいる。

 大蘇ダムは、熊本県産山村を流れる大蘇川をせき止めて造られた。農水省九州農政局が「大野川上流農業水利事業」として建設したもので、計画上の有効貯水量は約390万トンとなっていた。

 受益地は大分県と熊本県に広がり、延べ2158ヘクタール。畑作が中心で、受益地の7割以上を大分県竹田市が占める。ハウスでのトマト栽培を手がける農家が中心だった。

 大蘇ダムの堤本体が完成したのは、今から8年前の2004年のこと。工事は基礎掘削時に亀裂が見つかるなど、難航を極め、1979年の事業着手から4半世紀もの時を要した。計画変更は2度に及び、事業費は約595億円と当初(約130億円)の4.6倍にまで膨れ上がった。

 完成が延び延びとなったため、水利用を断念する農家も少なくなかった。待ちくたびれてしまったのである。農業を取り巻く環境が激変したことも影響した。

 それでも、大蘇ダムからの水を熱望する農家が存在し、彼らはひたすら待ち続けた。大分県竹田市のトマト農家などだ。彼らには切迫した事情があった。近くの大谷ダム(熊本県高森町)の水を利用しているが、不安定要因を抱えていたからだ。
ダムの老朽化により水の供給力が減少していたのである。

 もともと年間150万トンだったのが、いまや82万トンと半減している。ダム湖に溜まった土砂による現象である。このため、トマト農家などが荻柏原土地改良区(組合員は約700人)を結成し、大蘇ダムからの水に地域の将来を賭けていた。

ダムの底では信じられないことが
農水省がひた隠しにした欠陥工事
 大蘇ダムの堤がやっと完成し、試験湛水となった。何事もなければ、そのまま供用開始となるはずだったが、ダムの底でとんでもないことが起きていた。

 ダム湖の底やのり面から水が漏れ出し、計画通りに水が貯まらないのである。地盤にいくつもの亀裂が生じていて、まるで底に穴があいたバケツ状態になっていた。前代未聞のあり得ない事態であった。

 九州農政局は当初、水を待ち望む受益農家らに対し、この重大事実を明らかにしなかった。黙ったまま伏せていたのである。しかし、土地改良区の関係者が試験湛水のデータなどが示されないことなどに不審を抱き、水漏れの事実を突き止めた。こうして水漏れダムの存在が初めて、表面化した。

 大蘇ダムは阿蘇カルデラの北東斜面に造られた。周辺一帯はいわゆる火山灰地である。地盤が悪く、地元の人たちは当初から「水を貯めるのは難しいのではないか」と、語り合っていた。そもそもダムを造るような場所ではないと心配していたのである。

 だが、ダム建設の関係者らは「ここにダムが造れれば、世界中のどこにでも造れることになる」と、全く意に介さなかったという。技術力への自信と驕りをみなぎらせていたのである。

質問に怒りの表情さえ見せた関係者
「浸透抑制」という名目で修復に着手
「ちょっと待ってください! 欠陥! 欠陥! と言わないでください」

 顔色を変えて厳しい口調でこちらの話を遮ったのは、九州農政局の担当者。ダム事務所を直撃取材したとき(08年秋)の一幕だ。その時点では、大蘇ダムの水漏れは広く知られてはいなかった。

 彼らは奇妙な言い訳を繰り返した。ダムからの漏水を認めず、「水の想定外の浸透によるもの」と言い張るのだった。水がダムの底や周辺から地中に浸透していくのは、当たり前のこと。それらを全て想定した上で、水を貯めるのに適した場所を選定し、ダムを建設するものではないか。そもそも水が貯まらないところにダムを造ってしまったことが、大きな間違いだったのでは――。

 そんな質問を重ねたところ、彼らは怒りの表情さえ浮かべた。そして、「水漏れ欠陥ダム」という事実を頑として認めず、水の「想定外の浸透だ」と繰り返すのだった。自分たちの過ちを認めず、平然としていた。

 その後、水漏れダムの存在が世間に広く知られるようになり、事業主体の九州農政局に批判の声が寄せられるようになった。国民の多くがとんでもない欠陥品を造った不手際に呆れ返り、憤激したのである。

 さすがにこのままでは「まずい」と考えたのであろう。農水省は漏水の事実を認め、対策工事を行なうことにした。2010年度から3年間かけ、ダムののり面や底面の一部(約3万平方メートル)にコンクリートを厚さ約10センチまで吹き付けるというものだ。要するに、地盤にできている亀裂をコンクリートで塞いでしまおうというアイディア(?)だ。

 補修工事は、その効果を調査する意味合いもあった。それで、まずは地盤全体の10分の1の面積を対象とした。そうは言っても、バケツの底の穴を塞ぐのとはわけが違う。全体の10分の1とはいえ、かかる費用は約8億4000万円と見積もられた。

 この補修工事を九州農政局は「貯水池浸透抑制対策調査工事」と命名した。ダムの水漏れ対策ではなく、「あくまでも『浸透抑制対策』」だというのである。

総事業費は当初の5倍、700億円に膨張
なぜ誰1人として責任を取らないのか
 九州農政局はこうした水漏れ対策を2年ほど続け、「効果あり」と判断したのであろう。大蘇ダムの地盤全体にコンクリートを吹き付け、遮水する案を地元自治体や土地改良区に新たに提示したのである。ダム湖の底とのり面の全体をコンクリートで覆いつくすというのである。補修事業費は100億円規模に達し、完了するまで早くても5年はかかるという。

 大蘇ダムの事業着手は1979年で、当初の計画では事業費は約130億円と見積もられていた。それが約700億円にまで膨れ上がり、その上、実際に水を利用できるまで40年以上も待たされることになる。

 民間企業でこんな仕事をしていたら、間違いなく懲戒解雇ものだ。というより、会社そのものが存続し得ないはずだ。しかし、日本の役所の世界は極めて異質なところである。「水漏れ欠陥ダム」を造った責任を農水省の誰かがとったという話は、聞こえてこない。

 追加負担を求められた地元の大分県や竹田市などが6月30日、対策を話し合う会合を開いた。大蘇ダムの水を待ち続ける竹田市の荻柏原土地改良区の関係者は、「とにかく早く(補修工事を)やってもらいたい」と訴えたが、負担を強いられる自治体側は二つ返事とはいかない。そもそもずさんなダム建設の責任は国(農水省九州農政局)にあるからだ。

 しかし、国(農水省)が全て負担すればよいというものでもない。税金であることに違いはないからだ。欠陥ダムの建設に関わったお役人が誰1人、責任を取らぬまま、血税が投じられるのはどう考えてもおかしい。納税者として到底、納得できない話である。

☆これは農水省九州農政局と請負ゼネコンと地元下請け業の三者が仕組んだ長期優良プロジェクト(彼らにとっての)だ。

地元の需要者と国民の税金のことは全く蚊帳の外の話だ。
3者は切れ目なく仕事にありつける、この不況下でも。

こういう無惨な大出費を監視し押さえるのは、本来は我らが代表の国会と国会議員さんたちだが、地元選出の自民党議員はむしろ率先してこの長期プロジェクトを推進してきた。

この国ではいったん動き出した土木事業を止める力を持つ人間はおらず、そういう仕組みはあっても機能していない。国交省の八つ場ダムと全く同じ、長期工事に持ち込む図式を真似る農水省は賢い??
 
 
韓国でも傍若無人な行為 駐留米軍兵
 

在韓米兵が市民に手錠 警察の解錠要請を無視
2012.7.7 22:57 [韓国] MSN産経ニュース

 韓国京畿道の在韓米軍烏山基地周辺で5日、巡回中の米兵が路上駐車をめぐり韓国人男性とトラブルになり、男性を含む一般市民3人に手錠を掛けて基地まで連行する騒動があった。

聯合ニュースなどが7日伝えた。

 韓国政府は7日、在韓米軍側と緊急協議を行い、越権行為だとして厳重抗議。米軍側は遺憾を表明し、捜査に積極的に協力することを約束した。

 楽器店を経営する男性が自分の店の前に一時駐車していたが、米兵は駐車禁止のため車を移動させるよう要請。男性は「食事中なので後で移動させる」と答えたが、

米兵の催促により車を移動させたという。

 この過程で口論となり、男性が店に戻った後、米兵7人が男性を取り押さえて手錠を掛けた。米兵は止めに入った通行人ら2人にも手錠を掛けて基地に連行。

通報で駆け付けた警官が手錠を外すよう求めたが、しばらく応じずに連行を続けた。(共同)

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長崎「焼き場の少年」広がる共感 原爆「悲しみ」を発信  [長崎県]、西日本新聞。   映画「TOMORROW 明日」

2024年08月09日 | 「過去の非日乗&Shot日乗」リターンズ


長崎「焼き場の少年」広がる共感 原爆「悲しみ」を発信  [長崎県]、西日本新聞
2018年08月15日06時00分 (更新 08月15日 06時20分)

原爆投下後の長崎で撮影されたとされる写真「焼き場に立つ少年」への共感が、時代や国境を超えて広がっている。

昨年末にローマ法王フランシスコが「戦争がもたらすもの」とのメッセージと自筆の署名を添えて、写真を世界に発信するように呼び掛けた

日本ではカトリック中央協議会(東京)が7月上旬に日本語版の写真カードの配布を始めると希望者が相次いだ。

唇をかみしめ悲しみをこらえる少年の姿が人々の心を揺り動かしている。


 写真は米軍のカメラマン、ジョー・オダネル氏(1922~2007)が1945年に撮影。直立不動の少年が、亡くなった弟を背負い、

焼き場で火葬の順番を待つ姿を写している。


 国内では核兵器廃絶を訴えるローマ法王の呼び掛けに長崎大司教区の高見三明大司教(72)が応じて、カトリック中央協議会が動いた。

「被爆地・長崎にいる私たちが動かないといけない」。オダネル氏の遺族の使用許可を得て20万枚の写真カードを作り、

全国の教会を通じて配布を始めた。

はがきとほぼ同じ大きさの写真カードの裏面には「この少年は、血がにじむほど唇を噛(か)み締(し)めて、

やり場のない悲しみをあらわしています」との説明文がある。


 長崎市で生まれた高見氏自身、胎内で被爆。祖母ら親族10人以上を原爆で亡くしている。法王の呼び掛けを聞いて、親族に思いを巡らせた。

被爆から6日後に亡くなった祖母は想像を絶する苦しみだったはずだ。

母の妹の1人は畑仕事中に爆風や熱線を浴び、もう1人は遺体すら見つかっていない…。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「人間は私の父と母のように、霧のように空中に消されていいものだろうか」

今から78年前の8月9日、両親を長崎の原爆投下で失った人の言葉です。

映画「TOMORROW 明日」の冒頭にこの言葉がスクリーンに写しだされました。

 1)子供たちが道路でチャンバラをしている遠景に日本人の修道女が二人歩いてくる。

夜、逢引する場面の向うに墓地が見え、その中にいくつか十字架のお墓が見えている。

そして殆ど終盤にマリア像が大写しされる。

見ていてそのことにすぐ気がついた。

キリスト教の日本における布教史の中では、特別な位置を持つ長崎。

その長崎をキリスト教国のアメリカが、広島に次いで人類に対する2番目の一般市民大量無差別虐殺のターゲットにした。

歴史で原爆を習い、また、江戸以前からの日本のクリスチャンの過酷な信教の歴史を知りだしたころ、アメリカ政府は天主堂がある場所を含めて

なぜ長崎へ原子爆弾を投下したのか、自分は単純に不思議に思った。今もその疑問はそのままだ。 


街の中に普通に日本で一番キリスト教が根づいている長崎の街と長崎のひとたち。

黒木監督もそのことが頭にあったのかなあと、そのことが気になりながら映画に見入っていった。

 2)黒木和雄監督は先日、残念ながら早い死を迎えられた。その追悼のため戦争三部作と言われる作品の追悼上映が催され、

その最初の上映が1988年制作のこの映画だった。

映画は長崎に原爆が落とされた昭和20年8月9日の前日、8日の長崎市民の一日を淡々と描いている。

肺浸潤のため徴兵されなかった工員(佐野史郎)と長崎医大の看護婦(南果歩)のささやかな婚礼。

夫が出征しているその姉(桃井かおり)の出産。その妹(仙道敦子)と医大生との恋愛。そしてその両親の1日。近所の市電の運転手夫婦の日常。

捕虜収容所のB29の乗員たちの生活も。

皆にとって、7日の昨日もそうであり、9日の明日もそのように続いていくはずだった。

女学生の妹が学校から引率されて工場に向かう9日の朝、道の途中で白雲のわく長崎の空に現れた米軍機をふと見上げた次の瞬間、

画面は白と黒だけに変わり、真っ白な灼熱の空気が強く流れてくる。

そこで映画は何も語らず終わる。

この映画は始まるとすぐ、画面に文字だけが出た。

人間は私の父と母のように、霧のように空中に消されていいものだろうか
(長崎の被爆体験者の証言から)

 3)結果的に「父と暮らせば」、「美しい夏キリシマ」、「TOMORROW/明日」という制作年度の若い順とは逆の順番で3本を見たことになった。

どの映画も二十歳前の黒木監督自身の戦時体験が映画を作るモチベーションになっていて、見る順番は関係なくどれも胸のどこかに沁みこんでいく。

人間は突詰めれば 他者に対する想像力を育て、想像力を持つ者だけが人間となり、それを持たぬもの

持てぬ者は人間の形をした一哺乳類のままのような気がするが、黒木監督はきっと人間の行動に感度の高い想像力があり

、自分が生まれた時代に意味を求め、生きる意味をこれらの映画作りに託したのだと思う。

何事もなく過ぎていくと思っていても、次の日には何が起こるかわからない。それは自分の明日にも。

こんなことが通るようではおかしい、変だと言うことを、自分がそのままにしておくとその結果は必ず間違いなく誰の上にも例外なく来る。

黒木和雄と言う人は日本人だけではなく、地球上の人間にそういう強いメッセージを送り続けて生きてきた、ような気がする。

黒木和雄監督 戦争レクイエム4部作予告編

  2006年8月12日 ブログ『阿智胡地亭の非日乗』に掲載

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