これからきくのは、シュ・ペイジンのヴィオラによる無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番。「Bach ⁄ Schubert ⁄ Vieuxtemps ⁄ Chopin ⁄ Clarke」(ARS Produktion ARS 38 110)に収録されたもので、録音は2011年におこなわれています。シュは1985年、上海生まれのヴィオラ奏者。録音の前年にはユーリ・バシュメット国際ヴィオラ・コンクールで第1位、録音の翌年にはマックス・ロスタル国際ヴァイオリン・ヴィオラコンクールで第1位を受賞しています。今井信子にも師事していたようです。きいていておどろいたのは、他の作曲家の作品にくらべ、バッハではヴィブラートがずいぶん抑制されていること。のばした音もうまく抜いており、意外といっては失礼ですが、ピリオド・アプローチを研究し、演奏に生かしているようです。