「山の日」の夕べに楽しむのは、「山」にちなんで、バロック初期の巨匠、クラウディオ・モンテヴェルディのマドリガーレ。monteverdi(monteverde)=緑の山で、日本の苗字風にいえば「緑山」、あるいや「青山」というところでしょうか。モンテヴェルディといえば、「オルフェオ」などの音楽劇でしょうが、さすがに長いのでマドリガーレから何曲か。きくのはナイジェル・ロジャースたちによる「Monteverdi & d'India: Madrigals」(Warner Classics 9029651587)。このアルバムはもともと「Manieristische Madrigale」という表題が付けられていたのですが、わかりにくい表題がきらわれての変更かもしれません。表題を「(誇張をふくむ)高度な技法のマドレガーレ集」と解釈すれば、アルバムに収録されたマドリガーレは、まさにそんな曲が集められています。お気に入りの「いまや、天も地も風も静まり」もそうですね。ロジャースと共演するのは、キアロスクーロとロンドン・バロック。録音は1981年です。