どんよりした早朝にきくのは、ヴァルター・クラフトのオルガンで、トリオ・ソナタの第5番(BWV529)。クラフトは、1961年から1967年にかけておこなわれた一連の録音で、20のオルガンを弾きわけており、ここではハンブルクのノイエンフェルデ区、聖パンクラティウス教会のシュニットガー・オルガン(1688年)がもちいられています。この第5番は弾けるような明るさのあるアレグロにはじまりますが、この曲とのクラフトの相性はよく、とても楽しめるいきいきとした演奏です。
CD : MC 191(Vox Musical Concepts)