毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




これから楽しむのは、ヴィルヘルム・ケンプによる「ゴルトベルク変奏曲」(ポリグラム株式会社 POCG-90104)です。これをはじめてきいたときに驚かされたのが、装飾のかなりがないということ。前打音のないアリアはさらさらと流れるようで、ききなれない旋律に衝撃が走ります。これがケンプの解釈なのか、それとも使用している楽譜(たしかにヨーゼフ・ラインベルガー編もアリアの前打音がありません)のとおりなのか、わかりかねるところですが、すべての装飾が無視されているというわけではなく、装飾記号は取捨選択しているようです。そうしためずらしさをのぞけば、これはなかなか楽しめるバッハで、ピアノ美もじゅうぶんです。録音は1969年と半世紀もまえですが、古さはあまり感じさせません。

POCG-90104

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これから楽しむのは、ローラ・ボベスコと、ハンス・ミュラー・クライ指揮の南ドイツ放送交響楽団(シュトゥットガルト放送交響楽団)によるヴァイオリン協奏曲第1番です。ボベスコは1921年生まれのルーマニアのヴァイオリン奏者。ジュール・ブシューリ、ジョルジェ・エネスク、ジャック・ティボーに学んだ才媛で、この録音はもうすぐ36歳の1957年のものです。演奏はビブラートで飾られた美音を鳴り響かせたもので、意外に清潔感もあり好感がもてます。ゆっくりめのテンポの第2楽章ではひかえめなポルタメントもあり、ここぞとばかりヴァイオリンをよく歌わせています。CDは3枚組(SWR CLASSIC SWR19067CD)で、この協奏曲はその1枚目に収録されており、いわゆるヴィターリのシャコンヌなどが併録されています。

SWR19067CD

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待降節第3日曜日にきくのはヴァンサン・ブシェのオルガンで、「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」(BWV659)です。このオルガン・コラールも一昨昨日からきいてきた「BACH • BUXTEHUDE La Rencontre de Lübeck」(バッハとブクステフーデ、リューベックでの出会い)に収録。BWV659のCDでの前曲はブクステフーデの同名コラールで、バッハとブクステフードのコラール編曲ききくらべが可能となっています。オルガン奏者と金融業の二足のわらじを履くブシェが弾くのは、サン・ジョゼフ・デュ・モン・ロワイヤル礼拝堂(聖ジョゼフ礼拝堂)のオルガン。このオルガンはブシェがオルガン奏者を務めており、ルドルフ・フォン・ベッケラートが1960年に建造したものです。CDの録音は2017年1月と2019年9月におこなわれています。

CD : ACD2 2777(ATMA Classique)

ACD2 2777

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今日もきくのはヴァンサン・ブシェのオルガン。収録順からすると今日は「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」(BWV659)ですが、このコラールは明日にきくことにし、これから楽しむのはパッサカリアとフーガ(BWV582)です。CDにはこの曲のまえにブクステフーデのパッサカリアがおかれており、こちらも名曲です。CDの録音は2017年1月、2019年9月。使用楽器は、サン・ジョゼフ・デュ・モン・ロワイヤル礼拝堂(聖ジョゼフ礼拝堂)のオルガンで、ルドルフ・フォン・ベッケラートが1960年に建造したものです。

CD : ACD2 2777(ATMA Classique)

ACD2 2777

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これからきくのは、ヴァンサン・ブシェによるト短調のプレリュードとフーガ(BWV535)。この曲は、バッハとブクステフーデの、リューベックでの出会いをテーマにしたCD(「BACH • BUXTEHUDE La Rencontre de Lübeck」)に収録されたもので、CDは2017年1月、2019年9月に録音されています。ブシェが弾くのは、そのオルガン奏者を務めるサン・ジョゼフ・デュ・モン・ロワイヤル礼拝堂(聖ジョゼフ礼拝堂)のオルガン。これは、ルドルフ・フォン・ベッケラートが1960年に建造したオルガンです。

CD : ACD2 2777(ATMA Classique)

ACD2 2777

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今週後半にきくのは、カナダのオルガン奏者、ヴァンサン・ブシェの「BACH • BUXTEHUDE La Rencontre de Lübeck」です。このCDには表題どおりバッハとブクステフーデの音楽が4曲ずつ収録されており、ここではバッハの4曲のみを楽しみます。バッハの収録曲は順に、トッカータ、アダージョとフーガ(BWV564)、プレリュードとフーガ(BWV535)、「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」(BWV659)、パッサカリアとフーガ(BWV582)で、今日きくBWV564からその順番できいていきます(ただしBWV659は例外で待降節第3日曜日を予定)。使用楽器は、サン・ジョゼフ・モン・ロワイヤル礼拝堂(聖ジョゼフ礼拝堂)のルドルフ・フォン・ベッケラート建造(1960年)のオルガン。録音は2017年1月、および2019年9月です。

CD : ACD2 2777(ATMA Classique)

ACD2 2777

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今日これから楽しむのは、ニコライ・ルガンスキーによるパルティータ第6番。これは、一昨日からきいている「バッハ・リサイタル 1990」(Melodiya MEL CD 10 0257)に収録されたもので、モスクワ音楽院のラフマニノフ・ホールでのライブ収録です。録音はオフ・マイクですが、音楽は30年ほどまえとは思えないようなみずみずしさがあり、時の経過をあまり感じさせません。師であるタチアナ・ニコラーエワは1990年には存命で、弟子の演奏をきいていたのでしょうか。きいていたならどのような感想をいだいたか尋ねてみたい気がします。

MEL CD 10 0257

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昨日からききはじめた、ニコライ・ルガンスキーの「バッハ・リサイタル 1990」(Melodiya MEL CD 10 0257)。このCDは1990年3月13日、モスクワ音楽院のラフマニノフ・ホールでライブ収録されたもので、1972年4月26日生まれのルガンスキーは当時17歳という若さでした。また、1988年のヨーハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールでは2位を獲得しています(同年第5位は橋場めぐみ)。今日きく「イタリア協奏曲」の急速楽章では、若者らしい溌剌とした演奏。しかし緩徐楽章も美しく、とても楽しめます。

MEL CD 10 0257

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今日から明後日まできいていくのは、ニコライ・ルガンスキーの「バッハ・リサイタル 1990」(Melodiya MEL CD 10 0257)。このCDはロシアのピアノ奏者ルガンスキーがモスクワでおこなった公演を収録したもので、ルガンスキーは当時17歳(あと1か月半ほどで18歳)という若さでした。収録曲は、半音階的幻想曲とフーガ、「イタリア協奏曲」、そしてパルティータ第6番で、ここではその順で楽しみます。曲のおわりに拍手が入っているのですが、それのみがライブということを伝えてくれます。

MEL CD 10 0257

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待降節第2日曜日にきくのは、ハネシュ・ミナールによる「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」(Cobra Records COBRA0038)です。ミナールは1984年生まれのオランダのピアノ奏者。2010年のエリザベート王妃国際音楽コンクール第3位の実績もあり、有望な奏者のようです。ここできく「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」(フェルッチョ・ブゾーニ編曲)は、「Bach Inspirations」というCD(2013年録音)に収録されており、ブゾーニのほか、フランツ・リスト、セルゲイ・ラフマニノフ、ハロルド・バウアー、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ編曲のバッハも収録。また、リストらのオリジナルも収録されています。昨年の待降節にきいたザビヌ・ヴァイヤーの「Bach to the Future」(ARS Produktion ARS 38 245)も同趣旨のCDでした。

COBRA0038

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今週きいてきたのは、マティアス・マウテアンサンブル・カプリースによる6曲のブランデンブルク協奏曲。第1番から番号順(収録順)に楽しんできて、これからきくのは渋い編成の第6番(BWV1051)です。例によってまずドミートリイ・ショスタコーヴィチのプレリュード第11番(「24の前奏曲とフーガ」作品87)がアンサンブルで奏され、すごいテンポの第6番へとひきつがれます。CDの終曲にはさらに同じ作品87のプレリュード第7番も。プレリュードとフーガのアンサンブル編曲はマウテで、録音は2011年、カナダのケベックでおこなわれています。

CD : AN 9996-7(ANALEKTA)

AN 9996-7

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これからきくのは、マティアス・マウテアンサンブル・カプリースによるブランデンブルク協奏曲第5番(BWV1050)です。ここでの独奏者は、フルートがソフィー・ラリヴィエ、ヴァイオリンがオリヴィエ・ブロー、チェンバロがエリン・ヘルヤード。この第5番もじつに快速(とくに第1楽章)で、すべるように音楽が進んでいきます。録音は2011年です。

CD : AN 9996-7(ANALEKTA)

AN 9996-7

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今週のバッハは、マティアス・マウテアンサンブル・カプリースによる6曲のブランデンブルク協奏曲で楽しんでいます。ここまで収録順どおりにきいているので、これからきくのは第4番(BWV1049)。例によってまずドミートリイ・ショスタコーヴィチの「24の前奏曲とフーガ」作品87からプレリュード(ここではニ長調の第5番)が演奏され、それからの第4番です。独奏者は、マウテ(リコーダー)、ソフィー・ラリヴィエ(リコーダー)、オリヴィエ・ブロー(ヴァイオリン)。録音は2011年です。

CD : AN 9996-7(ANALEKTA)

AN 9996-7

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これからきくのは、マティアス・マウテアンサンブル・カプリースによるブランデンブルク協奏曲第3番(BWV1048)。まず、前奏曲がわりのドミートリイ・ショスタコーヴィチのプレリュード第4番(「24の前奏曲とフーガ」作品87)が演奏され、それに続いてブランデンブルクの第3番です。その第3番はメリハリの効いた楽しい演奏で、奏者たちもノリノリだったと想像されます。アダージョは和音のみでさらりと通り過ぎます。

CD : AN 9996-7(ANALEKTA)

AN 9996-7

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昨日に続き今日も楽しむのは、マティアス・マウテアンサンブル・カプリースによる「ブランデンブルク協奏曲集」で、その第2番(BWV1047)です。独奏者は、ジョシュ・コーエン(トランペット)、オリヴィエ・ブロー(ヴァイオリン)、マウテ(リコーダー)、 マシュー・ジェンジョン(オーボエ)。第1番と同じくこちらも快走で、楽しめます。録音は2011年です。

CD : AN 9996-7(ANALEKTA)

AN 9996-7

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