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『要石:沖縄と憲法9条 』 [単行本] C・ダグラス・ラミス (著)

2011年03月01日 | 本と雑誌

110301_book_okinawa_1 要石:沖縄と憲法9条 [単行本]
C・ダグラス・ラミス (著)

登録情報
単行本: 264ページ
出版社: 晶文社 (2010/10/23)

発売日: 2010/10/23

110301_book_okinawa_2内容(「BOOK」データベースより)日本「復帰」以前、 沖縄の車のナンバープレートには、Keystone of the Pacific(太平洋の要石)と書いてあった。沖縄はなんのための「要石」だというのだろう?著者は、かつて海兵隊員として沖縄に駐留し、いまふたたびそこで暮らしている。憲法9条について、日米安全保障条約について、米軍基地について、オバマのノーベル賞受賞演説について、9・11以後のアメリカの対テロ戦争について―沖縄から、日本とアメリカをみつめる。

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読むのに時間がかかった。難解だからではなく、いつもと違う思考回路で考えさせられたせいであろうか。新鮮だった。

「要石」の意味をここで説明するのむずかしい。それを考えさせるのが本書の目的だろう。表紙の写真の絵のアーチ状の石橋の要石が描かれている。それは、これまでのKeystone of the Pacificという意味の沖縄とは違う。左右からの力の均衡を保つ要の石。

要の中の要(Linchpin ゲーツ国防長官)が辺野古だという。だがそれは、すでにはずされている。平和憲法を讃え行動する人のなかにも安保条約の破棄へ行動を起こす人はほとんどいなくなった。安保と沖縄の基地の関係。本土の沖縄差別、差別とは無知と、自己欺瞞。それは強者ではなく弱者の意識である。辺野古の村の人々は、それに付き合うをもうやめたのだ。長年の戦いで要石が抜いた。県知事も基地受け入れに反対せざるを得なくなったのだ。小さな村の団結が国際関係を揺るがした。これまで動かなかったものが動いたのか。アーチはどう崩れるのか。

この本のさいごで紹介されている本を調べました。↓

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ウシがゆく―植民地主義を探検し、私をさがす旅
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2010-10

登録情報
単行本: 289ページ
出版社: 沖縄タイムス社 (2010/10)
ISBN-10: 4871276422
ISBN-13: 978-4871276429
発売日: 2010/10
商品の寸法: 18.6 x 13 x 2.4 cm

第1章 沖縄を見つめる
第2章 植民地・沖縄を考える
第3章 精神の植民地化を脱するには
第4章 植民地主義に協力しないために
第5章 オキナワン・イエロー、意味は希望

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要石:沖縄と憲法9条 要石:沖縄と憲法9条
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:2010-10-23