奄美 海風blog

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『 樹木図鑑』  (「知」のビジュアル百科) [大型本]

2011年10月22日 | 本と雑誌

111022_book_jyumoku 樹木図鑑 (「知」のビジュアル百科) [大型本]

デヴィッド バーニー (著), リリーフシステムズ (翻訳), 中村 武久

樹木も図鑑も苦手で、こういう本を読むようになるとは思わなかったのですが、考えてみますと名瀬の街は、図書館に行くのも山に行くのも10分もかからないくらいで行けるので、フィールド博物学に興味のある人にとっては島全体が博物館のようなものと思えるのではないでしょうか。木は動物と違って動かない上に、草や花のように冬でも枯れずにそこにあるので一年中観察ができ、鳥や虫、魚など動物の観察もできる。量的にも圧倒的だ。知れば知るほど奥が深い。人間の暮らしにもかかわりが多く、絵や写真や工芸などの素材になる。博物学と言ってもそれでどうこういうわけでなければ、楽しいものであるはず。ま、旅行もたのしくなるはずです。ブログねたも増えますし。

本書は図のかわりに、立体的なカラー写真が部分的に拡大され、わかりやすく配置されていて生物学的な特徴も理解しやすい。樹木の専門的な解説ではないので、気楽にたのしんで読める。多くの樹木や花の名前を調べるための図鑑ではありません。

内容(「BOOK」データベースより)
樹木のすべてが、この1冊に!樹木の種類から木が登場する伝説、木の活用法や酸性雨との関係まで、コンパクトにまとめました。生物学的な知識だけでなく、神話や環境問題など幅広い知識が身につく樹木図鑑です。70種の樹木、60種の葉を掲載。

登録情報
大型本: 60ページ
出版社: あすなろ書房 (2004/03)
発売日: 2004/03
商品の寸法: 28.2 x 22.4 x 1.4 cm

目次

木とは何か
広葉樹
針葉樹
熱帯樹
木の誕生
木はどのように生長するか
根を伸ばす
木の幹
樹皮―木の皮膚
芽から葉へ〔ほか〕

この図鑑は下の世界の図鑑のシリースのうちの一冊です。

世界の図鑑・あすなろ書房 「知」のビジュアル百科

1. 岩石・好物図鑑
2. 結晶・宝石図鑑
3. 樹木図鑑
4. 化石図鑑
5. 楽器図鑑
6. イヌ科の動物事典
7. 世界の宗教入門
8. 古代エジプト入門
9. 古代ローマ入門
10. ミイラ事典
11. 魔術事典
12. 神話入門
13. 文字と書の歴史
14. 衣服の歴史図鑑
15. 世界の建物事典
16. 写真が語る第一次世界大戦
17. 写真が語る第二次世界大戦
18. 古代ギリシア入門
19. 武器の歴史図鑑
20. 中世ヨーロッパ騎士事典
21. ピラミッド事典
22. ルネサンス入門
23. 中国の文化と歴史
24. 古城入門
25. 中世ヨーロッパ入門
26. 海賊事典
27. スパイ事典
28. ホネ事典
29. 写真が語るベトナム戦争
30. コインと紙幣の事典
31. 写真でみる聖書の歴史
32. 写真でたどるロシアの文化と歴史
33. 太古の生物図鑑
34. ヴァイキング事典
35. 考古学入門
36. アステカ・マヤ・インカ文明事典
37. 写真でみるアメリカインディアンの世界
38. 天気のしくみ事典
39. 写真でみる異常気象
40. カウボーイ事典
41. 写真でみる農耕と畜産の歴史
42. 写真でみる世界の舞踊
43. 船の百科
44. 世界の鉄道事典
45. オリンピック大百科
46. 写真でみる発明の歴史
47. 知られざる難破船の世界
48. 写真でみる探検の歴史
49. 馬の百科
50. 恐竜事典

樹木図鑑 (「知」のビジュアル百科) 樹木図鑑 (「知」のビジュアル百科)
価格:¥ 2,625(税込)
発売日:2004-03


セミが鳴いております。セミ 擬態?

2011年10月21日 | 日記・エッセイ・コラム

この記事は前の記事の続きです。

今朝のにわか雨が上がり、セミが鳴いております。

去年の10.20豪雨から一年。

思い起こしますと、その後の日本の、いや世界の異常気象の連続の始まりだったような。

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セミ 擬態? 

ガジュマルの木の幹の模様に溶け込んでいる。

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メジロ

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ススキ 新穂 今季初観察記念


雨上がりススキの新穂が咲いておりました。

2011年10月21日 | 日記・エッセイ・コラム

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「セミが啼いております」につづく。

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今朝8時半すぎの10分くらいだったでしょうか、カミナリをともなった激しい雨がふりました。

雨が止むと、いきなり明るい日差し。そのなかにカミナリが鳴り、やがてセミが啼き出しました。

穂芒(すすき)や おれがつぶり(頭)も ともそよぎ ( 小林 一茶 )

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雨上がり ふと気がつけば ススキの新穂

カシャっと一句その1

雨は晴れて 空は新穂のすすきかな

 参考 山は暮れて 野は黄昏の 芒(すすき)かな 与謝蕪村

すすきのひかり さえぎるものなし 種田山頭火

長短の 風になびくや 花芒(はなすすき) 夏目漱石

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枯れ枯れて 光をはなつ 尾花かな
高井几董 たかいきとう(1741年-1789年)与謝蕪村(よさぶそん)の高弟

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雨上がりに カシャっと一句 その2 芙蓉

どしゃぶりの しずく残して フヨウ花

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フカノキ(ウコギ科) 7pics

2011年10月20日 | 植物

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フカノキ (ウコギ科) 常緑高木

葉は枝先につく6~9枚の小葉からなる掌状複葉。

枝先に散房状の円錐花序が頂生する。

これは蕾と思われる緑白色の花が咲いて、径約5ミリの球形の果実が黒褐色に熟すまで観察つづく。

wikipedia ウコギ科

ウド、タラノキ、コシアブラ、タカノツメ、ウコギなど野菜・山菜として食用にされるもの、ヤツデ、カクレミノ、キヅタ、シェフレラなど庭木・観葉植物として利用されるもの、また薬用のオタネニンジン(朝鮮人参、高麗人参)などを含む

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特徴的な葉の付き方と花序で覚えやすいが、山の木は花が小さく、似たようなものも多く、やさまざまな成長段階のものが混在するので、図鑑などでは、大きな写真のものが少ないので同定に一苦労する。ここに拡大写真を載せておきます。

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『マアジナル』  [単行本] 田口 ランディ (著)

2011年10月20日 | 本と雑誌

1111020_book_marginal マアジナル [単行本]
田口 ランディ (著)

amazon 内容(「BOOK」データベースより)
一人の少女が、この路地で消えた。1987年10月23日―。あの日、少女に何があったのか。拉致?神隠し?UFO?それとも―かつて一緒にUFOを呼んだ6人の少年少女。その人生が再び交錯する時、世界は揺らぎ始める。現実が静かに壊れていく。著者渾身の最新長編。

おもしろそうではあったが、かなり飛ばして読んだ。やはりついていけない。奄美を舞台にしたこの種?の小説も何冊か読んだことが、あるが、それらとは比較にならないほど、手が込んでいて多様な神秘的分野からの素材hが重層的に用いられている。それはカントの認識論にもおよんでいて深遠な意味が含まれていそうだが、それでもついていけそうもない。

石川のニュース  【北國新聞】 2009【8月1日03時47分更新】
能登を舞台に新作小説 作家の田口ランディさん

登録情報
単行本: 399ページ
出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011/6/1)

発売日: 2011/6/1
商品の寸法: 19 x 13 x 2.8 cm
おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 6,535位 (本のベストセラーを見る)
5位 ─ 本 > 文学・評論 > 文芸作品 > 日本文学 >

マアジナル マアジナル
価格:¥ 1,785(税込)
発売日:2011-06-01


ツルボ(蔓穂) ユリ科

2011年10月20日 | 植物

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ツルボ 笠利町喜瀬にて(月)

北海道から南西諸島

google 検索 ツルボ 救荒植物 貝原益軒 大和本草

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wikipedia ツルボ属
ツルボ属(蔓穂属、Scilla)は、ユリ科(APG植物分類体系ではヒアシンス科)の属の一つ。シラー属、スキラ属とも呼び、シラー、スキラと総称する。園芸ではシラーと呼ぶことが多い。

約90種が旧世界の森林、亜高山帯の草原、海岸などに分布する。
開花期は主に4~5月頃であるが、秋咲きの種もある。秋に球根を植える。一度、球根を植えた後は球根を掘りあげる必要はなく、宿根草のように扱うことができる。丈夫な植物で育てやすい。花色は青が多いが、白、ピンク、紫なども見られる


『意識の進化とDNA』 [集英社文庫] 柳澤 桂子 (著)

2011年10月19日 | 本と雑誌

111019_book_ishikino 意識の進化とDNA [集英社文庫]

柳澤 桂子 (著)

この前に読んだ、『魂振り: 琉球文化・芸術論 [単行本]
高良 勉 (たから・べん) (著) 』の「文化遺伝子論」に興味を持ち、たまたま見かけて、つられて借りた一冊。

小説の筋はほとんど関係がない?という意味で夏目漱石の「草枕」を想像した。

その冒頭の有名な「智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生て画が出来る。」の部分も本書の芸術論と関係なくもない。

(草枕 つづき) 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りょうどなりにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。 越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容くつろげて、束つかの間
まの命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。ここに詩人という天職が出来て、ここに画家という使命が降くだる。あらゆる芸術の士は人の世を長閑のどかにし、人の心を豊かにするが故ゆえに尊たっとい。(つづきを読む)青空文庫

また、漱石の初期短編『趣味の遺伝』(『倫敦塔・幻影の盾』 新潮社 1952年に収録)にも通じるものがある。

「36億年のDNAの記憶」の36億年は地球上の生命の誕生からで、人類の起源(諸説あるが1400万年~500万年前 P38)より長い。

wikipedia 集合的無意識(しゅうごうてきむいしき、ドイツ語:Kollektives Unbewusstes英語:Collective unconscious)は、カール・グスタフ・ユングが提唱した分析心理学における中心概念であり、人間の無意識の深層に存在する、個人の経験を越えた先天的な構造領域である。普遍的無意識(ふへんてきむいしき)とも呼ぶ。個人的無意識の対語としてあり、ユングはジークムント・フロイトの精神分析学では説明の付かない深層心理の力動を説明するため、この無意識領域を提唱した。

「文化遺伝子論」は「伝統文化」という概念がもつ保守性や地域性から開放され、より長い時間的尺度から琉球弧の文化を考えようとするものだと理解したが、それからはだいぶ迷い込んだような気がする。ま、しかし関連がないわけではない。

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amazon 出版社/著者からの内容紹介
「自己」とは36億年のDNAの記憶である。愛するとは、感動するとは、神とは? 脳や遺伝子のしくみ、進化の過程から、精神世界まで、「人間とは何か」を注目の生命科学者がわかりやすく解説する。

内容(「BOOK」データベースより)
「ついに私は『本来の自己』とは、36億年の歴史を背負ったDNAであると考えるに至った」(はじめに)分子レベルで研究が進む生命科学の中で、“私”とは誰なのか?愛や感動、神とは何なのか?DNAの仕組みと精神のかかわりを、ある男女の出会いと語らいを通して、いきいきと解き明かす。長く闘病生活を続ける女性科学者が見つめた、「いのち」がわかる一冊。

登録情報
文庫: 248ページ
出版社: 集英社 (2000/3/17)
言語 日本語
ISBN-10: 4087471799
ISBN-13: 978-4087471793
発売日: 2000/3/17

内容(「MARC」データベースより)
神、愛、悟り…36億年のいのちの流れは、私たちをどこへ運ぼうとするのか。小説のスタイルをとりながら、生命の進化と意識のゆくえを、生命科学の視点でやさしく解説する。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

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意識の進化とDNA 意識の進化とDNA
価格:¥ 540(税込)
発売日:2000-03-17

倫敦塔・幻影(まぼろし)の盾 他5篇 (岩波文庫) 倫敦塔・幻影(まぼろし)の盾 他5篇 (岩波文庫)
価格:¥ 525(税込)
発売日:1990-04-16

草枕 (新潮文庫) 草枕 (新潮文庫)
価格:¥ 420(税込)
発売日:2005-09


クサトベラ 実 and トベラ

2011年10月18日 | 植物

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菊のような放射状の舌状花弁の上半分が無くなったような独特な扇状の花冠(黄色)。フリルがついたような花弁は人の手にも見える。

花期は、初夏とされるが、ほぼ通年みられる。この木には蕾も見られる。

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wikipedia クサトベラ(草海桐花、Scaevola sericea)はクサトベラ科の常緑低木。太平洋からインド洋にかけての熱帯・亜熱帯の海岸またはその近くに自生し、日本では薩南諸島以南の南西諸島と小笠原諸島に産する。クサトベラ科の中では分布域が広く、日本に自生する唯一種でもある(テリハクサトベラを変種または別種とすることもある)。
高さは1-2メートル。葉は茎の先に集まって互生し、長さ十数センチの長倒卵形、革質でトベラに似て少し大きい。茎は下部が木化するが、柔らかいのでクサトベラの名がある。

111018_kusa_tobera_8← 花は子房下位、幅数ミリの左右対称の唇状で、葉腋から出る小型の集散花序につく。亜熱帯では初夏に咲く。花冠は扇状に5裂し、白くて紫色の筋があり開花後次第に黄色く変色する果実は楕円形の核果で白く熟し、種子を2つ含む。

111018_kusa_tobera_7←果実は鳥に食われ、また種子は海流散布されるため広い地域に分布する。熱帯・亜熱帯では道路などの植え込みによく使われ、大西洋沿岸でも野生化している。wikipedia (写真と太字強調は、こちらで付け加えたものです。)

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アダンの葉(↑写真右)は、鋭いトゲをもち細長い剣状のアヤシゲなシルエットが面白い。それに比べ、枝先に輪生するクサトベラ(↑写真左)の葉は、丸みを帯びおだやかで光沢がありかわいげがある。どちらも南国風である

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↑↓ トベラ

wikipedia トベラ(扉、Pittosporum tobira)はトベラ科トベラ属の常緑低木。東北地方南部以南、韓国、台湾、中国南部までの海岸に自生する。

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コバノセンナ(小葉のセンナ) (マメ科)

2011年10月18日 | 植物

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コバノセンナ (小葉のセンナ)

学名 Cassia coluteoides

英名 scrambled eggs(炒り卵) tree

アンデスの乙女(ハナセンナ:花旃那) と比べると葉が丸い

モクセンナはモクセンナは、奇数羽状複葉

似たものが多い。

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111018_senna_4

偶数羽状複葉(ぐうすう うじょう ふくよう)

葉先端のに小葉(頂小葉)をもたない。

wikipedia 葉 単葉と複葉
葉身が深く裂け、葉脈に達すると、葉身はいくつかの部分に分かれてしまう。このような葉を複葉(ふくよう)と呼び、それに対して、葉身がひとつながりの葉を単葉(たんよう)という。
複葉の葉で、分かれている葉身の各部分を小葉(しょうよう)という。

葉柄の延長になる軸(葉軸)から、左右に小葉がいくつか並ぶものを羽状複葉(うじょうふくよう)という。軸の先端にある小葉を頂小葉、左右に並ぶ小葉を側小葉という。頂小葉があれば、小葉全体の数は大抵奇数になるので奇数羽状、それがなければ偶数羽状という。

さまざまな小葉の並び方 (イラスト)は

植物図鑑を開こう・・・・ 「複葉」


『魂振り』: 琉球文化・芸術論  [単行本] 高良 勉  (著) 未來社

2011年10月16日 | 本と雑誌

111016_book_tamafuri_1 魂振り: 琉球文化・芸術論 [単行本]
高良 勉 (たから・べん) (著)

魂振りtamafuri の意味については、本分ではたぶん触れていないと思うので、辞書で調べると

三省堂 大辞林

たまふり 0 【▽魂振り】
(1)魂に活力を与え再生させる呪術。また、その呪術を行うこと。

(2)「鎮魂祭(たましずめのまつり)(2)」に同じ。みたまふり。

goo辞書
たま‐ふり【▽魂振り】
1 活力を失った魂を再生すること。広義には、鎮魂(たましずめ)を含めていう。
2 鎮魂(たましずめ)の祭のこと

=========

著者は近く、『言葉振り 詩・文学論』というタイトルの本書の姉妹編を出版予定という。

本書の内容についての説明は、

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『魂振り 琉球文化・芸術論』 高良勉著 : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://t.co/ve3ivjcB via @yomiuri_online
about 1 minute ago
評・今福龍太(文化人類学者・東京外語大教授)今を生きる文化遺伝子

がわかりやすい。

その中の以下の説明を読んで、改めて本書の表紙を見た。

表題の「魂振(たまふ)り」とは、なによりまずシャーマンの呪術的な身振りだ。魂の霊力を振り、揺さぶり、その活力を高める所作。

(中略)
ガジュマルやアカギの大樹の枝枝が、颱風たいふうの聖なる風に揺さぶられて身を震わせる、その苦闘と再生の身振りに倣うものでもある。芸能も芸術も詩も、そうした自然物の憑依ひょういとしての魂振りの身振りを文化的・創造的に模倣するものにほかならなかったからである。

魂振りの文字が揺さぶられている。ように見える。

それだけではない。表紙には文字意外は何も無く、背景は白く文字通り空白。それは、第三部 「岡本太郎論:『沖縄文化論』を読みなおす」P246 で、これに感銘を受けた著者は岡本太郎を感動させた「何もない」(御獄)の「何もない」ことの意味を考える。そして岡本の「眩暈」から一歩進めて、眩暈は「何もないことの豊かさへ転倒/深化できると考える。

111016_book_tamafuri_2 スキャナの写真にできた縁の黒ずみ(額)を、切り取ったら、「魂振り」の文字にはカスレがあり軽やかに踊り出した、

ように考えることもできる。

本の表紙は実によく内容を表すものである。

奄美に恋するP83思いをもっと聞いて見たかった。

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amazon 内容説明
琉球弧文化圏の独自性の探求
沖縄の詩人・高良勉の琉球文化・芸術論の集大成。世界遺産として登録されるに至る琉球弧の文化遺産にたいする当事者としてのかかわりの記録もふくめ、琉球弧の独立までも視野に入れた論考は現代の沖縄人の発想の必然性と思想的方向性を集約したものといえる。琉球弧としての視点で沖縄のアーティストの魂に触れながら、著者独自の論点である〈文化遺伝子論〉を軸に沖縄と日本、少数民族との関係、また東アジア各国において琉球人のあり方についても考察をくわえる。

111016_book_tamafuri_3 内容(「BOOK」データベースより)
琉球文化と日本文化、少数民族、東アジアとの文化的対比を通して琉球弧のあり方に考察をくわえ、沖縄の世界遺産登録へのかかわりや琉球人としての視点から琉球の文化やアーティストを論じ、琉球弧独立までも視野に入れた詩人のマブイがなせる一冊。

【目次】
第1部 琉球文化論
 世界遺産論
 文化遺伝子論
 琉球文化論
第2部 琉球芸術論
 絵画批評
 写真批評
 芸能批評
第3部 比較文化論
 琉球文化と日本文化
 アイヌ民族文化と琉球文化
 岡本太郎論:『沖縄文化論』を読みなおす
 サハリン紀行
 アイヌモシリ紀行
 韓国紀行
 中国紀行
 台湾紀行
 フィリピン留学記
 インドネシア紀行
 ブラジル紀行

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魂振り: 琉球文化・芸術論 魂振り: 琉球文化・芸術論
価格:¥ 2,940(税込)
発売日:2011-07-22


『日本の野草・秋 】 (フィールドベスト図鑑)vol.3 [単行本]

2011年10月15日 | 本と雑誌

111015_nihonnoyaso 日本の野草・秋 (フィールドベスト図鑑) vol.3 [単行本]
矢野 亮 (監修)

amazon 内容(「BOOK」データベースより)
「日本の野草・秋」新装改訂版。秋に咲く花235種。花の色、咲いている場所から花の名前がわかる。見分けるポイントを示すイラスト付き。巻末に見分けにくい日本の野菊検索図鑑付き。
登録情報
単行本: 272ページ
出版社: 学習研究社; 増補改訂版 (2009/9/20)

発売日: 2009/9/20
寸法: 18.6 x 12.4 x 1.8 cm

Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 386,253位 (本のベストセラーを見る)
67位 ─ 本 > 科学・テクノロジー > 生物・バイオテクノロジー > 植物観察ガイド
1299位 ─ 本 > 実用・スポーツ・ホビー > アウトドア

日本の野草・秋 (フィールドベスト図鑑) 日本の野草・秋 (フィールドベスト図鑑)
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2009-09-20


大浜海浜公園 お昼頃 くもり

2011年10月14日 | 海の風景

気象庁のHPをスクロールして、表示されているレーダー画像をクリックして”動画開始”のボタンを押すと

気象レーダーによる5分毎(3月22日以前は10分毎 以下同じ)の降水強度分布観測と、降水ナウキャストによる5分毎の60分先までの降水強度分布予測を連続的に表示します。地域を拡大してみることもできます。また、同じように「衛星画像」で雲の動き(30分毎)の実際を見ることもできます。

気象レーダー画像のほうがより実感的です。画像拡大のページには利用仕方などに関する説明があります。雨がちの日には、けっこう日常的な利用にもTVなどの情報よりも、重宝します。

ここ数日、レーダー画像降水域を示す色の帯が台湾付近から、南西諸島へ伸びてつながっていて、今日はそれが北海道を除く日本本土全体を覆っています。

これに「天気図」を重ねて見ると、具体的にイメージできる気がしますが、しかし、明日のたとえば大浜の天気は、明日の画像を見ないと・・・。

ここ数日は、雨が降ってもすぐ青空がのぞくなど、不安定な天候で、やや蒸し暑さがぶり返しています。

気象庁
新着情報
報道発表日 平成23年10月12日
6月から9月にかけてのインドシナ半島の多雨について


動画 大浜 13日(木) お昼の様子 

2011年10月13日 | 海の風景

↑ きょう13日(土) 12:30ごろ 写す 奄美市・大浜海浜公園

あさって15日(土)に大浜海浜公園で開催される 

Setting Sun Sound Festival(セッティングサンサウンドフェスティバルイン奄美

を前にお天気が気になります。

時々弱いにわか雨がありますが、青空もあります。

今日の名瀬
気象庁          データ  時刻
最低気温(℃)      21.5      04:40
最高気温(℃)      28.2      12:03
最大瞬間風速(m/s)(風向)) 5.3(西)  16:36

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ハマビワ ヤドリフカノキ シンノウヤシ クロトン

2011年10月12日 | 植物

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以下 全て奄美パークにて撮影

名札で樹木の名を覚えよう。(花もあるよ)

一村の絵と同じ構図で鑑賞できる 一村の杜 もよろしく。

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↑ ハマビワ 浜枇杷(クスノキ科)常緑小高木
海岸部の照葉樹林を形成する
雌雄異株。
別名 磯枇杷(いそびわ)、桂樹(けいじゅ)

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ヤドリフカノキ google (学名:Schefflera arboricola

九州南部、沖縄、アジア東南部に分布するウコギ科の常緑高木

方言名はアサグル など

この木の名前については図鑑でも、やや混乱が見られるようだ。(確認中)

参考
ホンコンカポック シェフレラ

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冬の奄美のドライブでは目立つ。特徴的な形の実の付き方

2010年3月 8日 (月曜日)
フカノキ ウコギ科の常緑高木 3年前の動画で名前思い出す

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↑ シンノウヤシ

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↑ クロトン 以下同じ

↑左にサネン(月桃 ゲットウの実)

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背景 奄美パーク 奄美の郷(あまみのさと)総合展示ホール 奄美の自然と暮らしの様子を実物大模型や映像で紹介

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