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映画『武蔵野夫人』溝口健二 1951年 主演:田中絹代

2021年12月22日 | 映画

wikipedia『武蔵野夫人』は、大岡昇平の恋愛小説。1950年発表。戦後を代表するベストセラーとなった。題名どおり東京西部の武蔵野が舞台である。新潮文庫で重版している。ラディゲの『ドルジェル伯の舞踏会』を手本として試みられたロマネスク小説で、没落していく中産階級の姿を描いている。

福田恆存は、世間でこの作品が評価される中、「失敗作だった」とする評論を書き、またその旨を大岡に葉書を送っているが、福田は同作品の舞台の脚色を担当し、『戯曲武蔵野夫人』(旧河出文庫)を出版した(のち『福田恆存戯曲全集 第3巻』(文藝春秋)に収録)。

映画
1951年に東宝で映画化された。溝口健二作品として近年再評価の動きがある。東宝からDVDが発売されている。

21 12/22

原作:大岡昇平、脚色 : 福田恆存とは知らずに見たが、まあそこそこの印象。細部はあまり思い出せない。

しかし、田中絹代(このとき42歳位らしい)の良さが少しわかったような。たとえば木暮 実千代(こぐれ みちよ)では、この作品は似合わないだろう。もっとも”一流のリフレーミングの使い手でもあった”といわれる福田恆存なら小暮主役の配役でまったく違う印象の作品に仕上げることもできたのかも知れない。もう一度見てみることもあるだろうか。

スタッフ
監督 - 溝口健二
製作 - 児井英生
脚本 - 依田義賢
脚色 - 福田恆存
音楽 - 早坂文雄
撮影 - 玉井正夫


映画『雪夫人絵図』 1950年10月21日公開

2021年12月22日 | 映画

2021/12/21

wikipe『雪夫人絵図』 1950年10月21日公開。新東宝・瀧村プロ製作、新東宝配給。

溝口健二監督作品。主演は木暮実千代、上原謙

華族(旧というべきか元というべきか)の娘でお姫様育ちの雪夫人(木暮美千代)が
婿養子で夫の直之(柳永二郎)の傲慢な放蕩三昧に苦しみながらも・・・。
一方で何事にも無力な小説家(上原謙)に心を寄せるが、雪は夫に離婚を言い出せず、とうとう・・・。

雪夫人が離婚を言い出せない理由が、当時は受けたのかもしれないが、今の時代では、ちょっと・・・という点で、作品の評価が大きく分かれてしまっている、と思う。(溝口監督の映像美は健在だが、それと筋書きとのミスマッチ感。原作や、作品、その時代の背景など、知ればまた違うだろうが、)

amazon レビュー 参考 常設リンク


映画『西鶴一代女』監督 溝口健二 1952年

2021年12月21日 | 映画

西鶴一代女
The Life Of Oharu

原作は井原西鶴の浮世草子『好色一代女』
辞書を引くと一代女とは〘名〙 定まった夫も子もなく、自分一代かぎりの女。また、嫁入りしても子供のない女。

【一代男】とは自分1代だけで跡継ぎのない男。 「好色一代男」の略称。

アマゾンプライムビデオで溝口健二作品を集中的に見ることにしている。

Wikipedia『西鶴一代女』は、1952年(昭和27年)4月17日公開の日本映画である。児井プロダクション・新東宝製作、東宝配給。監督は溝口健二、主演は田中絹代。モノクロ、スタンダード、148分。
ヴェネツィア国際映画祭で国際賞を受賞しフランス・ヌーベルバーグの映画作家たちにも影響を与えた。

「世界のミフネ」と呼ばれた4三船敏郎が勝之助役で出ているがちょい役で、気づかなかった。それほど田中絹代の独壇場といった印象。

溝口監督のの得意とするワンシーン・ワンカットの長回しや流麗なカメラワークが随所で効果をあげた作品といわれる。やはり映像へのこだわりが伝わってくる。特にクレーンを使った俯瞰。
役者をセットの中に閉じ込めるのではなく、カメラは上下縦横、回転もして、その中で田中絹代が縦横無尽の活躍、一世一代の名演を披露したといったところだ。

「奈良の街外れの荒寺に老醜を厚化粧で隠した娼婦のお春がいた」通りすがりの男たちに誰彼かまわず「ちょいとお兄さん」と声をかけるが、誰も彼も顔を覗き込むや、けんもほろろに・・・。罵声にひるまず、こんどは左を通る男にすり寄るお春。御所勤めの経験もあり、殿さまの世継ぎまで生んだお春だが、次から次へと展開する女ゆえの転落人生。シーンもすごいが、↑ これはセットだろうか?モノクロならではの映像の迫力もすごい。 シーン1:54:15ごろ。こうした映像が随所に見られる。


監督 溝口健二
脚本 依田義賢

原作 井原西鶴
製作 児井英生

出演者 
田中絹代
山根寿子
三船敏郎

新東宝
配給 東宝
公開 1952年4月17日


上映時間 148分


動画編 桜の季節始まります。奄美大島奄美市名瀬本茶(ほんちゃ)日当たりのよい峠三叉路の。

2021年12月20日 | 桜の観察

2021 きょう午後写す。

 


去年の今日の効き 津之輝(つのかがやき)ミカン科 初めて食べました。

2021年12月19日 | 過去の記事
 
津之輝(つのかがやき)ミカン科 初めて食べました。

ときどき、皮と果肉の間に隙間がある、浮き皮は、むきやすい反面、スカスカでおお味だったりしますがが、こちらは、皮が薄く果肉がぴちぴちみずみずしい。濃厚な甘味に酸味も味わえます......
 

 


奄美・沖縄で花見と言えば冬 緋寒桜 3年前のきょうの記事 Christmas チェリー 2018 シマヘゴと桜

2021年12月17日 | 桜の観察

Twitter で検索してみると、沖縄でも咲いているようですね。本格的には年明け以降で、奄美ではソメイヨシノの咲く4頃まで咲いている遅咲きの緋寒桜もあります。

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早咲きヒカンザクラ 今年も。そろそろ南の島から桜の便り。奄美大島
2021年12月15日 | 桜の観察

 

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今年一年を振りかえって4/27日の 動画 東京2020聖火リレー 鹿児島県奄美市 名瀬長浜町 奄美海風荘前から写す

2021年12月16日 | 日記・エッセイ・コラム

コロナとオリンピック、いろいろあった一年。

去年だったのか、今年だったのか、もしかしたら2019年だったのか、聖火リレー。記事をさがすのに苦労した。

youtubeからのお知らせで、Twitterにも投稿しました。

210427 東京2020聖火リレー 鹿児島県奄美市

東京2020聖火リレー
鹿児島県 17/47都道府県
日程4月27日(火)~28日(水)

 

1日目

志布志市 > 鹿屋市 > 奄美市Day1-Section3-Start奄美振興会館~奄美市役所 > 南大隅町 > 霧島市 > 姶良市 > 鹿児島市

名瀬の天気はきのうまで、すこしぐづつきましたが、今日はよく晴れました。

 

 


映画『関ヶ原』2017年制作

2021年12月15日 | 映画

8/26公開「関ヶ原」予告編(ロングバージョン)

『関ヶ原』2017年制作

監督・脚本 原田眞人、
主な出演 岡田准一(石田三成)、役所広司(徳川家康)、有村架純、平岳大、東出昌大、松山ケンイチ

製作会社「関ヶ原」製作委員会
配給  東宝
アスミック・エース
公開  2017年8月26日
上映時間 149分

興行収入 24.0億円

興行収入は24.0億円は、大ヒットだと思うのだが、ネットのレビューではすこぶる評判が悪い。曰く、「セリフが早口でなにがなんだか意味がわからない」「原作レイプ、改ざん改悪」(原作にも史実にもない重大な出来事や設定がある)
「この監督の作品は今後二度と見ない」「世紀の駄作」などなど散々だ。

有名な歴史上の出来事を描いた作品には批判的コメントはよくあることだ。

「薩摩弁が聞き取りにくい」などの批判もあったが、大体わかればあとは雰囲気でいいほどのものだったし、早口の漢語交じりのセリフもほぼそんな感じ。たとえば、武断派の福島正則や加藤清正らは知将三成とはそりがあわず朝鮮出兵をきっかけに不仲が表面化したなどという歴史知識も必要なくてもよいような映画づくりだったように思われる。その分映像のリアルな表現や迫力に対する評価がヒットにつながったのではないか。

原作は上中下巻あるのだが、149分の映画にするとなると、もうほとんど別の話にせざるを得ないのではなかろうか。関ケ原はあまりに有名な出来事だし。司馬史観に対する評価にゆらぎが言われて久しいのだし。あまり細かい史実にこだわらなくても。

冒頭は、今後の期待してよさそうなシーンだった。
関ヶ原の合戦前日、石田三成(岡田准一)とその息子と島左近(平岳大「三成に過ぎたるものが二つあり 島の左近と佐和山の城」 )の3人が野原を馬で行く。
途中で三成が馬を降りて、倒れた地蔵をもとに直すシーン。

三成「かように小さな地蔵でも千年の昔、大海人皇子がこの地で兵を起こした記憶は残っているかも知れぬ」

672年の壬申の乱で、大海人皇子(後の天武天皇)がここ不破の地に出陣して名産のを全兵士に配り戦に快勝したという桃配山(ももくばりやま)。

馬上から左近が「そのとき皇子が桃を配ったという桃配り山があれじゃ」と指をさす。家康はその故事にならい、ここ桃配山に最初の陣を置き勝利を得る。

お、壬申の乱か、壮大なドラマになりそうだ、と期待して見ることにしたのだった。「桃配り山」はその後もなんどかセリフに出てくるが、最初の期待は、そのころには消えてしまっていた。

冒頭の三成と、ラストの三成の正義感はつながっているはずだが、途中は急ぎすぎの展開に疲れてしまった。

ラストの初芽(三成の愛妾)が、捕らえられ刑場に向かう三成に対し思う言葉もよくわからない。
大一大万大吉(だいいち-だいまん-だいきち 一人は万人のため、万人は一人のために行動すれば、人々は幸福(吉)に成れるという意味)も三成の正義感を表している。

初芽は池波正太郎の真田太平記の「お江」に似ているが、初芽はなんとなく教科書的な気がして、お江のほうが映画的にももっと魅力的に描けそうだ。と思った。


早咲きヒカンザクラ 今年も。そろそろ南の島から桜の便り。奄美大島

2021年12月15日 | 桜の観察


映画『銀座化粧』監督 成瀬巳喜男 出演 田中絹代、香川京子 新東宝  公開 1951年4月14日

2021年12月12日 | 映画

日本の古い映画を見るには、少々気合を入れなければならない。
少し義務感?もあるので最近はそれも苦にならず本数も増えた。ハズレの最新映画を見てしまった後によく見る。

日本映画の巨匠と言えば下↓の三人の名があがるが、成瀬巳喜男はその4人目にあげられることが多い。

3人に比べると成瀬は苦労人で、女性映画の名手として知られ、高峰秀子とのコンビの作品が多い。

関連記事このブログ映画『乱れる』1964年製作 成瀬巳喜男監督 高峰秀子 加山雄三
2021年12月04日 | 映画

この「銀座化粧」にもロケシーンが多くあり、当時のトルコ風呂の看板をつけたビルが映っていたりする。私が生まれる直前の銀座の街の様子はそれだけでも目を見張る。
また成瀬は時代性を意識した監督として知られ、街角の看板など作中にさりげなく当時の世相を盛り込むことが多い。これは他の監督の作品でも見られることだ。
戦後ではチンドン屋が登場することが多く、その音を聞くだけでナゼか映画を見ている気分がもり上がるものだ。

監督 成瀬巳喜男
脚本 岸松雄

出演者 田中絹代、香川京子
音楽 鈴木静一
撮影 三村明
配給 新東宝
公開 日本の旗 1951年4月14日
上映時間 87分
製作国  日本

=== 以下

日本映画監督三大巨匠(wikipedia調べ)


黒澤明 1910年-1998年)ダイナミックな映像表現、劇的な物語構成、ヒューマニズムを基調とした主題で知られる。

黒澤作品は強い人間信頼と人生肯定を特徴とし、現実社会で困難な状況に追い込まれた主人公が、それを契機にして人間的に再生する姿を描くことが多い。


小津安次郎 1903年- 1963年 ロー・ポジションによる撮影や厳密な構図などが特徴的な「小津調」と呼ばれる独特の映像世界で、親子関係や家族の解体をテーマとする作品を撮り続けたことで知られる。

 

溝口健二 (1898年 - 1956年)ワンシーン・ワンショットや移動撮影を用いた映像表現と完全主義的な演出で、社会や男性の犠牲となる女性の姿をリアルに描いたことで知られている。

わたしは上記3人のなかでは溝口健二の映像が好きだ。ハリウッドの監督は黒沢を、ヨーロッパの監督は溝口を強く推す人が多い。

 

ーーーほかに

岡本喜八(1924年 - 2005年)技巧派とされ、クランクインの前にすべてのカット割りをコンマ秒単位で決め、撮影に臨んでいたといわれる。
また『戦争批判・明治維新批判』をライフワークとして掲げ続けた。

市川崑 1915年(大正4年) - 2008年 娯楽映画からドキュメンタリー、更にはテレビ時代劇ドラマまでを幅広い。
『ビルマの竪琴』『炎上』『おとうと』『鍵』『東京オリンピック』『股旅』の他、『犬神家の一族』

テレビドラマの演出作品に『木枯し紋次郎』
スローモーションを上手に使い「市川マジック」とも。独特の映像表現は、後進の映画監督の一部に影響を与えている


去年の記事 オオムラサキシキブの実 シソ科の落葉低木

2021年12月11日 | 過去の記事
 
オオムラサキシキブの実 シソ科の落葉低木

今、奄美大島の林道脇では、よくみかけられます。(オオムラサキシキブ)wikipedia ムラサキシキブ(紫式部)はシソ科の落葉低木である。日本各地の林などに自生し、また果実......
 

 

去年の12/08日に見た映画

映画『源氏物語 千年の謎』2011年12月
このブログ

2020年12月08日 | 映画


映画『キツツキと雨』2012年の日本のコメディ映画

2021年12月10日 | 映画

映画『キツツキと雨』予告編

60歳のきこり(役所広司)と気弱な25歳新人映画監督(小栗旬)のだるい感じのやり取り。

面白いか、おもしろくないか、どちらかと言えば、面白くなかった。盛り上がりと言えば、『雨でも… きっと晴れるさ。』(キャッチコピー)の場面だけだったし、人物についても背景や関係などはほとんど描かない。(恋愛も描かれていたか?)

ただ、そういう意味で面白いかおもしろくないか、ということを超えた作品だと思う。評価も高そうなのだが、何も考えずにのんびり楽しむにはいいかもしれない。じっさい最後まで何かあるのでは・・と思いつつ見たのだったが、やはりなかった。「だるい感じ」にも疲れるものだ。そういえばヒロインはだれだったのか。


wikipedia

『キツツキと雨』(キツツキとあめ)は、2012年の日本のコメディ映画。

第24回東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞、第8回ドバイ国際映画祭では、最優秀脚本賞と最優秀編集賞、さらに主演の役所広司が最優秀男優賞を受賞している。


ある山村を舞台に、職人気質の木こりの男と、ゾンビ映画の撮影でやって来た気弱な新人映画監督の青年との交流を描く


岸克彦 - 役所広司:木こり。2年前に妻を亡くして息子と2人暮らし。
田辺幸一 - 小栗旬:気弱な新人映画監督。25歳。
岸浩一 - 高良健吾:克彦の息子。無職。
麻生珠恵 - 臼田あさ美:主演女優


監督
沖田修一
脚本
沖田修一守屋文雄

製作会社 「キツツキと雨」製作委員会
配給 角川映画
公開 2012年2月11日
上映時間 129分

興行収入 1億1000万円