柳生~円成寺~般若寺 帰途の計画はこのようにしていました。 般若寺は10日くらい前に秋桜との出会いを楽しみにして行ったのですが、五分咲き位で、満開のときもう1度と思っていたのが、柳生の秋桜の計画ができ、その頃が般若寺も秋桜の最盛期に出会えることだろうと、この日の最後の場所にして、本当に良かったです。
境内からの楼門です。国宝で鎌倉時代建立されています。鎌倉再興伽藍の回廊門で、和様に天竺様式を取り入れて屋根のそりに軽快さがあり、楼門遺構としては、日本最古の貴重な作例であることが、パンフレットに記されています。
楼門を支えるように咲き乱れる秋桜の健気さがここでは見えるようです。
般若寺の外側の道路から見た楼門です。
境内に入ると一番先に目に入る鐘楼も、先日と違って秋桜の優しく美しい袴に衣替えしたように見えます。
秋桜に包まれた本堂に心が華やいできます。
私の住む五條市の藤岡家住宅の主であり、俳人の故藤岡玉骨氏の句碑を本堂の前で拝見できたことは嬉しいことでした。
獅子の背の 菩薩涼しく おがまるる 玉骨
外向に 立たせる 諸仏 鵙(もず)高音 玉骨
秋風に揺れる秋桜と十三重の塔は、般若寺の一番好ましくカメラに入ってくれるのを、心置きなく眺めることができました。
十三重の塔の前から見た本堂です。花の最盛期の今は、まるで秋桜に埋もれたように、ゆっくり仏様を拝することができました。
重要文化財・笠塔婆は鎌倉時代、父母の供養のために造られたもので、日本最古で最大の笠塔婆です。
境内の石仏にも優しく秋桜が語り掛けるように、寄り添っています。
今年2度目のお参りは、秋桜の一番美しい時になったことは、私がこのように動くことのできた、全ての事柄や、家の事情、家人への感謝の1日でした。
いい日1日、ありがとうございました。
3日間の奈良の記事を読んでいただきまして、ありがとうございました。