今年のテーマは「在りし日の高取城」です。
お侍さんと、ご隠居さんが、メイン会場でお出迎えです。これも案山子さんですね。
村里のジオラマと写真を組み合わせて、当時の立派で、強固な山城を再現しています。季節は秋、長閑な山里は、子供の頃母に連れられて行った、母方の祖母の田舎を思い出すような、懐かしい風景です。
こちらはお城のお侍さん。甲冑と左上の着物は、この町のどなたかの家に伝えられたものなのでしょうね。そういったものの組み合わせの工夫がなかなか面白いものとしてみることができます。
こちらは城下町の人の暮らしですね。藁のお櫃、一人膳の小物。障子の開いた向こうは、町家からみえる高取城かな。
当時のお城の立派さを表した歌と、司馬遼太郎の「街道を行く」の文の中に見られる、城跡に足を踏み入れたときの感動。これらから、高取城がいかに立派な、山城であったか想像できる。
昔の高取の町並みの写真と当時のそれに合わせた案山子さん。赤い帽子の人は、これもかかしさん?
高取城というテーマを、中心にして、現在残っているこの町の写真や、昔の暮らしの道具など、会場全体に、町家のかかしんを登場させて、町の歴史に目を向けて構成しているいろんなアイデアが見られます。