高く晴れた秋の空の下には、秋が一杯です。刈り取り後の稲株の間の水溜りにも青い秋空が映り込んでいます。ここは斑鳩の里法起寺あたりです。
休耕田に植えられたコスモスの花が、見頃を迎えています。コスモスの花が法起寺の塔を一層優しく浮かび上がらせています。写真を撮る人、写生をする人、コスモスの花のある法起寺は、大和の風景の秋の風物詩となっています。
日本最古の国宝三重の塔は、斑鳩の里の田園風景の中に溶け込んで、ここから西へ20分ほど離れた法輪寺の三重の塔と、さらに西へ20分ほど歩くと法隆寺の五重の塔を、「斑鳩三塔」と呼ばれどの季節に訪れても、趣き深い塔のある風景を堪能することができます。
コスモスのある秋の斑鳩散策は、私の一番好きな季節です。塔とコスモスをゆっくり眺めていますと、晴れた空に西のほうから白い綿のような雲が流れてきました。その雲が塔に掛かるのを待っていました。
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