カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

石舞台 夕暮れ間近 霧の立つ

2011年12月10日 | ☆ ふるさと・大和

昨日、今日と12月末か1月の寒さが日本列島を襲っている。
初雪、初霜の便りも県内で聞ける冬将軍の訪れである。
飛鳥へ行ったのはそんな寒さの来る前で、まだ紅葉の名残を楽しめる時だった。
石舞台霧の彫刻をこの日に三度見た。
今日の記事はその最後の霧の彫刻の画像で、午後3時の霧の発生時刻だった。
朝と違ってみる場所を高台に変え、石舞台全体を見渡せる場所に上った。
紅葉と落ち葉が夕日に照らされた美しい情景の見られるところである。
木立の影が芝生と落ち葉に長く伸びているのが、日暮れ間近なひと時を示していた。



お母さんに抱かれた小さい男の子が、それまで一人歩いていたのに、霧の発生に驚いて泣き出し、お母さんが抱っこをする羽目になった。



周りから出た霧が次第に石舞台を覆って、やがて全ての人影さえなくなってしまった。
その瞬間が来るのを私たちは、声を掛け合いながら待っていた。



やがて霧は夕暮れの明日香の大気の中に消えて行きつつある。



石舞台が逆光にになる位置から眺めると、一層幻想的な雰囲気になる。


この1枚は私の最も好きな場面だった。
影絵になった人物の感動が伝わってくるような気がする。
9066歩
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 日本最古飛鳥大仏

2011年12月09日 | ☆ ふるさと・大和

飛鳥寺の本堂に吊るされている大提灯。
飛鳥寺は蘇我馬子が発願し、推古天皇4年(596年)に創建された日本最初の本格的寺院であることが縁起に記されている。


昭和31年の発掘調査によって、創建時のお寺は、塔を中心に東西と北に金堂を配置して、その外側に回廊をめぐらし、講堂もある壮大な伽藍であることが分かった。


本堂正面



本尊飛鳥大仏(釈迦如来坐像)は推古天皇17年に鞍作鳥に造らせた日本最古の仏像である。
高さ約3mで当時銅15トン、黄金30kg造らせたと記されているが、平安・鎌倉の大火災で、全身の金はなくなってしまっている。
このお寺では、「写真を撮って帰っていいですよ」といつもおおらかに言ってくださるので、今回は正面と両横顔の写真を頂いた。



本尊飛鳥大仏を中央に、右には阿弥陀如来坐像(木像 藤原時代)左には聖徳太子孝養像(木像 室町時代)



蘇我入鹿の首塚
飛鳥板蓋宮で討たれた入鹿の首は飛鳥寺まで飛んで行ったと伝えられている。




蘇我入鹿の首塚から振り返って飛鳥寺全景を見る。
長閑で平和な時間が今は流れる。
 12113歩
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デジブック 『談山神社 名残の紅葉』

2011年12月07日 | ☆ ふるさと・大和
デジブック 『談山神社 名残の紅葉』
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石舞台古墳に霧立つ朝(あした) 明日香

2011年12月06日 | ☆ ふるさと・大和

古代の遺跡石舞台古墳が、霧に包まれて飛鳥人の存在する幻影の世界へと誘われる。

奈良県観光情報、行事イベントの紹介には次のように記されている。
『【展開内容】
①中谷芙二子「霧の彫刻」 会場:石舞台古墳
テーマ「古代幻想・飛鳥」
 霧や照明によって演出された石舞台が自然と融合し一体化した景観をアート作品として表現する。
  第1幕 日  中(11:00 13:00 15:00 の3回実施予定)
       漂う霧が水墨画のような幻想的な風景(都会から見た飛鳥のイメージ)を表現。
  第2幕 日没時 照明により夕日と同化する石舞台を演出し、自然との共生を表現。
  第3幕 夜 間(18:30 の予定)
       石室内から光が放たれ、石組みの隙間から宇宙に向かう白い光と霧が交わる。』

2幕・3幕は帰宅の都合上見ることはできなかったが、第1幕は、計画より回数が増えて、9時から定時ごとに霧の発生があり、朝と正午、と日暮れ前の3回、明日香散策の合間を縫って石舞台古墳に行った。















周りから湧き上がる霧に、次第に包み込まれていく石舞台の巨岩の中に、古代の美しい部分だけ想像するのも自由だし、痛ましい後継者争いを哀れむのも、見るものの心に去来する明日香と、現在アートのコラボを、楽しむことができる。
10分間の霧に多くを想い、霧が去るとふと現実に帰る。
明日香ならではの、遥か古代に思いを馳せる芸術の妙を堪能させてもらった。

 15306歩
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矢田山ヘンロ道は紅葉に燃えて

2011年12月05日 | ☆ ふるさと・大和


矢田寺の裏山を一回り登ったり降りたりしながら、八十八所の石仏を辿るヘンロ道を、楽しみな紅葉を求めてお参りした。


  

 

落ち葉をかさかさと踏みしめながら、このような道を登る。
暫く山歩きをしていない上に、前日何かの拍子に左足の膝下の痛みを、感じていたので不安を抱えていたが、登山用のストックとお連れの方々の思いっきりゆっくりペースに助けられて昨日の痛みを忘れて転ばないようにだけ気をつけて歩いた。



多分お大師様が護ってくださっているに違いないと、木にかけられた札に励まされている私だった。


    


   



紅葉谷と呼ばれる斜面一帯の紅葉は、真っ赤に燃えているように谷を染めていた。
楓の種類が多いので、紅葉あり、黄葉あり、緑葉ありで、こんなに美しい紅葉に出会えたことは、本当に嬉しいことだった。
何年か前にお参りしたときより、木が大きく育ちその分紅葉が嵩を増したようで、この遍路道のお世話をしてくださる方々のご苦労の賜物だと感謝する。


登るよりも下る方が大変だったが、ご一緒の皆さんに支えられて、滑ることも、転ぶこともなく無事八十八番大窪寺に結願することができた。
その上嬉しかったことは、昨日の膝の下の痛みが、全くなかったことである。
「歩けば治る」以前もこんなことがあった。
一晩過ぎた今日も、全く痛みがなく、計画通り明日香方面へいってくることができた。
 16432歩


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