カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

法隆寺の秋見つけ 斑鳩三塔を訪ねて

2012年10月24日 | ☆ ふるさと・大和

 

   

法隆寺の秋色って何かしらと思いながら法輪寺からの田園地帯を、周りの風景を楽しみながら、ゆっくりと法隆寺へ向かいました。

松のような常緑樹の多い境内ですが、唯一目立って紅葉し始めたのが、桜の葉です。櫻の葉の紅葉は、春に苦しいほどびっしりと咲く花と違って、早々と赤くなった葉は、石畳の上に散って秋風に追われてかさかさと音を立てていました。  

      

 境内で見かけた紅葉した木々は、殆どが櫻ですが、楓もやや色づいてきています。青い空に木々の色づきも美しく思える日でした。 

   

  

  

桜の木の枝に囲まれた塔の水煙です。九輪の下から2番目の輪の中から、鎌が出ているのが見えるでしょうか。

 

  

 

修学旅行や、社会見学の一番多いのはやはり秋でしょう。記念撮影をしているのは小学生のようです。 世界遺産の法隆寺でのいい思い出が、大人になって再びここを訪れたいと思う日が、きっとありますようにと賑やかな集いの横を通りながら思いました。

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三塔いにしえの道 斑鳩の里 法輪寺

2012年10月23日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

法起寺から法輪寺に向かって歩く途中の、歩道にこの石の道標があります。 

  

法輪寺は、推古30年(622)、父聖徳太子の病気平癒を願った山背大兄王によって建立されたと伝えられています。しかし創建当時の建物は今は残っていません。 戦後に行われた発掘調査から、法隆寺式伽藍配置をとり、七堂伽藍を完備していたこと、7世紀の創建だったことが分かったそうです。 

  

  法隆寺、法起寺とともに斑鳩三塔として、美しさを称讃された三重塔は昭和19年(1944)の落雷によって焼失してしまいました。その後、塔がないままでしたが、この状況を嘆き、なんとか再建したいと願う人も数多くいました。とりわけ幸田露伴(小説『五重塔』の著者)の娘・幸田文の思いは強く、再建のための浄財集めに奔走しました。そして30年余りのちの昭和50年、法隆寺の西岡常一棟梁の指揮のもと、三重塔は再建されました。

  

 このような経緯があって、今私たちは美しい三塔の揃った斑鳩の里を塔と周りの風景を愛でながら、散策できる豊かな時間を持たせていただけるのだと思います。柿が稔り畑の彩を添えたその向こうに、法輪寺の塔が美しく望めます。

  

柿と共に、秋桜も道沿いに植えられている箇所もありますが、今年はここの秋桜はもう終わりに近くなっていました。 

  

それでも、秋桜の咲いているところには、カメラマンのグループが何組が三脚を構えて、いい作品作りに頑張る姿が見られます。毎年、このように柿と秋桜の向こうにある法輪寺の塔のある風景と出会うのが楽しみな私です。

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斑鳩三塔巡り 秋たけなわの法起寺とコスモス

2012年10月22日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

高く晴れた秋の空の下には、秋が一杯です。刈り取り後の稲株の間の水溜りにも青い秋空が映り込んでいます。ここは斑鳩の里法起寺あたりです。

 

休耕田に植えられたコスモスの花が、見頃を迎えています。コスモスの花が法起寺の塔を一層優しく浮かび上がらせています。写真を撮る人、写生をする人、コスモスの花のある法起寺は、大和の風景の秋の風物詩となっています。

 

日本最古の国宝三重の塔は、斑鳩の里の田園風景の中に溶け込んで、ここから西へ20分ほど離れた法輪寺の三重の塔と、さらに西へ20分ほど歩くと法隆寺の五重の塔を、「斑鳩三塔」と呼ばれどの季節に訪れても、趣き深い塔のある風景を堪能することができます。 

 

コスモスのある秋の斑鳩散策は、私の一番好きな季節です。塔とコスモスをゆっくり眺めていますと、晴れた空に西のほうから白い綿のような雲が流れてきました。その雲が塔に掛かるのを待っていました。  

     

      

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長屋門から元気広場へ 高取町家のかかし巡り お終い編

2012年10月21日 | ☆ ふるさと・大和

 

  

 メイン会場を出て山側に向かって歩きました。町の家並みが次第に少なくなって、農村風景になってきました。 こちらの方に歩いてくる人は少ないのですが、向こうには長屋門があるので、そこまで行って、さらにジャンボな案山子のある元気広場まで足の伸ばすことにしました。

  

 元高取藩の家老屋敷で、現在は藩主・植村氏の子孫の住宅となっています。道に面する長屋門は、間口39mという長大さです。下から上がるように歩いてきた目に飛び込んでくる、白漆喰を盛り上げた、格子模様のなまこ壁が重厚感を漂わせています。時代が当時にタイムスリップしたように感じる場所です。町家の案山子を楽しんだ後、健康のためのウォーキングを兼ねて、ここまで来ること、そしてさらに上へと歩くことがお奨めです。  

 

  

 さて、長屋門の前では、お侍さん案山子が迎えてくれます。衣類で当時の身分の差が分かるのですね。 「こんにちは」と無言の挨拶を案山子さんにして、「行ってらっしゃい」と無言のお返事を聞きながら、私はせっせと少し坂道になった街道を、最後の案山子さんのいる元気広場へ~~~

  

ここまで来ると、回りは里山です。今年の干支のジャンボな龍が、他からの悪霊を守っているようにでんと控えています。この先を走る道路は壺阪山方面へと繋がっています。またその先に砂防公園があり、高取城跡への登山口に辿りつきます。以前壺阪山の裏から高取城跡に登って、疲れ果ててこの砂防公園に下山したのを思い出しながら、しばらく広場で、龍の案山子さんに元気を貰って休憩しました。 

     馬に乗った武将や、籠に乗った案山子さんがいます。ジャンボな龍を見ますと、お姫様とお殿様の服装です。

今回は、メイン会場より上の方の、高取城を中心にブログアップをしましたが、町家のそれぞれの案山子さんも工夫を凝らして楽しく、そして優しく、城下町土佐街道を中心に、高取町全体の家々で、訪れる人を迎えてくれます。

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カフェ 「のこのこ」 町家のかかし巡り

2012年10月20日 | ☆ ふるさと・大和

 

  

メイン会場の横に「のこのこ」というカフェがあります。テラスが列車にしつらえているのか、国鉄の案山子さんがいました。

これからずっと上の方まで歩いて行くのには、ここらで少し休んでいった方が楽な気がしたので、コーヒーブレイクです。

   

なんだかこの子達にすまないような気持ちになりながらなりながら、お店に入りました。これも案山子さんです。後姿がリアルなので、ホントに小さい子がいるようです。

 

     

二人の子供たちが覗いている「のこのこ」で、休憩することにしました。 この子たちには申し訳なかったのですが、前々から一度、コーヒータイムをここでしたかった「のこのこ」です。 シフォンケーキとレモンティーを頂きながら、子供の案山子さんに、「ごめんね。」って呟いている私。

美味しいケーキで元気のでた私は、町並みを楽しみながら、さらに緩やかな坂を登って行きました。

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