カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

森野旧薬園の春の花

2013年03月26日 | 季節の花

 

 

吉野葛で作られた、お土産物の並ぶ店の間で、入園料を支払って薬園へ、→案内にしたがって裏山に上る。

先ず足元で迎えてくれたのは、可憐な春の花ショウジョウバカマである。

 

 

  

 こんな可愛い花なのに、お猿さんに似た想像上の動物「猩猩」と命名したのが不思議でならないとこの花と出会うごとに思う。

 

  

昨日UPしたカタクリの群生の中に、このアマナの白い5弁の花が沢山咲いていた。先日行った賀名生梅林の土手のもこの花をよく見かけた。 

 

 

  

薬草園には、このアミガさユリのように、薬草についての説明が書いてある。今咲いている花については本当によく分かる。 名札だけの所には、季節が来てどんな花が咲くのかと、訪れるたびに思うのだが、目当てのカタクリの花の時期が過ぎるとつい忘れてしまう。

 

 

 

  

1昨年広橋梅林へ行った時、廃屋の石垣辺りでずいぶんこの花が咲いていたのが、印象に残っている。標高のやや高い土地に咲く花なのだろう。 ここでは、カタクリの花の群生に混じって沢山小さな白い花を咲かせている。 線香花火のようである。  

         

         

薬園を散策していると、趣のある離れや、茶室などにもお目のかかれる。うっかりして2棟しか撮ってこなかったが、今度訪ねた時には持ってしっかり見てこよう。

                                                                                          17982

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スプリング・エフェメラル カタクリの花

2013年03月25日 | 季節の花

スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)は、春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の草花の総称。春植物ともいう。直訳すると「 春の儚いもの」「春の短い命」というような意味で、「春の妖精」とも呼ばれる。

そんなカタクリの花の虜になって、毎年どこかでこの花を見るのが楽しみである。森野旧薬園は、万葉植物学者の尾上ツヤ子先生に案内してもらって行ったのが初めてだったが、以来、又兵衛桜の頃には、立ち寄ることにしているが、カタクリと桜と同時期になることは難しい。  

  

 宇陀市の文化財史跡の森野旧薬園では、カタクリの花が咲き出しているとの知らせを貰って、昨日(24日日曜日)お昼前に家を出た。曇っていた空に青空がどんどん広がってきたのは、にこやかな花とで会える大きな期待が持てた。

     

森野旧薬園は、民間の薬草園としては日本最古のもので大正15年に国の史跡に指定されている。園内の裏山が全部薬園で、約250種類の薬草が栽培されている。 

 

 

森野さんへ行った時、「カタクリはまだ咲き始めたばかりですから・・・」と仰ったので、最初の花1輪を草の中で見つけたときは、ドキドキしたが上に登るにつれて咲き乱れるカタクリの群生に、夢中でシャッターをきっている私だった。

  

春風に戯れるように首をもたげている様は、壮観で感激感激の連続だった。カタクリの花が花弁をくるりと巻き上げるのは、太陽が花に降り注ぐ時で、曇りだったり雨だと、うなだれてしまう。だから昨日は本当にラッキーなお天気だったといえる。

   

勿論カタクリも薬草である。 片栗粉は消化がよく上質なので、漢方薬として病後の滋養用に使われ、江戸時代の本には
「病人飲食が進みがたく至りて、危篤の症になると、カタクリという葛粉のごとくなるものを、湯にたてて飲ましむ」と
 書かれているそうだ。

 

 

 

 

ひそやかに咲ける日を待っているのが尚愛しい。「あなたはきっと明日咲いて、訪れる人の目を捉えるに違いないからね。」 

                                          10842

 

 

 

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

賀名生の枝垂桜二題

2013年03月24日 | ☆ ふるさと・大和

幻の五新鉄道沿線の一本の紅枝垂れ桜 (23日撮影)

 

   

  

この道路は一般の道路でない。かつて五條と新宮を繋ぐはずであったが、太平洋戦争のために潰えてしまった道路である。当時の国鉄で敷地を確保をトンネルを掘り、橋脚を作ったものの、結局幻の五新鉄道として、工事のできた部分の一部はJRがバスを走らせていたが、引継いで奈良交通が バスを走らせ、今は期間限定で五條市内循環無料バスとして、道路は人を運ぶ役目をになっている。 といっても新宮まで繋がっているわけではない。上の画像は新宮方面に向かっているししたの画像は五条駅方面に向かっている。バス専用道路だから一般車の利用はできない。いつまでたっても幻の道路といえるかもしれない。

 

この枝垂桜はバス専用路線の傍に咲いていた。「K医院の横に綺麗に咲いた枝垂れがあるよ。」と、パンを買いに行った時にパン屋のお母さんが携帯写真を見せてくれた。今年はもう遅いだろうから、来年行こうと、その時は思っていたが、「桃源郷」へ行く途中にあるので立ち寄って写してきた。携帯の写真はこの2日前にとったということだったが、やはり花が寂しかった。   

 

  

 

堀家住宅の枝垂桜

賀名生の堀家は、南北朝時代、一時期、南朝の皇居が置かれた名家で、国の重要文化財に指定されている。  

 

 

  

 堀家の枝垂れは、帰りに寄って写してきた。先日梅林散策した時よりも開花が進んで、華やかな装いであった。

ごく近くに咲く枝垂桜だが育ってきた年輪の数も、木が見てきた世の中も人々の暮らしも、全く違ってはいても、春を待っていた人の目に開花という希望を与え、寒い冬を過ごしてきた山の暮らしに春の温かさを伝えてくれる、そんな役目をこれからも果たしてくれるし、「あの花を見に行こう」と誘い合う友もいる。

お ま け

今日の又兵衛桜   蕾の膨らんでいそうな一枝 満開を予測してください。ご褒美は出ません。(24日撮影)

 

                                              16221

 

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やっぱりここは桃源郷

2013年03月23日 | ☆ ふるさと・大和

  

  

 

花行脚などと書き始めたけれど、ここ、西吉野町の川岸の里は、私の心の中にある桃源郷的な存在である。

ここに来始めてからもう7年くらい経つだろうか。この近くのコミュニティーセンターで歌の会があって、それに出場した友人が、「綺麗な花の咲いている所があるよ」と教えてくれたのが始まりで、それ以来殆ど毎年ここに来て山の春の訪れを感じることの楽しみを味わっている。  

デジブック 『花行脚』

                                            

                                               14178 

上野運動公園へ暫くウォーキングに行かなかったら、コースのソメイヨシノが、ちらほら咲きだった。満開までは、まだ少し掛かりそう。  

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花木の郷 啓翁桜の巻

2013年03月22日 | 季節の花木

  

  

五條市西吉野町川岸地区は、正月頃に出荷する花木の郷として知られている。

出荷した残りの木から自然のままの命の芽が延び、山は春色に塗り籠められているように美しい。

この時期この山里に来るのが、毎年の習いになってきている。 なぜこんなに惹かれるのか、今日出会ってきた風景を「啓翁桜」のみ取り出してみた。(枚数は少ないです。速度も速くしています。)

『花行脚・啓翁桜の巻』  

                                             9109

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする