中富良野から美瑛に来た。丘の町美瑛。人はよく『パッチワークの丘』と称するが筆者は
この例えは好まない。なぜなら、決して寄せ集めの景観でないからだ。美瑛の丘は必然性
があって様々な構図を示してる。そこには農業で生きる、農夫の生活が息づいているのだ。
決してつぎはぎではない。…丘の町:美瑛の代表的な景観がこの『マイルドセブンの丘』。
風景画館の一日も終わりに近い、今年は画家:滝田修一の暖かい歓迎を受けた。
偶然にも孤高の画家と会えた喜びが今年の大きな収穫だ。北海道温泉探査の終焉
は近い。最後にもう一度、中富良野の風景画館:看板を振り返り、別れを告げる。
風景画館の玄関左にはこの絵画館の関連グッズが置かれ、お気に入りの絵のレプリカ、栞、はがきなどを買うことができる。この小さく、素敵な絵画館を維持する上でも重要なコーナーだ。絵は高額なので、せめて、絵葉書、レプリカの購入で支援したい。ずーっとこの絵画館が持続する願いを込めて。
絵画と窓、そして小さな椅子三つ。まるで昔からそんな光景があったような。
なんとも不思議な光景だ。勿論、床は磨きこんだ木の床。窓ガラスは昔懐かし
板硝子。僕たちの記憶の底に甦る昭和の学び舎がそっくり絵画館として保存。
小さな喫茶室の隣は教室。子供たちが元気に学んだ部屋。南面が一面ガラス窓で
、陽光を沢山取り入れようとする気持ちがあふれている。ここも展示室。北海道
の大自然を描いた絵を展示するのに最適だ。気持ち明るい作品が展示されている。
展示室にはストーブが備えつけられている。開館時期は10月15日迄だが、10月になると
山間にある旧奈江小学校は冷え込むので暖房がチョット必要だ。絵画館に石油ストーブ
は珍しく北海道らしい光景。展示交換を適正にすることで絵を管理することが必要だ。