吉野・熊野山中の温泉はその道まで熊野古道並みだ。和歌山、三重、奈良の3県境に
温泉を求め深い谷を降りていくとそこに温泉が湧いている。小さな内湯のみで、窓か
ら上湯川の流れを見ながらの入浴は格別である。 硫黄が微かに匂いツルツル感も良い。
【Data】重曹泉。 74℃(加水して温度調節)PH8.3 源泉掛け流し。源泉:出谷温泉
別名:公衆浴場「つるつる乃湯」。 場所は奈良県側十津川上流に位置する。
野猿:映像をよく見ると川を横断するロープが二本見える。これが秘境での交通手段
谷渡りの「野猿(やえん)」である。小さな屋形に乗りロープを引いて横断する。
情報:2011年8月に発生した水害(台風12号)のため閉鎖中とのこと。新しい入浴施設
が上流に出来たこともあり今は廃墟化しつつある。景観、風情といい勿体ない。
熊野古道を登りきると突如山中に荘厳な社が出現。熊野三山の中心、
全国に3000社以上ある熊野神社の総本宮。鳥居の前に立つと、まず、
大きな八咫烏(やたがらす)の幟が目を引く。八咫烏は熊野権現の使い。
社格 : 国幣中社 大斎原(おおゆはら)には中四社が祀られる
祭神 : 伊邪那美大神(千手観音)、伊邪那岐大神(薬師如来)
(本地仏) 家津美御子大神(阿弥陀如来)、天照大神(十一面観音)
指定 : 重要文化財(熊野本宮大社他)、史跡(熊野三山)
参考 : 八咫烏は熊野権現の使いという事からスポーツ関係者が参拝
八咫烏(やたがらす)は三本足の烏。日本サッカー協会のシンボルマーク。
参照#世界遺産熊野古道(紀伊山地の霊場と参詣道)
世界遺産「熊野古道」熊野の山中にはこのような古道
が散在する。吉野・熊野霊山への道は、多くの人々を
このような古道が案内。そして山中いで湯も点在する。
古道:熊野中心に伊勢神宮から紀伊半島へ抜ける熊野道
①伊勢路 ②大辺路 ③中辺路 ④小辺路 ⑤紀伊路
参照#湯の峰温泉つぼ湯(和歌山県)