サロベツ原野はすっかり秋の佇まいだ。その中で夏の色の仲間クサレダマ。
暖色系の草花を見つけるとホットする。アキノキリンソウに次いで2種目。
クサレダマ:別名イオウソウ(硫黄草)サクラソウ科の多年草。高さ1m50cm
花期は夏。硫黄色の五弁の花。北海道、本州、九州の湿地帯
分類:キク類・ツツジ目・サクラソウ科・オカトラノオ属・セイヨウクサレダマ種
漢字:草連玉 花言葉:純情
映像:目を凝らすと花下部に蛾が止まっているのを観察。恐らく蜜を吸っている。
夏の名残りの一本だけ見つけた長沼近辺。湿地帯でも比較的水気
がある場所に可憐に咲き残る。ともすれば見逃しそうな原野に精
いっぱい咲いてる。今日の私の観察に間に合う様に頑張っていた。
野花菖蒲:ハナショウブの原種。山野の湿地や草地に群生し、茎
は高さ0.5-1.2mになる多年草。アヤメ、カキツバタとの大
きな違いは外花被片の基部に黄色の筋が入る。花期:6-7月
和歌:「万葉集」(巻4・675)に記載
『おみなえし 咲沢に生ふる 花かつみ かつみる人に恋やわたらん』(中臣女郎)
説明:中臣女郎が大伴家持に贈った歌。「花かつみ」が野花菖蒲を示しているとされ
れるが当時アヤメも杜若も菖蒲も区別がされていない時代では詳細不明なり。
花言葉:嬉しい知らせ、優しさ、伝言、心意気、優しい心、優雅、貴方を信じる