映像:バレエアレコ背景画 第4幕 サンクトペテルブルクの幻想(BY POSTCARD)
シャガールの舞台絵(背景画)が4点揃った。実に2006年以来である。
青森県立美術館創建時にアレコ舞台画3点購入。この購入については
色々物議があったが結果的に青森県立美術館のシンボル展示となった。
展示:青森県立美術館アレコホールでの展示風景(BY 青森県立美術館HP)
記録:アレコ舞台絵四点の内三点は青森県立美術館所蔵。一点は米国
フィラデルフィア美術館所蔵。今回2021年3月迄長期借入展示。
背景画の大きさは、縦約9メートル、横約15メートルと巨大だ。
鑑賞:久し振りにシャガールのアレコ舞台絵を鑑賞した。シャガール
の暗く辛い時代背景の作品は単なるバレー舞台絵ではない。懐
かしい故郷(ロシア)、亡命時代、戦争の無残・・・・様々なカオス。
背景画前で瞳を閉じ残像の上に踊るバレリーナを思い浮かべる。
資料:「アレコ」はプーシキン原作物語詩「ジプシー(ジプシーの娘
に惚れた貴族の青年アレコが、若い男と浮気をした娘とその男
を殺してしまう悲劇)」にラフマニノフが作曲一幕のバレエ劇。
シャガールの舞台絵の上演では、チャイコフスキーピアノ三重
奏曲イ短調、振付レオニード・マシーンでメキシコ国立芸術院
宮殿、アメリカメトロポリタンオペラ・ハウスとで初演された。