
鞍掛山 ⇧ 眺望 ➹ 岩手山 【鞍掛山トレッキング 2022.03.12】
鞍掛山を下山後、帰路見返したら、岩手山の高嶺の南山麓(映像左)に従う
ような立ち位置の鞍掛山。右の岩手山に比べるとまるで幼児の様な山容だが
標高は900m近い中堅の山。登山口には「たきざわ自然情報センター」がある。
記録:標高897.1m。ハイキング、バードウォッチング、クロスカントリー
宮沢賢治歌碑:鞍掛山の登山口にあたる駐車場に建てられている。
詩集『春と修羅〔第一集〕』の巻頭詩文 くらかけの雪
たよりになるのは
くらかけつづきの雪ばかり
野はらもはやしも
ぽしゃぽしゃしたり黝(くす)んだりして
すこしもあてにならないので
ほんたうにそんな酵母(かうぼ)のふうの
朧(おぼ)ろなふぶきですけれども
ほのかなのぞみを送るのは
くらかけ山の雪ばかり
(ひとつの古風(こふう)な信仰です)
解説:宮沢賢治が厳冬期小岩井農場を訪問した時に鞍掛山、岩手山
を眺望した情景を歌ったものと推察、岩手山南山麓に吹き降
ろす雪に、自分の置かれた心象を映しこんだものと思われる。
参照#①宮沢賢治(銀河の詩人)探訪紀行 ②鞍掛山トレッキング 紀行
③山岳/溪谷 山行紀行 2022