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≪ 入浴速報: 川部温泉ふれあいセンター(田舎館村川部) 2019.7.19 ≫
15年振りの入浴だ。昨年、レジオネラで一時休業したがこのくらい
豪快に掛け流しされてても浴槽内外のぬめりフィルムを除去しないと
レジオネラ菌の増殖は防げない。豊富な流入で気持ちいい湯なのだが。
【DATA】食塩泉 43.2℃ pH8.6 源泉:川部温泉
KEY: 源泉掛流、美肌湯(アルカリ性)、自動台秤、6~22:00(老人無料入浴9~15:00)
考察:レジオネラ菌で被害が確認されてレジオネラ菌対策が徹底されるきっかけと
なったのが宮崎県日向市の「日向サンパーク温泉「お舟出の湯」の長期間で
大規模なレジオネラ菌感染による人的被害が発覚してからであった。約三か
月間、感染者総数295人、死者8人さらに日向保健所の衛生環境課衛生係長
の自殺という悲劇的な結果となった。この施設は、最新式の循環・消毒設備
を備えたものだったが、それ故の過信・ずさんな管理・指導が原因であった。
これ以降、行政は掛け流しの公的施設や大きな浴場に行政指導を強め、循環・
消毒の温泉施設が増えることとなった。そもそもこの事件の問題は最新設備
の管理が問題なのであって、決して掛け流しが原因ではなかったのだが・・・。
公共の共同浴場は殆どといって良い程、味わい深い掛け流しから循環・消毒
の施設に変わっていったのはこの事件を過大に忖度した行政指導とも思える。
レジオネラ菌対策は、お湯の使いまわしを避け(毎日入替)、表出配管口
の掃除(ぬめりフィルムの除去)、湯船、床などの清掃の徹底に尽きるのだ。
決して最新設備( 循環・消毒 )は安心ならないということを肝に命じたい!
さらに、多くが飛沫(バブル流)の経口感染だったことからバブル発生機や
ジェット水流などの余計な設備は避けるべき。シンプルがベストな衛生環境。