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(静岡県温泉探査・熱海編 2019.5.24)
熱海温泉竜宮閣の湯殿はかなり古びて懐古的にいいのだがなかなか厳しいものがある。
その中で一点芸術的な価値を見出したのがこの中湯殿の壁絵だ。これこそ、銭湯壁画
の原型ともいえるだろう。田子の浦に浮かぶ富士山壁絵がこの旅館の往時を忍ばせる。
所感:この壁絵の富士山を今回の探査旅で実際に観察可能だ。この画像を観ていると
どうしても口ずさみたくなる歌がある。万葉集に歌われた山部赤人短歌(反歌)。
『 田子の浦ゆ うち出てみれば真白にぞ 富士の高嶺に雪はふりける 』
小倉百人一首(新古今和歌集)では
『 田子の浦に うち出でて見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ 』
参照:東海道新幹線のぞみ車窓から瞬時に見える冨士山の高嶺(富士川鉄橋)