お湯の国 日本

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宮沢賢治(「かなた」と・・・盛岡城跡)

2020年04月26日 |   ✒歌碑句碑 紀行

映像:盛岡城跡(岩手)公園のホタルの里前に設置された宮沢賢治歌碑
                  【岩手・秋田ツーリング2019  2019年11月09日】

2019年の晩秋に岩手県・秋田のツーリングに出かけた。久し振りの盛岡城に立ち寄った。
懐かしい岩手公園・岩手城跡の景観ももう数年ぶりの訪城となり宮沢賢治詩碑は初紹介。

歌碑: 『岩手公園』 宮沢賢治(石碑に刻まれた詩句は宮沢賢治の直筆である)
   「かなた」と老いしタピングは 杖をはるかにゆびさせど
   東はるかに散乱の さびしき銀は声もなし
   なみなす丘はぼうぼうと 青きりんごの色に暮れ

   大学生のタピングは 口笛軽く吹きにけり
   老いたるミセスッタッピング「去年(こぞ)なが姉はここにして
   中学生の一組に 花のことばを教えしか」

   弧火燈(アークライト)にめくるめき 羽蟲の群のあつまりつ
   川と銀行木のみどり まちはしづかにたそがるる

解説:盛岡城跡のもう一つの句碑:石川啄木歌碑との対比が面白い。啄木は青春の思いを
   歌ったのに対して宮沢賢治碑の詩は死の一か月前の詩で、老境の現から思い出深い
   外国人宣教師一家の断片的思い出を歌い込む。最終行は賢治の静かな慕郷への思い

参照#①宮沢賢治(銀河の心)探訪紀行 ②石川啄木(哀しみの歌人)探訪紀行


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