お湯の国 日本

美しい日本の温泉地中心の旅記録(おんせん鑑定士:監修) 【記事・映像は著作権、人権保護法等により無断使用を禁じます】

与謝野晶子(温泉は・・・瀬波温泉)

2008年09月16日 |   ✑歌碑句碑 紀行

映像:与謝野晶子の歌碑がある温泉井戸から海辺の温泉街を望む

碑文:『温泉は いみじき瀧の 
      いきほいを 天に示して さかしまに飛ぶ 』

解説:与謝野晶子は昭和12年にこの地を訪れ噴湯、赤松、日本海
   を材題に短歌を45首詠んでいる。この歌は、日本でも珍しい
   噴泉井戸の
瀬波温泉の本質をそのまま読み込んだものである。

その他:45首中、小生が好きな歌を三首。
   『大空へ 煙の馬を  走せしむと 白き噴湯の  望まるる山』
   『いろじろく 瀬波に春の 陽炎の立つと 噴き湯をとりなしてまし』
   『越の田の 雪解け初めてなまめかし 青鈍色に 泥のにじむは』

参照瀬波温泉貸切露天風呂らく湯(一時間3000円、10人程度)

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瀬波温泉 湯元龍泉 露天風 (新潟県村上市)

2008年09月16日 | 💛関東中部 名湯巡.

  映像:瀬波温泉の温泉井戸湯元龍泉の貸切露天風呂(BY 公式HP)

  日本海に面する温泉街を丘手に登ると『ドーン、ドーン』という鈍い重低音が響いてくる。
  そう、地球の雄叫びだ。一定のリズムを刻むのは地底のエネルギーに刺激されて温泉が湧
  きだす音。地球の計り知れないエネルギーを感じる。 瀬波温泉は新潟県村上市の奥座敷、
  明治の石油発掘時に沸いたのが温泉地の始まり。数軒のホテル・旅館が日本海沿いに点在。

  【Data】食塩泉 92℃、PH8.9  極褐色  源泉:噴湯(元湯)

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朝日まほろば温泉(新潟県村上市)

2008年09月15日 |  ♨ とうほく 湯処.

映像:旧朝日村のふれあいセンター浴室、窓越しに朝日連峰が望める

湯野浜温泉から新潟に向けて、国道7号線を南下し、しばらく走ると辿り
着いたのがこの施設、湧出温度も高く申し分ない成分だが公共利用のため、
循環、消毒となり、月並みな温浴施設となり味気ない湯作りなのが残念だ。

【Data】含芒硝‐重曹ー食塩泉 62.8℃  PH7.4 源泉朝日まほろば温泉

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菅江真澄(藤かつら・・・湯の沢温泉郷銚子の滝)

2008年09月13日 |   ✑歌碑句碑 紀行

秋田県側の白神山地。その山里の小さな温泉郷。湯の沢の地名が現わす通りお湯が渓谷から
滲み出していたに違いない。紀行家菅江真澄はそんな湯の里を好んで訪れていた。津軽から
佐竹藩に来てもそれは変わらない。この碑はそんな菅江真澄が湯の沢奥地の銚子の滝を詠う

碑文
  『 巌かつら くり返し見る いわがねに かかるも高き 滝のしらいと
                                   ( 菅江真澄 )
記録:銚子の滝落差18m、米代川水系藤琴川

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湯野浜温泉(鶴岡市)

2008年09月11日 |  ♨温泉地風光景観
映像:背景に鳥海山、手前に日本海の入り江を擁する湯野浜温泉郷

今回の湯探査は意を決して、新潟、長野県が中心。友の新潟転勤の激励を兼ね、温泉大県の新潟・長野の久し振りの探査だ。その手始めに、新潟県境の山形県湯野浜温泉を訪問。晩夏の訪問は初めて。温泉街の様子は、陸奥湾に面し背景に八甲田山を持つ青森県の浅虫温泉、橘湾に面し雲仙を背負う長崎県の小浜温泉に趣が似ている。
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櫓復活(黒石よされ)

2008年09月09日 |  💑 青い森の祭り.

   映像:8月15日に開催された黒石盆踊り、よされの流し踊りはここからスタートした。

   青森県黒石市は小さな藩がそのまま市になった様なもの。財政赤字が功を奏し?平成
   の合併もできず、藩政時代の古き良きものが残る。その一番の行事が『黒石よされ
   、傘をかぶり、浴衣を着て素朴な手踊りで街を流し踊りする様は伝統の重みを感じる。

   黒石商工会が中心となり5年ぶりに巨大櫓を復活。会場の御幸公園は踊り手で溢れた。
   伝統的な造酒屋を中心とした小店通、多くの湯治客で賑わった温湯、落合、板留温泉、
   遠くに城下町弘前、岩木山…。この小さな市の歴史と伝統の地域活性化を応援したい。

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笠ヶ岳(長野県志賀高原)

2008年09月04日 | 💿日本百名山・私的

長野県は山国である。北アルプス、南アルプス、八ヶ岳など山また山
今日はそんな長野県に新潟県から侵入した。勿論、目的は群馬県草津
温泉なのだが。志賀高原を通り、激しい噴気の向こうに笠ヶ岳を観察。

記録:標高2,076m、山頂は輝石安山岩で形成された溶岩円頂丘

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小林一茶(春風に・・・山田温泉)

2008年09月04日 |   ✑歌碑句碑 紀行

山田温泉大湯前の広場に鎮座するのが小林一茶の歌碑。
大湯温泉という村の最大の交流拠点に立つ歌碑は堂々
としている。タイトルはズバリ山田猿湯となっている。

碑文
   『春風に 猿もおや子の 湯治哉 』

解説:その昔、恐らく湯小屋の佇まいの山田温泉には
   人が途絶えた刻に野猿の親子も湯浴みをして寒
   さを凌いだのだろう。情景を切り取った一句だ。

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種田山頭火(霧の底にて・・・山田温泉)

2008年09月04日 |   ✑歌碑句碑 紀行

山田温泉の公共駐車場で一夜を明かし、夜霧もすっかり
失せた共同浴場広場薬師堂横に昨晩見逃した、石碑を発
見した。放浪の歌人、種田山頭火の二つ目の石碑を発見。

碑文:『霧の底にて 啼なくは 筒鳥(つつどり)

参考:筒鳥はカッコウの仲間、別名ぽんぽん鳥で托卵の
   生態。おそらく、筒鳥に孤独な自分を置き換えて
   遠く家族を思う心情を重ね合わせたものと解釈す。

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松本城黒門(松本城本丸)

2008年09月03日 |  🏰城郭史跡探訪

 国宝松本城本丸への門である。一の門とも呼称される。この門を入ると本丸御殿に通じる。
 建築当時の色調である黒の名を冠して「黒門」と呼称。解体修理の際この門の設計図がな
 いため、設計を依頼した市川清作氏が、名古屋城の渡り櫓門を参考にしたと言われている。

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渓流案内人(奥入瀬渓流)

2008年09月03日 | 🗻十和田八幡平NP

映像:奥入瀬渓流トレッキングガイドの案内で『修羅の流れ』を観察するトレッカー

 「…歩きや奥入瀬三里半」と大町桂月が絶賛した奥入瀬渓流を専門ガイドが案内する
 風に吹かれ、流れに導かれ、ゆるゆる散策もいいが説明を聞きながら見所を確認
 しながらの渓流トレッキングもまたいい。渓流は心を癒すマイナスイオンの源だ。

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小林一茶(梅が香よ・・・高山村)

2008年09月03日 |   ✑歌碑句碑 紀行

長野県高山村の石造文化財(高山村有形文化財)が小林一茶の句碑。
全国およそ300基ある小林一茶の句碑で四番目に古いものだそうだ。
句碑は風化が進み、刻まれた句文字も判別が難しくなってきている。

碑文:梅が香よ 湯の香よさては 三日の月

歌意;梅も、お湯も香しいのに、今宵は月さえ
   綺麗な三日月でなんとも情緒な山田温泉

記録:分政元年「七番日記」収録 高2.2m 幅0.8m

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小林一茶(おらが世や・・・俳諧寺)

2008年09月02日 |   ✑歌碑句碑 紀行

小林一茶という俳人は中々の苦労人。結婚は52歳が初婚である。信州の出は江戸で
は必ずしも持てたとも思われない。やはり、女性に縁遠かったのだろう。その奥手
が結婚の途端旺盛な性の営みだというのも面白い。その絶頂52歳の時の句作である。

句碑:俳諧寺に数基ある歌碑の一つ
   『 おらが世や そこらの草も 餅になる 』 (一茶)

解釈:52歳まで苦労して、ようやく俳諧師という頂点に立ち、財産相続も一段落し、
   何よりも28歳という24歳も若い妻を娶り草さえ餅に変える程の幸せの絶頂期。
   なんともめでたい句である。将に一茶にとって「おらが春」を歌った句である。

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大町桂月(住まば日本・・・奥入瀬渓流)

2008年09月02日 | 🗻十和田八幡平NP

映像:奥入瀬渓流センター前にある、大町桂月碑。肖像碑と並んで建っている。

大町桂月が十和田湖・奥入瀬渓流をどのように思っていたか良く分かる一文。

   『 住まば日本(ひのもと) 遊ばば十和田
                 歩きや奥入瀬 三里半 』 (桂月 歌)

解説も何もいらない、十和田で遊ぶ、奥入瀬を歩く事が日本の景観の極みである
ことをこの文章で全国に紹介したのだ。以来、十和田湖は国内一流の景勝地とし
て多くの人々が訪れる事となる。今日の青森県の十和田観光の基礎を築いたのだ。

参照#①奥入瀬渓流トレッキング2019   ②大町桂月(酔仙人)探訪紀行

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斑尾山(新潟県妙高市)

2008年09月02日 | 💿日本百名山・私的

映像:向かって右のなだらかな山が斑尾山(まだらおやま)

小林一茶で有名な信濃町(柏原村)から眺めた北信五岳の一峰
一茶も又この景色をみたのだろうか。方や間近に黒姫山という
名峰がありながらこの遠方の穏やか峰も又ふるさとの山だろう。

記録:標高1,382m 成層火山  参照黒姫山(信濃富士)

一説:唱歌「ふるさと」の「うさぎ追いし山」はこの山という説。

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