無事に成約御礼のFIAT500
前回からの続きダス。
若干苦労して探したこの物件は、クライエント様にご来店頂きご契約頂いた。
個体のコンディションは充分に納得できるものであったから、想定内と言えば想定内であったし、
Drの苦労は報われたのであ~る。
この編では、クルマ屋がお客様から頼まれた物件を如何に探すかを具体的にレクチャーしよう。
業者専用AAサイト
最も我々専業者が利用するのは、AAでリクエスト車を探すのがポピュラーな手法である。
普段AAで買うなと言うDrもこの時ばかりは例外となる。
それは選択肢の数が大幅に増えるのと、落札額を問わなければ良い物件は存在するのである。
一週間のAAタイムテーブル例
FIAT500に関しては、多くの売り物件が毎日出品されており、平均すると毎日10~20台もの物件が出品されている。
但し、クライエント様のご予算や希望色等で、その選択肢は限られるのは言うまでもない。
居ながらにしてAAリアル参加
時代は変わり、AA会場まで出向かなくても、オフィスのPCから参加できるのである。
ここで問題は、余り宛にならない出品車の評価点をどこまで信用するかである。
現車を見ないで落札するというのは、当然リスクがあるし、届いたらとんでもないズル物でハマッたというのは
殆どの業者が辛酸を舐めてるものだ。
ここで大事を取るなら、有料下見というシステムがどこのAAにでもあり、手数料を支払えば会場に待機してる
スタッフが現車を生で確認してくれるのであ~る。
下見員は正直で、悪いものは悪いと言ってくれるから大いに役立つのである。
業者在庫即落サイト
比較的最近出現したPCサイトである。
AAでは競り合うが、このサイトでは競り合うことは一切無く、リクエスト車をGET出来るのである。
但し、その即落額は出品業者の言い値になるから、かなり割高となる。
早い話が、直ぐに落札出来るが、価格はかなり高いという欠点がある。
同じ個体でも一般的にAAで競ったほうがリーズナブルであるから、個人的には余り利用したくない
サイトでもある。
以上、客注車を我々専業者はAAをメインに探すことを申し上げた。
しかし、AA以外の手法もある。
CARセンサーやGOOネットで探す?
選択肢は増えるが、ネタバレするのが難点である。
Drの場合は正直に告白してクライエント様に説明するようにしている。
また、クライエント様のほうから逆にサイトの物件を指定される場合もあるが、保有業者との折り合いが
付くかというハードルがある。
最近の手法は直接購入をお奨めして、メンテのみショップで受けて貰うこともある。
ヤフオクはNG?
選択肢は増えるかが、さすがにこれだけは避けたいところである。
個人売買に業者が参加して、個人に売るというのは恥ずべきことであろう。
AAや一般サイトを使わずに水面下での物件を探す方法もある。
それは同業者間での取引あり、知り合いの業者から売り物件を探すのである。
むしろこちらにほうが、ネタバレしないから理想的である。
但し、選択肢は限られるし、見つからない場合も多いのが難点である。
以上の手法はDrのショップに限らず多くの業者が取り入れている手法であろう。
お客様から欲しいクルマを探して欲しいというのは誠に嬉しいことではあるが、その物件探しは(時として)
並々ならぬ時間と苦労があることを知って頂ければと思う。
特に、ご予算や注文事項がシビアな場合は尚更である。
ある物(在庫車)を売るのは簡単であるが、無い物を探して売るのは労力が伴うということである。
更に、クライエント様に満足して貰うことを最優先したいから、ショップの利益を削られることも
多々あるのである 。
それなりの苦労を伴っても探し物をいただくことは嬉しいことには違いない。
とりわけ、何が何でもDrのショップから購入すことが大前提であると言って下さる方もいらっしゃる。
Drはこれからもリクエスト物件には真摯に対応して、アナタ好みの物件を誠心誠意探したいと思います。
Drからのメッセージ曲ダス 。