喧騒と無縁のジュリアガレージ
今年のGW10連休は例年と然程変わらず来客少なく、ショップはひっそりとしております。
営業上は歓迎されませんが、接客対応が不要なので、社内での仕事は捗ります。
特に、少々辺鄙?な場所のジュリアガレージはいわば秘密基地で落ち着いた作業が出来ちゃいます 。
147GTAのバルブクラッシュ修理 担当;O氏
Ft周りをかなりバラさないとシリンダーヘッド(前側)は下りません。
もう少しで下りそうなヘッド
奥側の排気マニを外すのは結構面倒な作業です。
ガビ~ン ズルズルのタイベル
オーナー様は2万kmくらい前に交換されたと言われましたが、どう見ても2万kmのベルトには見えません。
外ベルトは新しかったので勘違いされたのでしょうか。
尚、この個体は他店購入の走行は14万kmくらいで過去のメンテ歴は不明です。
今日中にヘッドは下りそうですから、歪んだバルブを検証してみます。
124を煮詰める 担当;Dr
一応は正式デビューしているものの、いささか見切り発車でもあり、個人的に気になる箇所もありました。
来客少なく、これは千載一遇のタンスとばかりDrは重い腰を上げました。
デッドストックのデロルト40DRLAキャブ(新品!)
ずいぶん昔にツインキャブ化の為にストックしておりましたが、リンケージの改造が面倒なのでお蔵入り
しておりました。
今回は、ツインキャブ同士のコンバートなのでスムーズだろうとチャレンジしました。
新品デロルトに換えたらどう変化するのかが興味津々であったわけです。
デロルト新品とWEBER40IDF
O/H済みのWEBERが特に不調ではありませんが、少々気になるところもありました。
交換作業は特に問題なくスロットルレバーさえ上手くコンバート出来れば楽勝かと思いました。
アルファなら良くある交換作業ですからネ。
しかし・・
ガビ~ン 加締めてあるスロットルレバー
これを見てDrの目論見はあえなく挫折しました 。
どうも純正仕様はWEBERもデロルトもこの仕様であり、スロットルシャフトを交換しないと不可です。
デロルトの純正仕様シャフト
スロットルレバーが最初から付いてるのとシャフトが明らかに短いのです。
どうも124の場合は左右のキャブが接近しており、シャフトを短くしないとシャフト(スロットルレバー)が
干渉するようです。
そのスペースを稼ぐのに、シャフト一体のレバーにせざるを得なかったのではと思います。
パーツをGETすれば交換は可能ですが、新品デロルトのバタフライを外すのも気が進みません。
とりナマズ戻した
結局は薬局で、元のWEBERに戻して作業は徒労に終わりました 。
しかし、リンケージで気になる箇所を発見出来たのは、不幸中の幸いと言えます。
以上、二台は本日も時間があればシコシコと作業を進める予定です 。