(5月16日、ロシア・モスクワの大統領府で、集団安全保障条約機構(CSTO)の会合会場に向かうプーチン大統領(中央)ら【5月17日 産経】 プーチン大統領の左隣が海千山千のベラルーシ・ルカシェンコ大統領 右から2番目の、いかつい男性が多い中央アジア指導者にしては(失礼!)銀行家のような眼鏡の男性がカザフスタン・トカエフ大統領)
【ベラルーシ・ルカシェンコ大統領 ロシアの後ろ盾で政権維持 ただし、参戦は避ける】
ウクライナやバルト三国、モルドバ、ジョージアなど旧ソ連の国々がロシアとの関係を断って欧米に接近するなかで、ベラルーシやカザフスタンなど中央アジア諸国は比較的ロシアとの強いつながりを維持しています。
ロシアもそのような関係を維持する目的で、ベラルーシとカザフスタンの近年の政治混乱において現政権を支持する形で後ろ盾となっています。
2020年8月9日に行われたベラルーシの大統領選挙では、有力な反体制派や民主派の候補を排除するなど、選挙の公平性が疑問視されながら、最終的にルカシェンコ大統領は、対立候補の反政権派のスヴャトラーナ・ツィハノウスカヤを下して選挙に勝利。この結果を受け、ツィハノウスカヤは隣国のリトアニアへと出国し、大規模なデモが発生しました。
もともと、「欧州最後の独裁者」とも呼ばれるルカシェンコ大統領はプーチン大統領の意に沿わない独自の行動が多く“目障りな存在”でもあり、ロシア・プーチン大統領は選挙でルカシェンコ大統領首のすげ替えを画策したとも見られています。
ただ、ロシア国内にもプーチン批判の抗議行動があるなかでベラルーシ政権が欧米が支援する“民主化”で崩壊することは「次はロシア・プーチン」ということになりかねず、結局プーチン大統領は欧米から制裁を受けるルカシェンコ政権を支援し、そのロシアの支援を背景にルカシェンコ大統領は国内反対勢力を力で封じ込めました。
****ロシアとベラルーシが経済統合計画に署名 軍事協力も深化へ****
ロシアのプーチン大統領とベラルーシのルカシェンコ大統領は4日、28項目にわたる両国の経済統合計画に署名した。9月の首脳会談で計画に合意していた。両国で作る連合国家の新たな軍事ドクトリン(原則)にも署名。両国と欧米との対立が深まる中、安全保障面でも協力を深めるとみられる。
タス通信によると、プーチン氏とルカシェンコ氏はオンラインで開かれた連合国家の最高評議会で署名を行った。統合計画は石油・ガス市場の統一や税制、決済システム、金融政策など幅広い経済分野で両国の統合を図る内容。軍事ドクトリンの内容は明かされていないが、ショイグ露国防相は10月、「西側諸国からの脅威や圧力への返答」と話していた。ルカシェンコ氏も4日、「連合国家の地域部隊を強化する準備ができている」と述べた。
ロシアとベラルーシは1999年に連合国家創設条約を締結したが、ルカシェンコ氏がロシアに吸収される事態を恐れ、統合計画は進まなかった。しかし、20年8月のベラルーシ大統領選後に大規模な抗議活動が起こった際に、プーチン政権はルカシェンコ氏を支援。ロシアの影響力が強まっているとみられている。【2021年11月5日】
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こうしたロシアの支援によって政権が維持できたという経緯、いわゆる「借り」から、ベラルーシ・ルカシェンコ大統領はロシアのウクライナ侵攻について、ロシアを支持する立場にたった言動を示してはいますが、海千山千のルカシェンコ大統領は「参戦」というロシアと心中するような最終選択は避けています。
プーチン大統領へのリップサービスをまき散らす形で、実質的な関与を避けているようにも見えます。
****ベラルーシ大統領「ロシアの侵攻失敗」の認識示唆か SNSで憶測****
ロシアの同盟国、ベラルーシのルカシェンコ大統領が、ロシアのウクライナ侵攻は失敗に終わる−との認識を示したとも取れる発言をし、ロシア語圏のメディアやSNS(交流サイト)上で話題となっている。
ベラルーシ国営ベルタ通信によると、ルカシェンコ氏は9日、同国で開かれた第二次大戦の対ドイツ戦勝記念式典の後、「自国内で領土や家族、子供のために戦う国民を打ち負かすのは不可能だ」と述べた。発言は、報道陣が「北大西洋条約機構(NATO)側がベラルーシへの軍事圧力を強めている」とし、それに対するルカシェンコ氏の見解を尋ねた際のものだが、露SNS上などでは「暗にロシアを批判したのではないか」との憶測が広がった。
憶測の背景には、ルカシェンコ氏がロシアに忠誠を示しつつ、侵攻には否定的で、米欧側との決定的対立や国内の不安定化を招く参戦を巧妙に避けてきた−との見方が強いことがある。ベラルーシとウクライナは歴史的に、同じ東スラブ系のロシアを長兄とする「兄弟国」ともされてきた。
米欧やウクライナの防衛当局は侵攻開始当初から、ロシアが「偽旗作戦」を用い、ベラルーシを参戦させる恐れがあると警戒。3月にはウクライナ国境警備隊が「露軍機が国境地帯のベラルーシ側を爆撃した」と発表し、ベラルーシの参戦が近いとの観測を示した。
しかし、ベラルーシは爆撃の情報を否定。ウクライナ情報当局は、ベラルーシ軍が「現場部隊が前進命令に従わない」との口実で、ロシアからの参戦要求を拒否しているとも発表した。
ルカシェンコ氏もこれまで、国内会議などで「露軍は独力で目標を達成できる。助太刀は不要だ」と何度も発言。ロシアを持ち上げつつ、ベラルーシは参戦しない方針を示してきた。【5月11日 産経】
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【「木製の戦車」と核ミサイル】
こうしたロシアを支援しつつ参戦は避けるというベラルーシとロシアの微妙な関係ですが、最近目にしたベラルーシ関連の話題。
****新型兵器? ベラルーシが国境に「木製の戦車」を配備…ウクライナ側が警戒する理由****
<ウクライナ国防省の報道官は「ウクライナへの具体的な侵攻準備は確認されていない」としつつ、ベラルーシ国境地帯の態勢強化を表明>
ロシアがウクライナへの侵攻を開始してから4カ月。戦闘終結への道筋が見えないなか、苦戦するロシアが同盟国であるベラルーシを戦争に引きずり込もうとしているとの可能性が指摘されている。
戦争への立場を明確にしていないベラルーシだが、こうした状況下でウクライナとの国境地帯に、木製の「ダミー戦車」を配備しているとの情報が浮上した。
これは、ウクライナ国防省のオレクサンドル・モトゥジャニク報道官が明らかにしたもの。彼は、ダミー戦車の配備の狙いについて、ベラルーシのプレゼンスを誇示することが狙いだと指摘している。Facebookに「ベラルーシ軍はカモフラージュ作戦を展開してプレゼンスを誇示するために、ウクライナとの国境地帯に木製のダミーの戦車を配備している」と投稿した。
■戦闘への即応が可能か検証しているところ
モトゥジャニクはさらに、ベラルーシ軍は現在、戦闘に即応できるかどうかを検証しているところで、週末にかけて演習を続ける予定だと指摘。「ベラルーシ領内から、ウクライナに対するミサイル攻撃や空爆が行われる恐れもある」と述べ、ベラルーシ軍は南部のブレスト州とゴメリ州に7個大隊を配備し、態勢を強化しているとつけ加えた。
それでもウクライナ側は、ベラルーシ領内からウクライナに向けての2度目の攻撃(1度目は2月の侵攻開始直後)を行う準備が行われている兆候はないとの見方を示し、とはいえ潜在的な脅威は残っているため、国境地帯の部隊は維持しておくつもりだと表明した。(中略)
■ウクライナとしては態勢を強化せざるを得ない
モトゥジャニクは、東部のルハンシクとドネツクに攻撃を集中させるのが、ロシアの戦術だとの見方を示し、次のように述べた。
「それ以外の戦術は、絶え間ない砲撃、我々の注意を逸らす行動や、ウクライナ軍の各部隊の行動抑制だ。ロシア側はこのようなやり方で、ウクライナ軍の部隊がそこ(ベラルーシとの国境地帯)にとどまらざるを得ない状況をつくり出している。我々がそこから部隊を引き揚げれば、彼らがすぐに2度目の攻撃を仕掛けることができることは、十分に認識している。近い将来そうなることはないと予想しているが、その方面(ベラルーシ方面)の態勢は強化せざるを得ない状況だ」
だが複数のアナリストは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、ウクライナでの戦闘に勝利するためにはベラルーシを引き込むしかないと判断すれば、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領には、選択する余地はほとんど残されていないのではないかと考えている。【6月24日 Newsweek】
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“注意を逸らす行動”にしても、第2次大戦ならともかく、現代の戦争で「木製の戦車」がどのような効果があるのか、ベラルーシ側の意図が何なのかはわかりません。
「木製の戦車」よりはるかに脅威となるのが核ミサイル。
****核搭載可能なミサイル、プーチン氏「ベラルーシに数か月以内に供与」****
ロシア大統領府によると、プーチン大統領は25日、西部サンクトペテルブルクでベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領と会談し、核弾頭を搭載できる短距離ミサイル「イスカンデルM」をベラルーシに数か月以内に供与すると表明した。
ルカシェンコ氏は、隣国リトアニアが今月中旬、ロシアの飛び地カリーニングラード州とロシア本土を結ぶ鉄道輸送を制限したことに触れ、「宣戦布告に類似している」などと非難し、「最も深刻な兵器使用にさえ備えることを提起したい」とも述べた。
ウクライナ侵攻を巡って結束するプーチン氏とルカシェンコ氏は、核戦力をちらつかせて欧米を威嚇する姿勢を鮮明にしている。ベラルーシはソ連崩壊後に核兵器をロシアに引き渡したが、イスカンデルMの供与が始まれば、核再配備の可能性が一段と高まりそうだ。【6月26日 読売】
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ルカシェンコ大統領が本気で相手側の標的となる核ミサイル「供与」を望んだのでしょうか? ロシア・プーチン大統領が自国領土への報復を回避するためにベラルーシに押し付けたというなら話はわかりますが。よくわかりません。
****ベラルーシがロシア側面支援強化 攻撃拠点に、参戦はせず****
ロシアのウクライナ侵攻長期化に伴い、ロシアの同盟国、ベラルーシがロシアを側面支援する動きが強まっている。ロシア軍のベラルーシ領からの空爆や偵察が活発になっており、ウクライナは攻撃拠点化が進むことを警戒。
ベラルーシ政府は参戦には消極姿勢とはいえ、ロシアのプーチン大統領は核弾頭搭載可能な戦術ミサイルのベラルーシへの供与を表明、核戦力をちらつかせて共に欧米に対抗する構えを示した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は26日のビデオ声明で「ロシアの指導者はベラルーシ人を戦争に引き込み、ウクライナとの間に憎悪を植え付けようとしている」と指摘した。【6月27日 共同】
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【ベラルーシ同様に政治混乱をロシアの支援で収めたカザフスタン しかし、ウクライナ東部親ロシア勢力の「国家承認」を否定】
ロシアの「裏庭」とされてきた(今では中国の影響力拡大で「裏庭」云々は怪しくなっていますが)中央アジア
****プーチン露大統領、ウクライナ侵攻後初外遊へ 中央アジア2カ国****
ロシアのペスコフ大統領報道官は27日、プーチン大統領が28、29日、中央アジアの旧ソ連構成国、タジキスタンとトルクメニスタンをそれぞれ訪問すると発表した。
タス通信によると、プーチン氏の外遊は2月のウクライナ侵攻開始後、初めて。(後略)【6月27日 産経】
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訪問するタジキスタンとトルクメニスタンより、カザフスタンには訪問しないことが興味深いところ。
「裏庭」中央アジアにあって、本来カザフスタンはロシアにとって他国とは別格な存在のはずです。
カザフスタンもロシア・プーチン大統領に「借り」があります。
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皆さん、「今年最大の事件」といえば、もちろん「ウクライナ侵攻」でしょう。しかし、今年1月、カザフスタンでも大きな事件がありました。そう1月2日から、燃料価格暴騰に反対する大規模デモが起こっていた。デモ参加者があまりにも多くなり、手に負えなくなったトカエフは、ロシアが主導する「集団安全保障条約機構」(CSTO)に派兵要求をします。
※ CSTOは、1992年に発足。ロシア、アルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、タジキスタンが加盟しています
そしてCSTOの軍がカザフに入り、速やかにデモを鎮圧したのです。これ、ロシア人は、「CSTOは実質ロシア軍であり、ロシア軍が、トカエフを革命から救った」という認識なのです。
もう一つ。カザフスタンには、ナザルバエフさんという独裁者がいました。1991年から2019年まで、28年間も大統領を務めた。独裁者ですが、2000年代には、カザフスタン経済を急成長させ、人気が高かったのです。
急成長の理由は、「カザフが資源大国で、2000年代は原油価格が右肩上がりだったこと」です。この辺、プーチン・ロシアと同じ事情です。
ナザルバエフは2019年に大統領を辞めました。そして、トカエフさんが大統領になった。しかし、ナザルバエフは、大統領を辞めた後も、国家安全保障会議議長として、「院政」を行っていたのです。
カザフ国民と外国も、「トカエフは、ナザルバエフの傀儡大統領」と認識していた。当然、トカエフとしては面白くありません。そんな中、年初に大規模デモが起きた。そのドサクサにトカエフは、ナザルバエフを国家安全保障会議議長から解任したのです。
変な言葉になりますが、トカエフ大統領は、「事実上のクーデター」を起こし、ナザルバエフの院政状態を終わらせたのです(大統領がクーデターを起こすとは、ふつういいませんが)。
彼は、カザフスタンの「真の大統領」になりました。しかし、プーチンにいわせれば、「俺たちが容認したから、おまえ(トカエフ)は、ナザルバエフを失脚させることができたんだろう?」となります。実際、ロシア軍がナザルバエフについていれば、トカエフは失脚することになったでしょう。【6月27日 北野幸伯氏 MAG2NEWS】
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そのロシアに「借り」があるカザフスタンですが、ウクライナ問題ではロシア・プーチン大統領の顔に泥を塗る発言も。
****親露派「国家承認」否定 カザフ、ロシアとすきま風****
ウクライナに侵攻したロシアと、軍事同盟を結ぶ中央アジアの旧ソ連構成国カザフスタンの間にすきま風が吹いている。カザフのトカエフ大統領は17日、ロシアが侵攻に先立って「国家」承認したウクライナ東部の親露派支配地域をカザフが国家承認しないと表明。トカエフ氏がロシアからの勲章授与を拒否した、とも伝えられた。露与党幹部からは、カザフもウクライナと同じ運命をたどる−と脅迫じみた発言も飛び出した。
トカエフ氏は17日、露北西部サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムの全体会合にプーチン露大統領と2人で出席。質疑応答で、ロシアが国家承認した親露派武装勢力「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」(自称)をカザフは正式な国家とみなしていない−とし、承認しない考えを示した。
「カザフは開かれた市民社会で、国民には特別軍事作戦(侵攻の露側呼称)への多様な意見がある」とも指摘。露メディアは、国民の侵攻批判を事実上禁じたロシアを当てこするような異例の発言だと報じた。
さらにカザフメディアは18日、フォーラムでロシアがトカエフ氏に国家勲章を授与しようとしたが、トカエフ氏が断ったことを同氏の報道官が認めた−と報じた。ペスコフ露大統領報道は「勲章授与は当初から計画されていなかった」と否定。真相は不明だ。
トカエフ氏の発言について、露政権与党「統一ロシア」幹部のザトゥリン氏は18日、露ラジオ局のインタビューで「ロシアへの挑戦だ」と反発。「ウクライナのような問題がカザフにも起き得る」と述べ、軍事力の行使さえちらつかせた。
ザトゥリン氏の発言の背景には、露国内で以前から「侵攻に関し、カザフはロシアに非同調的だ」との見方が強いことがある。実際、トカエフ氏は侵攻当初から対話による早期停戦を求めてきた。ウクライナのクレバ外相によると、4月に会談したカザフのトレウベルディ外相は、ロシアの制裁逃れに協力しない、と約束したとされる。
トカエフ氏はフォーラムで「露社会の一部にカザフへの批判があるが、両国の関係悪化はロシアの損となる」と忠告した上で関係発展を続ける意思を示した。
外交官出身で欧米側との人脈も深いトカエフ氏は、ロシアとの対立を避けつつも、ロシアに同調して欧米側との摩擦を招く事態を防ぐ思惑だとみられている。【6月23日 産経】
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トカエフ大統領の主張は、ウクライナ親ロシア勢力が求める「民族自決の原則」を無制限に認めると世界は大混乱に陥る。従って「民族自決の原則」より「領土保全の原則」を重視する。だから、台湾を(独立国家と)認めない、コソボ、アプハジア、南オセチアを認めていない、ウクライナ東部も・・・というもの。
プーチン大統領を「裏切る」ような発言をプーチン大統領が参加する対談でするのですから、よほどの「覚悟」でしょう。
【得るものより失うものの方が明らかに多いロシア・プーチン大統領】
前出【北野幸伯氏】は以下のようにも・
****プーチンを裏切り激怒させた男。ロシアに反旗を翻した国はどうなるのか?****
(中略)
プーチンは、ウクライナのNATO加盟を阻止するために、侵攻しました。あるいは、ルガンスク、ドネツクのロシア系住民を守るために。
しかし、リアクションを見ると、得るものより失うものの方が明らかに多いのです。
たとえば中立国だったフィンランドとスウェーデンがNATOに加盟申請しました。現状トルコが反対していますが、いつまでも反対しつづけることはできないでしょう。そして、ウクライナとモルドバが、EU加盟国候補になりました。
さらに、カザフスタンが、逃げ出しています。そして、ベラルーシのルカシェンコ大統領も、ウクライナへの派兵をかたくなに拒否しているといいます。
というわけで、ロシアの著しい求心力低下が起こっています。いつも書いていますが、ロシアは、すでに【戦略的敗北】を喫しているのです。【6月27日 北野幸伯氏 MAG2NEWS】
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なお、カザフスタンがロシア語と同じキリル文字をラテン文字に切り替えるなど、ロシア離れを進め、自国のアイデンティティを確立する動きを見せているというのは、ナザルバエフ前大統領時代からの一貫した方針です。年初のゴタゴタ収拾をロシアに頼ったのがイレギュラーな出来事だったとも言えます。