
(【8月7日 WEDGE】 ペロシ議長宿泊ホテルの向かいにある台北のランドマークタワー「101ビル」では、おそらくペロシ議長の泊まった部屋から見えるように「Speaker Pelosi」「Welcome TW」「美台友誼永久」「TW♡US」のネオンサインで歓迎を示した。)
【台湾 熱狂的「ペロシ現象」 その背後にあるのは国際的孤立への不安や経済・政治への承認欲求】
ペロシ米下院議長の台湾訪問については、中国軍による台湾を包囲するような台湾侵攻を想定した軍事演習で高まる緊張、米中双方の国内事情、米中関係の今後など、関連記事は“山ほど”ありますが、そのなかで台湾の反応に関するものをいくつか。
台湾はペロシ下院議長を“熱狂的”に歓迎したようです。
****ペロシ議長の訪問に台湾人はなぜ熱狂したのか****
ナンシー・ペロシ米下院議員による台湾訪問は、台湾社会に熱狂的反響をもたらし、「ペロシ現象」を引き起こした。
もともと短時間の訪問と目されていたが、実際は1泊2日の日程となり、蔡英文総統との会見、国際記者会見、立法院(議会)との交流、世界的半導体企業TSMC幹部との面談、人権博物館への訪問などがアレンジされた。これらの行程のほとんどはTVで生中継され、さながらペロシ議長による電波ジャックだった。
そのなかではペロシ議長が履いていたハイヒール(高さ7〜10センチと台湾メディアは推測)に注目が集まった。「82歳で10センチのピンヒールを履いている」と話題が沸騰。当日の夜、ニュースキャスターたちは、ペロシ議長が着ていたピンクのジャケットに白のインナーを身につけ、ハイヒールをはいてテレビに登場した。
ネットでもリアルでも沸いた台湾
オードリー・ヘップバーン似の若い時代のペロシ議長の写真がフェイスブックで次々とシェアされた。ペロシ議長が滞在した台北市の新都市地区「信義区」のホテル「ハイアット・リージェンシー」の向かいにある台北のランドマークタワー「101ビル」では、おそらくペロシ議長の泊まった部屋から見えるように「Speaker Pelosi」「Welcome TW」「美台友誼永久」「TW♡US」のネオンサインで歓迎を示した。
そもそも台湾到着の過程もショーじみていた。ペロシ議長の台湾訪問には事前に中国が反対し、バイデン米大統領も消極的な姿勢を見せていた。訪問リストからはいったん消え、台湾に行かないかもしれないとの情報が流れ、台湾訪問も公式発表は到着まで行われなかった。
それだけにペロシ議長一行の行方が注目され、前の訪問地であるマレーシアから飛び立ったペロシ議長を乗せた米軍要人機は「SPAR19」という識別名が分かっており、リアルタイムで航跡を追うことができるウェブサイト「フライトレーダー24(Flightradar24)」に台湾人は釘付けになった。同サイトでは過去最多という70万人以上がペロシ機の動きを見ていたという。その多くが台湾人だったと見られる。(中略)
台湾にとってペロシ訪問の意味
よく考えれば、ペロシ議長の訪問が台湾にとってどんな大きなメリットがあるのかはっきりしない。ペロシ議長は、大統領継承権第2位という大物ではあるのだが、米台関係で実質的進展をもたらす権限を持っているわけではない。
しかも、82歳という高齢をおして11月の中間選挙で選挙には出るものの、民主党は敗北するとみられており、議長からはいずれにしても退くことになるだろう。
(中略)そのポストの幕引きを控えて、自らのレガシー作りに台湾が利用されたと言えなくもない。それぐらい、今回のペロシ議長の訪問は、一から十まで計算づくしの広報戦略が巧みに用意されていた。
しかし、台湾人はあえてそのペロシ議長の思惑に乗ったような印象がある。
台湾にとって、一番恐ろしいものは何か。それは、中国のミサイルではなく、国際社会での孤立である。台湾はもとより1970年代以来、国連の座を中国に奪われ、次々と友好国から断交を突きつけられ、存在自体が世界から忘れ去れていく不安を抱えている。
同時に、経済成長を果たし、自由や民主においてアジアでも突出した功績をあげているけれど、それらが決して国際社会で正当に認められていないというコンプレックスもある。台湾のメディアは過剰なほど常に外国の台湾への見方を紹介することが多いが、他者の肯定への渇望からである。
台湾人の心に響いた言葉の数々
ペロシ議長は中国の威嚇をはねのけて台湾に来た。バイデン大統領に対して、習近平国家主席は首脳会談で「火遊びすれば身を焦がす」と言ったとされる。中国が、ペロシ議長を乗せた機体を攻撃する可能性もあった。それでも台湾にやってきたことに、いかなる思惑があるにせよ、ペロシ議長のガッツと信念を感じ取ったともいえる。
中国の批判をかわすために空港で数時間だけ滞在し、蔡英文総統に来てもらう方法もあったはずだ。だが、ペロシ議長は前夜に乗り込み、市内にあるホテルに1泊し、立法院、総統府、人権博物館を訪れ、記者会見までやって、堂々と台湾から離れていった。
そして何より、ペロシ議長は台湾が最も望んでいる言葉を言ってくれた。それは「米国は台湾を見捨てない」「米国と世界は台湾とともにいる」だ。
蔡英文総統との会見では「米台は非常に密接なパートナーであり、運命共同体であるだけでなく、共同の安全保障問題を持ち、相互関係を進化させて両国の人民の生活を守らなければならない」として、「米国は台湾に対する約束を決して裏切らない」と語った。
また、ペロシ議長が台湾を離れるときにツイッターで発信した談話で「台湾の人民の声に耳を傾け、彼らから学び、彼らを支持するために台湾に来ました。彼らは世界で最も自由で開放的な民主政治体制を打ち立てました。台湾は特別な場所です。米国の重要な盟友であり、民主統治の典範でもあります」と述べている。
台湾の人々は、自分たちが1990年代の民主化開始以来、無血で民主選挙を積み重ね、自由と繁栄を維持してきたことを誇りに感じている。その台湾人のカタルシスに届く言葉だった。
緊張高まるも、台湾側に後悔はない
台湾人が現在の中国の政治体制に対して共感を持てず、むしろ心が離れていく一方なのは、中国の現体制が、台湾社会が実現した自由や民主や平等にまったく無頓着でむしろ無価値のようにみなし、中華民族は一つ、共産党の指導のもとでの愛国こそ全てという国家統一の論理のみを押し付けられるところに根本原因がある。
前述のように、ペロシ議長の訪問は実質的に米中台関係の具体的変化をもたらしたものではないかもしれない。逆に、4日から始まった軍事演習によって台湾経済は打撃を受け、激しい恐怖を与えられた。しかし、いまのところ台湾メディアでは、ペロシ議長が来ない方がよかった、台湾は利用されただけだという意見は、ゼロではないが、少数派だ。
ペロシ議長訪問への制裁として、軍事演習で排他的経済水域(EEZ)にミサイルを撃ち込まれ日本も、台湾の側について中国を批判する形になり、中国VS日米台という構図が形成されている。ペロシ議長の台湾訪問は、東アジアの安全保障環境を激変させた。そのことは、台湾にとってプラスもあれば、マイナスもあるだろう。
それでもペロシ議長に台湾人が恨みを感じていないのは、台湾人の内的心理にある「穴」を、彼女の言葉と行動が埋めてくれたからに他ならない。【8月7日 WEDGE】
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以上、長々と記事を引用したのは、台湾が恐れているのは中国のミサイルではなく国際社会での孤立である。渇望しているのは経済的成功、政治的に達成したものへの他者からの肯定評価であるという指摘に「なるほどね・・・」と感じたからです。
台湾のそうした不安・渇望にペロシ議長訪台はぴったりとはまったようです。そこで生まれたのが熱狂的ペロシフィーバーでした。
【アメリカの台湾防衛協力について、8割近くが信頼していないとの調査も】
もっとも、台湾も有事の際にアメリカが助けてくれるとは信じてはいないようです。
中国の脅威への不安もあります。
****ペロシ氏の台湾訪問、現地ヤフーの「ネット世論調査」の結果を見てみると…****
米国高官を歓迎しつつも、やっぱり不安?
米下院議長ペロシ氏の台湾訪問について、ヤフーの台湾版サイト「YAHOO奇摩」が、ネット上で世論調査を実施している。集計は8月3日〜7日まで行われる予定で、8月5日時点では約20万人が回答している。
8月5日時点での主な質問と回答結果は、以下のようになっている。
「ペロシ氏は台湾の民主主義を守る決意を改めて表明しましたが、アメリカは台湾防衛に協力すると信じていますか?」
とても信じている・・・・・・・8.9% まあまあ信じている・・・・・・9.8%
あまり信じていない・・・・・・16.5% まったく信じていない・・・・・62.5%
分からない・・・・・・・・・・2.3%
あまり信じていない・・・・・・16.5% まったく信じていない・・・・・62.5%
分からない・・・・・・・・・・2.3%
「現在の中国と台湾の関係についてどう思いますか?」
とても安全・・・・・・・・5.7% まあまあ安全・・・・・・・18.5%
あまり安全ではない・・・・32.3% まったく安全ではない・・・41.2%
わからない・・・・・・・・2.3%
あまり安全ではない・・・・32.3% まったく安全ではない・・・41.2%
わからない・・・・・・・・2.3%
「中国はその後、経済や武力などを通じて威嚇を続けていますが、どう思いますか?」
とても心配だ・・・・・・・・38.6% まあまあ心配だ・・・・・・・31.8%
あまり心配してない・・・・・15.5% まったく心配していない・・・11%
わからない・・・・・・・・・3.1%
あまり心配してない・・・・・15.5% まったく心配していない・・・11%
わからない・・・・・・・・・3.1%
調査結果を見ると、8割近い回答者がアメリカと台湾の間の安全保障の枠組みを信頼していないことが分かる。また、約7割の回答者がペロシ氏訪問後の中国との関係について、不安感や懸念を抱いていることが示されている。ペロシ氏の訪問を歓迎しつつも、それでも本当にアメリカが台湾を守ってくれるかどうか不安があるという心境なのだろうか。
ただ、ネット調査は誰でも参加できる状態であるため、中国大陸など台湾の外からクリックした票が含まれている可能性も考えられる。新聞社などが行った信頼性の高い調査ではなく、あくまでネットアンケートの参考値として見ておく必要がありそうだ。
「きっと衝突が起きる」の声も
台湾現地ではペロシ氏の訪問を歓迎した一方で、中国との緊張感の高まりを懸念する声もあるようだ。
台湾在住の30代女性に話を聞くと、“私自身は来訪を歓迎しているけれど、テレビを見ていると「本当に戦争になったらどうするんだ」「いや、戦争など起きない」等々、さまざまな意見が流れています。知り合いのなかには、「これからきっと衝突が起きるだろうが、台湾の苦境を突破ため戦わなくてはいけない」と強気な人もいます。”と語っていた。
また、台湾メディアによると、“ペロシ氏の訪問後、「全国工業総会」など台湾の9つの商工団体が見解を表明した。商工団体は、両岸関係は現在緊張しているものの、経済や産業など社会的に多くの面で緊密な相互関係を維持している。”中国と台湾が密接な関係にあることを強調した上で、”平和で安定的な発展と安心できる暮らしこそが、中国と台湾双方の大多数の人々の願いだ”と述べた。
日本からは一見すると「歓迎ムード一色」のようにも見えてしまうが、現地の人々の間では、期待や不安などさまざまな思いが入り混じっているのかもしれない。【8月6日 西谷 格氏 SAKISIRU】
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【中国側の今回威嚇に対しては台湾側は比較的冷静】
台湾のシンクタンク「中華民意研究協会」が8日に発表した、米国のペロシ下院議長の訪台や、これに反発した中国の軍事演習に対する世論調査結果をによると、53.7%の人々が今回の訪台は米台関係の強化に役立ち、60.1%が「中台の軍事衝突を心配していない」と答えています。
台湾が米中それぞれとどう付き合うべきかの問いには、64・2%が「米中と等しく友好関係を保つべきだ」と回答。
「親米であるべき」は22.4%、「親中であるべき」が3.0%でした。
「中台の軍事衝突を心配していない」というのは、あくまでも今回ペロシ議長訪問によって・・・ということであり、基本的には前出「YAHOO奇摩」調査にあるように、中国の脅威に対する不安感は強く存在していると思われます。
逆に言えば、(上空をミサイルが通過するような)中国側の軍事演習に伴う今回の中台間の緊張に関しては、台湾側は比較的冷静に対応しているようにも見えます。
****軍事演習、冷静保つ台湾社会 「やり過ぎでは」中国離れの動き****
ペロシ米下院議長の台湾訪問をきっかけに、中国が台湾周辺で大規模な軍事演習を始めた。中国の習近平指導部は軍事だけでなく、貿易関係の規制強化を図るなど経済においても圧力を強め、中台関係の現状維持を図る台湾の蔡英文政権を追い込む狙いだ。
今のところ台湾社会に大きな動揺は見られないが、台湾の領海に相当する区域にまで演習区域を広げ、弾道ミサイルを撃ち込む中国の強硬姿勢には反発もある。中国が目指す「成果」を得られるかは不透明だ。
中国軍の演習区域から約10キロの「最前線」に位置する台湾南部・屏東(へいとう)県の離島「小琉球」。多くの漁師は演習期間中は漁に出るのを控えているという。ある漁師は、台湾メディアの取材に対し、「ミサイルが当たって死ぬかもしれない」と不安をもらした。(中略)
ペロシ氏の訪台に前後して、中国税関当局は台湾産の魚、かんきつ類の輸入停止や台湾への天然砂の輸出停止などの措置を発表した。台湾からの輸入品に基準を超える薬品が検出されたことなどを理由にしているが、事実上の「報復」だとみられる。
台湾国防部(国防省に相当)によると、中国軍は4日に台湾近海に向けて弾道ミサイル11発を発射。日本の防衛省の推定では4発が台湾本島上空を通過した。
ただ中国は2016年に発足した民進党の蔡英文政権に対して対決姿勢で臨んできたこともあり、台湾では「中国の脅威は今に始まったことではない」と冷静に受け止める人が少なくないようだ。
蔡英文総統は4日の談話で中国に自制を求めるとともに、台湾の住民に「すべての人々が一致団結し、与野党が協力し合って、主権や民主主義を守っていくことを望んでいる」と呼びかけた。
一方、対中融和路線を取る最大野党・国民党の朱立倫主席(党首)は4日、記者団に対して「両岸(中台)が対立するのではなく、対話が大事だ」と強調しつつ、「民進党は両岸の緊張を利用して政権の不利を隠している」と批判した。
軍事演習を「米台への威嚇」と公言する中国の姿勢は台湾住民の中国離れにつながる可能性もある。半導体製造受託大手UMCの曹興誠・名誉会長は5日、中国の圧力に反発し、「台湾の国防予算に充ててもらいたい」として30億台湾ドル(約130億円)を政府に寄付することを表明した。
ある国民党関係者は「中国はやり過ぎではないかという感が否めない。ここまで圧力を強めても、台湾住民が中国を好きになることはない」と話した。【8月5日 毎日】
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【中国社会には議長訪台がすんなり実現したことへの欲求不満も】
一方、中国社会の方にはペロシ議長訪台を阻止できなかったことへの欲求不満・苛立ちもあるようです。
****中国市民は欲求不満、ペロシ氏訪台に「甘い」対応****
中国が強くけん制していた台湾訪問をナンシー・ペロシ米下院議長が決行したことで、中国のソーシャルメディアでは強力な対抗措置を求める声が殺到した。当局の対応が手ぬるいとして、市民の間では不満も高まっている。
中国ではペロシ氏の訪台に先立ち、中国共産党系の新聞「環球時報」の元編集長、胡錫進氏など著名評論家らによって、当局が強力な措置に打って出るとの期待が高まっていた。
胡氏は1日、中国版ツイッターの「微博(ウェイボー)」への投稿で、ペロシ氏が中国の警告を無視して訪台を決めたことを受け、中国は「すべての幻想を捨て、軍事的な対抗措置を準備」すべきだと主張。詳細を明かさぬまま報復をちらつかせる中国当局に足並みをそろえた。
同氏はその数日前、ツイッターからアクセスを拒否されたと明らかにしていた。ペロシ氏を乗せた航空機が台湾まで米軍のジェット機に護衛されれば、撃ち落としても許されると投稿したことが問題視されたためだ。同氏はその後、ウェイボーで投稿を削除し、再びツイッターが利用できるようになったと明らかにしている。
それでも、中国の国家主義者らは胡氏のウェイボーアカウントに群がり、胡氏自ら航空機に乗ってペロシ氏を撃ち落とすよう、けしかける声すら上がった。ここで対応を怠れば、西側の政治家をつけあがらせるだけとの指摘もあった。
ペロシ氏が台湾に到着した2日は、中国人民解放軍(PLA)の創設記念日の翌日だった。記念日には通常、中国の軍事力を誇示する好戦的なメッセージが掲げられることが多い。
ペロシ氏の事務所が台湾訪問を確認する前の1日、解放軍の東部戦区は創設記念にあわせて公表した動画で「いかなる侵略軍も葬り去る」と言い放っていた。
だが、こうしてかなり扇動されていた後だっただけに、ペロシ氏が無事台北に到着したことに対し、政府当局者や国営メディアが厳しい批判を浴びせるだけにとどまると、一部では失望が広がった。
ペロシ氏が台湾に滞在していた約19時間のうちに、中国は台湾から果物などの輸入禁止、台湾への天然砂の輸出禁止を相次ぎ発動。また7日までの日程で台湾周辺で実弾演習を行うと発表した。演習は過去の規模を大幅に上回るものの、それでも演習には変わりはない。
ネット上では、中国の警告を公然と無視したにもかかわらず、ペロシ氏が制裁を受けていないとみる向きが失望をあらわにしていた。
ウェイボー上では「戦争を望んでいるわけではない。だが、あまりに甘い対応だ」とするコメントが人気を集めていた。「何日も対抗措置を声高にちらつかせていたのに、一体これはどんな措置なのか?」(中略)
ペロシ氏が台湾を離れてかなり時間がたっていた4日、解放軍の演習開始を控えて、ネット上では演習の様子をとらえた映像を求める声が多く上がっていた。
国営の中国中央テレビ(CCTV)が4日、演習開始について報じると、ネット上では数十万人のユーザーが高い関心を示した。ある人気のコメントは「ライブ配信されるのか?」と尋ねている。
CCTVがさらに演習について続報を伝えると、ユーザーからは画像や映像をもっと公開するよう要求が強まった。あるユーザーは「水しぶきでもいい。何か見せてくれ」と訴えていた。
胡氏はその後、解放軍が台湾本島周辺で予定している演習区域の地図を投稿した。これに対し、ペロシ氏が何ら妨害を受けず台湾に到着したことで「悲嘆に暮れた」と告白していたあるユーザーは、ようやく対抗措置が講じられたとして胸をなで下ろしていた。【8月5日 WSJ】
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中国軍の大規模軍事演習は、台湾・蔡英文政権に向けてのものであると同時に、中国国内に向けた「やってます」演出の側面もあるようです。
それにしても、「戦争を望んでいるわけではない」と言いつつも、軍事演習の様を嬉々として眺めている中国の人々の様子をTVニュースで見ると、棍棒を振り回す力の誇示を喜ぶ無邪気さに言葉を失います。もう少し“大人”になって欲しいのですが・・・。