先週土曜日に父親を善光寺のご開帳に連れて行きました。すごい人出で、本堂前の回向柱は1時間30分待ち。そこで、もう1本の回向柱(世尊院の前、釈迦涅槃像と結ばれている、現世の御利益)に行き、さわってもらい、釈迦涅槃像(重要文化財でご開帳時しか見れません。)も拝むことができました。善光寺本堂は混んでいましたが、お賽銭を入れて拝むこともでき、たいへん喜んでくれました。人ごみはまるでお祭りのよう。そこでフェスティバルものです。
TOMMY FLANAGAN (トミー・フラナガン)
MONTREUX '77 (Pablo Live 1977年録音)
トミー・フラナガン(ピアノ)は、この録音が行われた1977年までは リーダー・アルバムの数は多くありませんでした。このモントルー・ジャズ・フェスティバルから注目度があがり活躍の場を広げています。それまではエラ・フィッツジェラルドの伴奏が主な仕事でした。そういえば、レイ・ブライアントがソロによって脚光をあびたのは72年のモントルーでした。
編成はピアノ・トリオですが、ここではオスカー・ピーターソンのトリオかと思うようなキーター・ベッツ(ベース)とボビー・ダーハム(ドラムス)が加わっています。77年はパブロ・レーベルのアーティストがこぞって参加したのでこういう顔ぶれになったのでしょう。結果はいいほうに出ました。
フランガンは、上品なイメージがありますが、ここではそれに加えてアグレッシブな一面も見せています。曲目もパーカーの「Barbados」、ガレスピーの「Woody'n You」、ドーハムの「Blue Bossa」とお祭りにふさわしいバップ・ナンバーと、メドレーで奏される「Some Other Spring」、「Easy Living」そして同じくメドレーの「Star Crossed Lovers」、「Junp for Joy」です。
はじめはスタンダードのメドレーが気に入っていました。特に「Star Crossed Lovers~Jump for Joy」が美しいタッチで、きれいに響く和音も交えてメロディを奏でてくれてうっとりして聴いていました。しかし、「Woody'n You」や「Blue Bossa」がフェスにふさわしい力強く楽しいプレイで、こちらも捨てがたく、全体に素晴らしいトリオ作品だと愛聴盤になっています。なお、ジャケットはOJCからの再発LPのものですが、オリジナルの画一的なものよりよいと思います。
<善光寺、もう1本の回向柱>