昨日、長野市から安曇野市に向かい国道19号を走って行く途中、ちょっとだけ脇へ入り、池田町(長野県北安曇郡)にある夢農場ラベンダー園によってみました。ラベンダーのグロッソという種類の花が山の斜面一面に咲き誇り、あたりは紫色に染まっていました。摘んでいる人も多くいましたが、僕は農場を一周した後は、売店でラベンダーのソフトクリームをいただき、しばし憩いました。憩えるアルト・サックスです。
LOU DONALDSON (ルー・ドナルドソン)
QUARTET QUINTET SEXTET (Blue Note 1952年、54年録音)
ルー・ドナルドソン(アルト・サックス)は、1950年代前半から活躍したアルト・サックス奏者ですが、50年代のバップから60年代に入ってからのソウルフルな傾向へと方向を変えています。彼のバップやブルースに基礎をおいた演奏そのものは、そう変わっていなくても、リズムやバックの楽器、共演者などで違いが出ています。
好みで、どちらの時期がいいか分かれることになるのでしょうが、フレーズの切れやソロのスリルといったものはブルーノート初期にとどめをさし、本作品は、その代表です。とはいっても、僕はソウルフルなものも嫌いではなく、参考に掲げたアーゴ・レーベルの「SIGNIFYIN'」なども聴いています。
本作は、3つのセッションを集めたものです。メンバーも、ルー・ドナルドソン(as)、ホレス・シルバー(p)、ジーン・ラミー(b)、アーサー・テイラー(ds)がQuartetで、他にブルー・ミッチェル(tp)、アート・ブレイキー(ds)などです。LPでいうとA面が特に気に入っているので、繰り返して聴きました。
ルー・ドナルドソンは、スタンダードをとりあげることも多く、ここでは「If I Love Again」や「The Best Things in Life Are Free」をやっています。ミディアムで楽しげな「Sweet Juice」、そしてブルースで彼の自作「Down Home」、ラテン・リズムの同じく自作「Caracas」と、それぞれ彼の原点ともいえるナンバー、プレイが収録されています。3つのセッションを集めたので、アルバムとしてはややまとまりを欠くのはやむを得ないところでしょうか。
ホームページに、ルー・ドナルドソンを掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう ルー・ドナルドソン
【夢農場】 Lavender Garden
長野県北安曇郡池田町大字陸郷7454-6 電話0261-62-5510