先日、訪れてみたいと念願していた、「しらびそ高原」に行ってきました。標高1900メートルのしらびそ高原では、3000メートル級の南アルプスの山々が眼前に広がり、素晴らしいパノラマ景色が楽しめました。反対方面には、中央アルプス、北アルプスも望め、絶好の眺望スポットです。ここまでは、マイクロバスが入り、当日も何台も停まっていて、観光の目的地の一つとなっています。聴いてよし、眺めてよしの集大成CD。
BEVERLY KENNEY (ビヴァリー・ケニー)
COMPLETE ROYAL ROOST SESSIONS (Roost 1954~57年録音)
COMPLETE DECCA SESSIONS (Decca 1957~60年録音)
スペインのフレッシュ・サウンド・レーベルは、新規の録音に加え、各種の復刻盤を手がけるなど、活発に活動を続けていますが、先日、まさかのビヴァリー・ケニー(vo)の集大成CDを発売しました。彼女は、お気に入りの歌手で、LPやCDをいろいろと集めましたが、この2つのアルバム(それぞれCD2枚組)には、オリジナルアルバムなどの他、新たな音源が収録されています。
Roost Sessionsには、3枚のオリジナル・アルバム「Sings for Johnny Smith」、「Come Swing With Me」、「Sings With Jimmy Jones And The Basie-Ites」、及び日本のSSJから出された「Snuggled on Your Shoulder」が収録され、加えて1956年のバードランドからの中継ラジオ番組で歌った4曲が追加されています。その4曲は、「Surrey With The Fringe On Top」、「Violets For Your Furs」、「Mountain Greenery」、「Almost Like Being In Love」で、伴奏は、ギルド・マホーネス(p)、トミー・ポッター(b)、ロン・ジェファーソン(ds)。
Decca Sessionsには、3枚のオリジナル・アルバム「Sings for Playboys」、「Born to Be Blue」、「Like Yesterday」、及び前2枚のオリジナルに収録されなかった5曲、SSJから出された「Lonely and Blue」、シングル盤だけで発表された2曲などが収録され、加えて1960年に「Playboy's TV Show Hosted by Hugh Hefner」で収録されたインタヴューと4曲が収録されています。その4曲は、「Everything Happens to Me」、「Mountain Greenery」、「Makin' Whoopee」、「In The Wee Small Hours of The Morning」で、「Makin' Whoopee」は、ヒュー・へフナーとのデュエット。
ライナーが充実していて、録音データはもちろん、ヒュー・へフナーがビヴァリー・ケニーを高く評価した、1955年12月28日付けDown Beat magazineの記事がRoost Sessionsのライナーに掲載されています。初めて聴く、『1956年のバードランドからの中継の4曲』と『Playboy's TV Showの4曲』とも快調にスイングしていて、僕にとっては、これだけを聴くためだけでも価値があるセットです。
なお、加筆訂正の必要がありますが、彼女と個別のアルバムについては、拙ホームページも参考にご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう ビヴァリー・ケニー
【しらびそ高原からの南アルプス】
しらびそ高原所在地:長野県飯田市上村
宿泊施設:ハイランドしらびそホームページ