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安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

シルヴィア・テリス AMOR EM HI-FI

2012-11-25 09:40:06 | ヴォーカル(S~Z他)

天気が良くて、飯田市内から冠雪した南アルプスの美しい姿が遠望できたので、写真に撮ってみました。安曇野市で北アルプスを眺めて育った僕は、遠くからの山岳景色が好きで、見ているとホットするところがあります。この南アルプスの景色には、遠くから見ると穏やかそうな峰ではあるけれど、凛とした雰囲気を感じます。そんなムードの歌(ボサノヴァ)が収録されたアルバム。

SYLVIA TELLES (シルヴィア・テリス)
AMOR EM HI-FI (PHILIPS 1960年録音)

 Amoremhifisylviatelles

シルヴィア・テリス(「シルヴィア・テレス」の表記もあります)のボサノヴァ・アルバムです。スタンダード曲のメドレーやよく知られたボサノヴァ・ナンバーが収録されていて、親しみやすいものです。掲げたジャケットはLPのものですが、CDは1998年に国内発売されているので、中古が容易に入手できます。

彼女の歌は、ボサノヴァの定番であるガット・ギターの入った伴奏による、高めの声によるささやき型ではなく、管楽器なども入ったコンボ伴奏によるしっかりとした発声によるものです。例えて言うと、ジャズを歌う人がボサノヴァを歌ったという感じに近いでしょうか。したがって、ポピュラーやジャズ・ヴォーカルが好きなファンも彼女の歌に馴染みやすいのではないかと思います。僕はそうでした。

曲は、ボッサ・ナンバーが、「Samba torto」、「Corcovado」(コルコヴァード)、「Tete」、「Se E Tarde Me Perdoa」、「Chora Tua Tristeza」、「Dindi」、「Oba-La-La」、「Samba De Uma Nota So」(ワン・ノート・サンバ)、「Cardez Moi Pour Toujours」、「Nao Gosto Mais De Mim」、そしてスタンダード・メドレーで、「All The Way」、「The Boy Next Door」、「They Can't Take That Away From Me」の11トラック、13曲です。

アントニオ・カルロス・ジョビン作「Corcovado」(コルコヴァード)は、当然ポルトガル語による歌唱で、ストリング伴奏によりテリスのクリアーな歌声が映えています。リズミカルで明るい「Se E Tarde Me Perdoa」、彼女に捧げられた名曲「Dindi」、ジョビン作「Samba De Uma Nota So」(ワン・ノート・サンバ)とボサノヴァの名曲名唱が続きます。なお、「Corcovado」は、1962年にジーン・リースの詞がついて「Quiet Nights of Quiet Stars」(「静かな夜」という邦題もあります。)として発表され有名になりましたが、テリスは別のアルバム「The Music of Mr.Jobin」(1965年録音)では、その英語詞で歌っています。

ホームページのヴォーカルに、シルヴィア・テリスを掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう シルヴィア・テリス

【飯田市内からの南アルプスの光景】

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仙丈ケ岳(3033メートル)