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安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジョニー・グリフィン THE KERRY DANCERS

2012-11-18 19:55:00 | テナー・サックス

第61回長野県縦断駅伝競走が11月17~18日に行われました。長野市の信濃毎日新聞社前をスタートして、ゴールは長野県飯田合同庁舎です。ゴールは単身赴任宅の近くなので、今日、応援を兼ねて見に行ってきました。県下の市や郡(町村)で編成した15チームが22区間、217.5キロメートルで順位を競うもので、中学生、高校生、女子の区間も設けられていています。沢山の人が応援に集まって、力走してくる最終走者を迎えていました。こういった駅伝は、陸上競技の振興にもなります。熱演型のミュージシャンのアルバム。

JOHNNY GRIFFIN (ジョニー・グリフィン)
THE KERRY DANCERS (RIVERSIDE 1961,62年録音)

 The_kerry_dancers

ジョニー・グリフィン(ts)は、膨大な録音を残していますが、「A Blowing Session」(Blue Note)など多くは熱演型で、スピードと迫力のある豪快な吹奏をしています。しかし、このアルバムには、メロディに親しみやすい曲が入り、静的で抒情的な面もあるので、愛聴する方も大勢いるのではないでしょうか。かつては、あまり紹介されることもなかったのですが、次第に知られるようになってきました。

メンバーは、ジョニー・グリフィン(ts)、バリー・ハリス(b)、ロン・カーター(b)、ベン・ライリー(ds)。企画が面白く、正式タイトルが、「The Kerry Dancers and other swinging folk」となっているように、アイルランドなどのフォーク・ソング(民謡)が取り上げられています。例えば、「The Kerry Dancers」や「The Londonderry Air」(「ダニー・ボーイ」としても知られています。)は、アイルランドの民謡ですし、「Hush-a-Bye」は、元々は、イギリスの伝承歌謡(マザー・グース)の一つで、子守唄です。

曲目は、民謡などトラディショナルが「The Kerry Dancers」、「Black is The Color of My True Love's Hair」、「Green Grow The Rushes」、「The Londonderry Air」(ダニー・ボーイ)、「Hush-a-Bye」(ハッシャバイ)、Sara Cassey作が2曲で、「25 1/2 daze」と「Ballad for Monsieur」、グリフィンの自作が「Oh, Now I See」で8曲です。Sara Casseyは、デトロイトの作曲家で、多くの曲をジャズメンに提供しています。

「The Kerry Dancers」は、ミディアム・テンポで、ソロに入るとグリフィン(ts)は細かい音符を吹きぬいていますが、さすがに「The Londonderry Air」(ダニー・ボーイ)は、スローでじっくりと聴かせます。「Hush-a-Bye」は、マイナー調で、サビの部分も哀愁感が溢れていて、僕の好きな曲ですが、ここではスインギーな素晴らしい演奏が行われており、バリー・ハリス(p)も端正なソロをとります。他の曲でも、グリフィンは太い音でうねるように吹いていて好調ですが、選曲のせいもあってか、落ち着いたイメージのあるアルバムです。

【第61回長野県縦断駅伝競走ゴール】

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     Uedatoumigoal2012
     
優勝した、上田東御小県(上田市など長野県の東側地域)チームのゴール風景