安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ハーブ・ポメロイ JAZZ IN A STABLE

2008-02-11 20:17:24 | トランペット・トロンボーン

9日の土曜日、信州大学に用事があって行ってきました。松本市旭町のキャンパスは、春休みにもかかわらず結構学生もいて、激しく雪が降る中、構内を足早に歩いていました。ジャズ・ミュージシャンで教鞭をとる人は多いですが、ボストンのバークリー音楽院の先生をしていたハーブ・ポメロイの作品を聴いてみます。

HREB POMEROY (ハーブ・ポメロイ)
JAZZ IN A STABLE (TRANSITION 1955年録音)

 Jazzinastablepomeroy

ハーブ・ポメロイよりも彼の弟子の方がよく知られています。ゲイリー・マクファーランド、ゲイリー・バートン、秋吉敏子らが教えを受けています。ポメロイは、トランペッターですが、そのことよりも1955年からバークリーでジャズミュージシャンを育てたことのほうが日本では一般的かもしれません。

ボストンのジャズというのはあまりききませんが、ストーリービル・クラブはこの街にありましたし、本アルバムもステイブルというボストンのクラブでライブ録音されています。メンバーは、ポメロイのほか、ヴァーティー・ハラウチュニアン(ts)、レイ・サンティシ(p)、ジョン・ネヴェス(b)、ジム・ジターノ(ds)と地味目です。

東海岸だからといって熱血ハード・バップ一辺倒ではありません。むしろ静かに燃えるというムードです。ポメロイは、アップテンポの「Porta Desks and Tuxedos」と「Ray's Idea」で白熱したソロをとるほか、「It Might as Well Be Spring」でも好調です。レイ・サンティシは白人ながら重めの打鍵でリズムも前のめりではありません。「Ray's Idea」におけるプレイは一聴の価値があります。

曲目は1曲を除きスタンダードでテンポは速めです。「It Might as Well be Spring」、「Porta Desks and Tuxedos」、「One Bass Hit」、「Off Minor」、「Sweet and Lovely」、「Ray's Idea」など9曲です。ポメロイの音色はやや細いながらきれいなので、バラードを聴いてみたいところです。

ホームページにエルジー・ビアンキ(ヴォーカル)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
azuminoさん、こんばんわ。こちらには初めておじゃ... (bassclef)
2008-02-13 20:35:05
azuminoさん、こんばんわ。こちらには初めておじゃまします。<夢見るレコード>のbassclefです。
いやあ・・・このTRANSITION盤、凄いところをお持ちですね。
何かの資料で、トランジションには、サンラとか、ポメロイ盤があるらしい・・・くらいしか知りませんでしたが、ポメロイ盤は、こんな色合いの、渋いジャケットだったんですね。いいものを見せて頂きました。
Thanksです!
ボストン関連でいえば・・・トランジションには、マリアーノの音源などないんでしょうかね?
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bassclefさん コメントありがとうございます。<... (azumino)
2008-02-13 21:04:03
bassclefさん コメントありがとうございます。<夢見るレコード>はよく訪ねさせていただいており、教えられることが多いです。

トランジションは、ドナルド・バードやダグ・ワトキンス、セシル・テイラー、いろいろ入ったジャズ・イン・トランジションは思い浮かびますが、マリアーノはないかと思います。

マリアーノの初期のものはインペリアルでしょうか。拙いブログですが、是非またお越しください。
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