明日はヴァレンタインデイです。イベントとしてすっかり定着した感があり、帰りに寄った近くのスーパーでもチョコレートやお酒が積まれて売られていました。チョコレートはもしかしたら貰えるかもしれないので、綺麗に包装されたウイスキーの「ヴァランタイン」を買ってきました。いつもはビールですが、今夜はヴァランタインを飲んで酔っています。マイ・ファニー・ヴァレンタインが聴けるアルバムです。
ZOOT SIMS (ズート・シムズ)
ZOOT AT EASE (FAMOUS DOOR 1973年録音)
「My Funny Valentine」は、スタンダード中のスタンダードです。ロレンツ・ハートとリチャード・ロジャースが作った曲で、歌ではフランク・シナトラ、演奏ではマイルス・デイビスをはじめそれこそ多くのミュージシャンが録音しています。長野市の今夜はことに冷えるので、温かそうな音色のズートにしてみました。
ズート・シムズがソプラノ・サックスとテナー・サックスの両方を使って吹き込んだものです。ズートの他にハンク・ジョーンズ(p)、ミルト・ヒントン(b)、ルイ・ベルソン(ds)、グラディ・テイト(ds)という腰の据わったスイングが期待できそうなメンバーです。
「Softly in a Morning Sunrise」ではソプラノでスムーズなプレイを展開します。音がふくよかで、さすがズート・シムズです。「In The Middle of a Kiss」はスローなテンポでテナーが悠然とメロディーを綴っていきます。短いながらハンク・ジョーンズのソロも美しい。ソプラノで吹いていく主旋律も癖になりそうな「Rosemary's Baby」もききもの。LPのB面では「Do Nothing Till Hear from Me」と「Cocktails for Two」と「My Funny Valentine」の3曲がテナーです。全部で8曲です。
奥ゆかしく「My Funny Valentine」はLPのB面最後に収録されています。はじめはビートなしに静かにでていき、おなじみのメロディを深い音色で奏したあと、べースに乗ってスインギーに高音も用いながらソロが続きます。良い音楽に、飲みやすいヴァランタインによる酔いも加わっていい気分です。
こうして聴いていくと、本作品は寛ぎに満ちた最高の一枚です。
ZOOTの音盤はどれも寛ぎに満ちあふれていますね。
50年代の数々の名盤に目が行きがちですが、
ZOOTはいつの年代もイイですね♪
「My Funny Valentine」はシナトラを愛聴しております。
僕はどうも女性より男性ヴォーカルの方が好みのようです。
これはジャケが素敵ですねぇ~♪
>ZOOTはいつの年代もイイですね♪
おっしゃるとおりですね。大好きなミュージシャンの一人です。
男性ヴォーカルもいいですね。たまに男性ものも聴いてアルバムを取り上げて行きたいと思います。
私も大好き
ズートもすきだし バレンタインという曲も大好き
>素敵なアルバムですね
本当そうですね。内容はもちろん、白黒のジャケットも何気ないようでいて決まっています。
はじめてコメントいただいと思います。是非またお越しください。
1956年、58年あたりのズートを絶頂期と言う方もいますが、70年代のズートは垢抜けた感じで、また魅力がありますよね。
私もこの時期のズートも大好きです。
また、遊びに来ます。
>私もこの時期のズートも大好きです。
おっしゃる通り70年代も再び全盛期という感じですね。当時来日公演を聴きましたが、ウイスキーの瓶をそのへんに置きながらぐいぐいと演奏していました。
ぜひまたお越しください。