我が家の風呂(ガス給湯器)が故障して、追い焚きができなくなりました。冬のさなか、追い焚きができないと不便で、湯船のぬるいお湯を外へかい出して、そこへ60度の熱い湯を入れて温度をアップしています。僕はぬるま湯がいいのですが、さすがに冬本番だとある程度熱くないと、体が温まりません。買い替えるしかしょうがないかもしれません。いい塩梅の柔かい音を出すトランペッターを聴いてみます。
JOE WILDER (ジョー・ワイルダー)
WILDER'N WILDER (SAVOY 1956年録音)
ジョー・ワイルダー(tp)は、近年比較的知られるようになりました。この作品は、再発が繰り返されている、彼の代表作の一枚です。小さい音から大きい音まで無理なく出ている美しい音色、バラードにおけるムード設定のうまさなど、モダン初期のプレイヤーとして傑出しています。ゆったりとした気分で、トランペットを楽しみたいときに取り出すアルバムです。
サヴォイ・レーベルのハウス・リズム・セクションがバックを務めています。ハンク・ジョーンズ(p)、ウェンデル・マーシャル(b)、ケニー・クラーク(ds)という堅実なリズム陣です。ハンクのバッキング、ソロともにワイルダーのプレイにふさわしいもので、ともに落ち着いたプレイなので、室内楽的にも聴けます。
曲目がまたこのメンバーにふさわしく、「Cherokee」、「Prelude to A Kiss」、「My Heart Stood Still」、「Six Bit Blues」、「Mad About The Boy」、「Darn That Dream」という、メロディーがきれいなものが多いです。
「Prelude To A Kiss」と「Mad About The Boy」というバラード2曲の素晴らしさが際立ちます。お手本になるような美音、丁寧な節回しなど曲のもつ表情、ムードがよく伝わってきます。快適なテンポの「My Heart Stood Still」では軽やかなワイルダーの快演が聴けます。長尺の「Cherokee」も彼の持ち味がでていますが、ハンク・ジョーンズのソロも聴きものです。
ホームページのジャズ喫茶にエオンタ(長野県松本市大手)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう ジャズ喫茶 エオンタ
懐かしいアルバムですね。
何年か前近くの公民館で実施していた「JAZZを聴く会」でお客様がお持ちになり「チェロキー」を聴いたのが思い出されます。小さな町にもJAZZファンがいらっしゃるものです。
ワイルダーのゆったりとしたメロディアスなホーンがいいですね(^_^)v
なんだか、無性に聴いてみたくなりました。
懐かしい思い出をお持ちですね。この作品ですが、聴いてみると、どことなく懐かしいという気持ちにもさせてくれます。古いとは違うのですが、ノスタルジアを誘うようなほんわかとした気分にもしてくれるので好きな奏者です。
このあたりの中庸をいくトランペットの作品はあるようでいて、なかなかないのではないかという気がしています。
また、これはLPフォームが似合うアルバムだと思います。首尾よく入手されるとよいですが。