小林研一郎指揮群馬交響楽団の第594回定期演奏会が、1月27日(土)に高崎芸術劇場で開催されたので、聴いてきました。
チラシ表
(出 演)
指揮:小林研一郎
ヴァイオリン:金川真弓
管弦楽:群馬交響楽団 (コンサートマスター:伊藤文乃)
小林研一郎さんは、日本を代表する指揮者の一人。現在、日本フィル桂冠名誉指揮者、ハンガリー国立フィル・名古屋フィル・群響桂冠指揮者、読売日響特別客演指揮者などを務めています。金川真弓さんは、2019年チャイコフスキー国際コンクール第4位、2018年ロン=ティボー国際音楽コンクール第2位。以来、プラハ放送響、マリインスキー劇場管、ドイツ・カンマーフィル、N響、読響、都響など内外のオーケストラに客演。詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。
(曲 目)
モーツァルト / ディベルティメント ニ長調 K.136
シベリウス / ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
パガニーニ / カプリース 第24番 (金川真弓、アンコール曲)
〈休憩〉
ブラームス / 交響曲第4番 ホ短調 作品98
第1楽章 アレグロ・ノン・トロッポ、第2楽章 アンダンテ・モデラート、
第3楽章 アレグロ・ジョコーソ、 第4楽章 アレグロ・エネルジコ・エ・パッショナート
ダニー・ボーイ (アイルランド民謡、オーケストラアンコール曲)
(感 想)
人気指揮者の小林研一郎さんの登場、しかも、名曲プログラムなので、チケットは完売でした。金川真弓さんのシベリウスのヴァイオリン協奏曲の演奏に対するブラボーが凄く、彼女のファンも多かったと思われました。
管弦楽を聴くなら目の前で実演を聴くに限ると思わされた演奏会でした。ブラームスの交響曲第4番は、熱のこもった素晴らしい演奏で、とりわけ、第2楽章後半や第4楽章に現れる、ブラームス特有の濃密な弦楽器によるアンサンブルにはちょっと鳥肌が立つほどでした。
その第4楽章の該当部分では、小林さんは、身体を沈み込むようにして指揮をしており、低音を強調しているのかなと観ていました。シベリウスのヴァイオリン協奏曲は堂々たる演奏で、独奏の金川さんの音が客席まで明瞭に飛んできていました。
(演奏写真 群響facebookからお借りしました。)
金川真弓(vn)
小林研一郎(指揮)
小林研一郎と群馬交響楽団
小林研一郎さんと金川真弓さん。
(出演者プロフィール)
金川真弓ホームページ:Mayumi Kanagawa – classical violinist
群馬交響楽団ホームページ:群馬交響楽団 (gunkyo.com)
【あらかじめ聴いたCD】
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲、ヒラリー・ハーン(vn)、エサ=ペッカ・サロネン指揮スウェーデン放送交響楽団。(2007年録音)。ヒラリー・ハーンの美音が魅力的です。
ブラームス:交響曲第4番、カルロス・クライバー指揮ウィーン・フィル。(1980年録音)。出だしから繊細で、精緻な演奏のように感じます。有名なアルバムなので、聴いている方が多いのではないでしょうか。
4月で84歳になられる。
炎のコバケンの面目躍如。
濃い目のブラームスだったと思います。
歌うし抑揚付けるし、リタルダンドしたり
工夫もありますよね。
生演奏は一期一会。高崎の会場は音響
よさそうだしなぁ~。
ブラームスの第4番の素晴らしさを認識した演奏でした。第1楽章冒頭の3度下降の嫋々たるメロディがまず忘れられませんが、第4楽章の変奏のバラエティさ、そして、濃厚な弦楽器のアンサンブルと、これぞブラームスという感じでした。
群馬交響楽団も頑張って、ことに弦楽器はよく鳴っていたと思います。こういう演奏を聴くと、長野から交通費を払ってでも、高崎へ行きたくなります。まあ、本来は東京へ行きたいのですが、経費や手間を考えると、より長野に近いところで楽しめればと、群響の演奏会に行っています。
mobuさんお話のように、小林研一郎さんは、今回も若々しい指揮ぶりで驚きました。コメントありがとうございます。