この前の土曜日、長野市のMウェーブ(長野オリンピックスケート会場)で行われた全国中学校スケート大会のボランティアをやりました。当日は開会式の日だったのですが、開会式では、長野ジュニアバンド(市内中学生の希望者で編成されている吹奏楽団)が、音楽を演奏して花を添えていました。「となりのととろ」などの曲に交じり、グレン・ミラーの「アメリカン・パトロール」や「ムーンライト・セレナーデ」が取り上げられており、楽器の中にはドラムス・セットもあって、少しジャズっぽさも出ていました。
GLENN MILLER (グレン・ミラー)
PLAYS SELECTIONS FROM THE GLENN MILLER STORY
(RCA 1939 ~1942年録音)
中学生たちの演奏に懐かしくなって、帰宅した後、グレン・ミラーのオリジナルバンドの演奏を聴いてみました。1953年の映画「グレン・ミラー物語」は、彼の代表曲が使われ、ストーリーもうまく作られていたため、多くの人に受け入れられました。そして、映画のヒットを記念して56年に発売されたのがこのアルバムです。
このアルバムは、比較的音のいい放送用の音源からとられており、オリジナル・グレン・ミラー楽団の短い活動期間(1938~1942年)の代表曲が網羅されています。なお、レイ・マッキンレーがリーダーとなって再結成されたバンドの録音もあり、音質がよいものを求めるならそちらもよいです。
グレン・ミラー楽団は、ヒットを連発してスイング時代の花形とはなりましたが、アンサンブル重視でソロ・スペースも少なくてつまらなそうだという理由で、敬遠される向きもあるかもしれません。しかし、クラリネット・リードによる個性的な音の積み重ねや、切れのあるスイングといった特徴は、素晴らしいものがあります。
「ムーンライト・セレナーデ」、「イン・ザ・ムード」、「真珠の首飾り」、「茶色の小瓶」、「アメリカン・パトロール」などおなじみのメロディを口ずさみながら演奏を楽しみました。テックス・べネキー(ts)、アル・クリンク(ts)、ボビー・ハケット(コルネット)、ビリー・メイ(tp)らのソロも入り、イメージと異なり意外と活気のある演奏が続きます。
以下は当日、休憩時間などに撮影した写真です。
【南側からみたMウェーブ】
【西側からみたMウェーブ 朝の7時ころ】
【開会式直前の会場、長野ジュニアバンド】
【飯縄山 左下にスキー場が見えます】