長野市内のジャズスポット「Groovy」で、昨日行われた高島田孝之(p)トリオのライブに行ってきました。高島田さんには昨年自分の仕事でお世話になりましたが、ジャズ・ピアノを弾き、月に10回は名古屋を中心として活動をしていると聞いてびっくりしました。「On A Clear Day」、「Misty」、「Satin Doll」、「S.K.J」、「How Insensitive」、「Danny Boy」、「ジャガーのテーマ」などベテランらしい多彩な技と選曲で楽しいステージでした。「S.K.J」では、「お富さん(歌謡曲)」を引用するなどユーモアもたっぷりでした。
McCOY TYNER (マッコイ・タイナー)
PLAYS ELLINGTON (impulse 1964年録音)
高島田孝之トリオの演奏した曲目のうち、どれか聴こうかなと思いながら、大雪の中を自宅に帰ってきました。「How Insensitive」は4ビートでやっていたし、早いテンポの「Misty」、「S.K.J」はグルービーだったし、「Satin Doll」も後半盛り上げて熱演だったとあれこれ思い浮かんだのですが、「Satin Doll」を聴くことにしました。
マッコイ・タイナー(p)は、インパルス・レーベルに6作品を残していますが、これはその最終作にあたります。コルトレーンとやっていた時期で、その後次第に個性を確立していきますが、右手で高音部を使いながら旋律をきれいに歌い、両手を使い新しい響きのコードを奏でている、この時期のM・タイナーのピアノはバランスがとれていて大好きです。
メンバーは、タイナー(p)、ジミー・ギャリソン(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)というジョン・コルトレーン・バンドのリズム隊に曲によりパーカッションが加わります。曲目は、「Duke's Place」、「Caravan」、「Solitude」、「Serachin'」、「Mr.Gentle and Mr.Cool」、「Satin Doll」、「Gypsy Without A Song」の6曲が収録されています。
「Satin Doll」は、パーカッションが入り、賑やか、かつ、さわやかな演奏です。「Caravan」は、もともとラテン味が加えられていますが、ここでもパーカッションが曲の持つムードを高めています。「Serchin'」は収録されること自体が珍しいですが、演奏も細かい音符を粒だった音で弾いており、すこぶる快調。
【高島田孝之トリオのチラシ】 名古屋近辺の方など、ぜひ聴きに行ってください。