家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

常連とオカミ

2009-03-06 09:24:10 | Weblog
近所にある食堂に入った。

私が入ってきたのを知ったオカミが厨房にいる亭主に向かって
「ランチ」と言った。

私はまだ何も言っていない。

やはり私はランチを頼んだのだが。

テレビはかかっているが客は雑誌を読んでいる。

1人の客が立ち上がって、そのまま小声で「ごっそうさん」と言って出て行った。

またもう1人が同じように出て行った。

「この店はお金とらないの?」

ではなくて私と同じで注文と同時にお金を払ってしまうのだ。

だいたい注文が同じなので支払いも同じだ。

おばあさんが入って来た。

ちょうど、オカミがトイレに入っていた。

厨房から店主が代わりに出てきたが「いつもの」と言われても分からないらしい。

オカミがトイレから戻って「たぬきソバ」とおばあさんの代わりに伝えた。

おじいさんが入って来た。

「はい。いらっしゃい」と言ってお茶を出したが注文は聞かない。

オカミが誰も座っていないテーブルにお茶とオシボリを三つと灰皿を置いた。

もうすぐ3人集まるのだろう。

注文しなくても出てくるというのは常連にとってもオカミにとっても楽だと思う。

私がナガイモは苦手だと一度言ったら次からは違う物に替えてくれる。

そんな気遣いが常連にはありがたいものだ。

常連の心地よさはオカミの気遣いで成り立っている。