金魚とメダカにエサをやろうとしていた。
突然の羽音で気がついた。
ヤマガラがやってきた。
いつものような「ジージ」という私を呼ぶ声はない。
物置を開けると見えるヒマワリの種。
緑の海苔のビンに入れてある。
彼らは、それを知っている。
「その種をここに入れて」と言わんばかりに、いつものエサ入れに停まる。
「分かった分かった」と私。
魚よりヤマガラを優先した。
「ザラッ」とエサ入れに蒔いたあと、そのまま掌に一掴み持って立っていた。
いつものエゴノキに停まったヤマガラは考えている。
「さあ。おいで。恐くないよ」 と呼んだ。
梢に停まって恐怖心と戦っているヤマガラは決心した。
「サーッ」と近寄るが、あと1メートルの所の空中で向きを変えてエゴノキに戻っていく。
「恐くないよ。おいでー」 と私。
ここに有るよと掌にあるヒマワリの種を放り上げて音を聞かせた。
だが梢に立ち止まったままだ。
飛んでくるが向きを変えてしまうことを3回繰り返した。
「自分が催促したからエサをくれた」ということは分かっているはずだ。
だが、どうにも人間への恐怖心を抑えることが出来ない。
私の掌からはエサを取れないしエサ入れにも近寄れない。
もはや困っているように見えてきた。
もう終了だ。
これ以上は恐怖心を更に強くしてしまいそうだ。
掌にあったエサもエサ入れに移して移動した。
私が去るとヤマガラは一目散にエサ入れに行き1粒くわえて飛び立っていく。
ヒマワリの種が無くなるまで繰り返していた。
私は、あと1メートル縮められないという、そのもどかしさを感じた。
でもヤマガラにしてみれば生死を分ける恐怖心との闘いだ。
しばらくするとカケスが「ギャー」と鳴いた。
たぶんヒマワリの種をめぐって争いが起きたのであろう。
「だからオレの手から直接取ればよかったものを」と思った。
だがカケスに譲ってでも私の手から取るほうが難しいのかな。
そうだ魚にエサをくれるのを忘れた。
突然の羽音で気がついた。
ヤマガラがやってきた。
いつものような「ジージ」という私を呼ぶ声はない。
物置を開けると見えるヒマワリの種。
緑の海苔のビンに入れてある。
彼らは、それを知っている。
「その種をここに入れて」と言わんばかりに、いつものエサ入れに停まる。
「分かった分かった」と私。
魚よりヤマガラを優先した。
「ザラッ」とエサ入れに蒔いたあと、そのまま掌に一掴み持って立っていた。
いつものエゴノキに停まったヤマガラは考えている。
「さあ。おいで。恐くないよ」 と呼んだ。
梢に停まって恐怖心と戦っているヤマガラは決心した。
「サーッ」と近寄るが、あと1メートルの所の空中で向きを変えてエゴノキに戻っていく。
「恐くないよ。おいでー」 と私。
ここに有るよと掌にあるヒマワリの種を放り上げて音を聞かせた。
だが梢に立ち止まったままだ。
飛んでくるが向きを変えてしまうことを3回繰り返した。
「自分が催促したからエサをくれた」ということは分かっているはずだ。
だが、どうにも人間への恐怖心を抑えることが出来ない。
私の掌からはエサを取れないしエサ入れにも近寄れない。
もはや困っているように見えてきた。
もう終了だ。
これ以上は恐怖心を更に強くしてしまいそうだ。
掌にあったエサもエサ入れに移して移動した。
私が去るとヤマガラは一目散にエサ入れに行き1粒くわえて飛び立っていく。
ヒマワリの種が無くなるまで繰り返していた。
私は、あと1メートル縮められないという、そのもどかしさを感じた。
でもヤマガラにしてみれば生死を分ける恐怖心との闘いだ。
しばらくするとカケスが「ギャー」と鳴いた。
たぶんヒマワリの種をめぐって争いが起きたのであろう。
「だからオレの手から直接取ればよかったものを」と思った。
だがカケスに譲ってでも私の手から取るほうが難しいのかな。
そうだ魚にエサをくれるのを忘れた。