家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

竹取物語

2010-09-13 07:18:40 | Weblog
白ヒゲの翁が腰にノコと斧をつけて林に入っていった。

イノシシの掘った穴を通り過ぎて竹林に着くと陽に照らされて全ての竹が光り輝いていた。

翁は4本の竹を切り倒し、その枝を払った。

竹を束ねて急坂を登る。

地面を見て歩くと竹の先が杉の木に当たる。

坂に差し掛かると竹の先端が土に刺さる。

向きを変えると後が杉の木に当たって跳ね返る。

右肩に乗せて運んでいたが斜面のため左肩に移した。

右手で手すりを持って最後の坂を登る。

竹が前後左右に揺れて左肩に食い込む。

やっと道に出てきたとき翁は疲労困憊だったとさ。

その竹は裏口のフェンス代わりとした。

鹿をはじめとして小動物が入ってこないように、そしてこちらからよく見えているようにした。

無料の材料で作ることが山の常識。

駄目になったら、また取り替える。

これで入ってこられないのは鹿だけかもしれないが。