車で自宅から出て一旦停止の標識に向かっていた。
一旦停止するのは、こちらの道路。
その先には広い道路がありケッコウ通りが激しい。
そこを動物が横切った。
一瞬でタヌキだと見破った。
「今のはタヌキだと思うが」と妻に言った。
そ奴が戻って私の車の方に走ってきた。
私の横をすり抜けるまで車を止めて見ていた。
「年のころなら中学生。親と別れ、まだ幼いながらも自活せねばならない」という感じ。
気の毒なのは皮膚病になっていてからだの毛が、ほとんど抜けてしまっている。
あれから3日目今日も見た。
自宅から歩いて5分の所にある公園。
私が公園から出ようとすると外から入ってきた。
急いでケータイを出して写真を撮ろうとした。
するとクルリと向きを変えて出て行ってしまった。
すぐに追いかけて至近距離から写真を撮った。
そこに散歩中のお爺さん。
「おや。めずらしいね。犬かね?」
目の悪そうな老人には放れている犬に見えたようだ」
「いや。タヌキです」と教えた。
「ああタヌキかね。めずらしい・・・・」と言いながら散歩の歩みを止めない。
あの爺さん興味がないようだ。
分かったのか分からなかったのか分からなかったが、分からなくてもよいということは分かった。
先日はハクビシンを見たが今度はタヌキだ。
自然界にいるべき動物達が人里というより住宅街に現われる。
車や舗装道路にも慣れて人間に写真を撮られることにも慣れているようだ。
これが共存?
といっても車で10分走れば天竜川がある。
そこから動物達が食べ物を求めてやってくることは想像に難くない。
これは共存だよなと独り合点した。