家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

ズルッパコ歩行

2010-12-29 07:45:51 | Weblog

春野で55分コースを歩いていた。

 

半分来たところで時計を見ると今日は、いつもより3分早いペースだった。

 

道路の右側にある水路に、いつもきれいな水が勢いよく流れている地点に到達した。

 

左側の靴が地面に一瞬貼り付いた感覚があった。

 

次の瞬間元に戻った。

 

靴底を見てみたが何もくっ付いていない。

 

再び歩き始めた。

 

やはり何か変だ。

 

もう一度歩みを止めて靴底を見えるようにした。

 

手でつま先の辺りを確かめてみたが、ちゃんとしている。

 

また歩き始めた。

 

今度はかかとを打つ感覚があった。

 

右足で左足のかかとを押さえて足を上げてみた。

 

靴底が半分以上剥がれていることが分かった。

 

「これかぁ。こりゃぁ途中で外れたら左足だけ低くて歩きにくいなぁ」と思った。

 

左足だけ引きずるように歩き始めた。

 

ネコ屋敷のK宅前で、居合わせた猫達に挨拶した。

 

すると今度は右足の靴底も剥がれてしまった。

 

先ほどから1分も経っていない。

 

ほぼ同時に同じ症状になったから「接着剤の使用期限が切れました」ということらしい。

 

接着剤の接着している期間の正確さに驚いた。

 

今度は両足を引きずるように前に出して歩いた。

 

ここからは上り坂だ。

 

靴を引きずるように前に出すと「ズル」という音が出る。

 

そして体重を前にかけると今度は、かかと部分が靴の本体に戻ろうとして「パコン」という音を立てて私のかかとを叩く。

 

「ズル パコン ズル パコン」

 

左側下の気田川の清流を見ながら「どうか外れませんように」と一足一足願った。

 

どうやら靴底は外れないで家まで戻れた。

 

今年になって壊れた靴が4足ある。

 

つま先側の底が割れた物 キャラメル状の底の一つが割れた物 靴底は何ともないが表面のつま先部分に亀裂が入った物 そして今回の物だ。

 

最近よく歩くようになったので靴の傷みが激しいようだ。

 

「近いうちに新しい靴を買うか」と少し元気が出た。

 

しかしこの靴は外見上何ともないし接着剤を塗れば再び元通りになることは分かっている。

 

捨てるか直すか迷っている。