家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

一閑張(イッカンバリ)

2011-03-02 07:28:14 | Weblog
薪ストーブの焚きつけ用として毎回杉の枯れ枝を拾いに行く。

植木鉢の水受け皿を持っていくのだ。

それがどうにもカッコ悪く思える。

用は足りているのだが、いかにも実生活染みている。

もう少し優雅に「火を楽しむ」風にしたい。

それで一閑張を思いついた。

竹製石箕をベースに、それに紙を貼ればよい。

石箕は軽くて杉の枯れ枝を集めるのには最適だ。

だが杉の枯葉は枯れているだけに細かく砕けてしまう。

その粉や切れ端が竹の隙間に入り込んでしまいそうだ。

それを避けるには一閑張にしておけばよい。

竹製石箕はホームセンターで890円で購入してきた。

大き過ぎず小さくもなく丁度程よい。

それに韓国旅行で購入してあった韓紙を貼る。

裏は別の韓紙を貼った。

取っ手は、またまた別の紙にした。

それに柿渋を塗る。

こうしておけば丈夫になるし風合いも良くなるってわけだ。

仕上げとしてその上にニスを塗った。

それでカサカサした杉の枯れ枝をたくさん乗せても破れることなく、また隙間に入り込むこともなく済みそうだ。

何より最も求めていた優雅さがある。

今から燃してしまう物を集めるために、いちいち作るかなと言うかもしれないが。

そこが楽しいところだ。

プラスティック製のトレイのほうが機能的かもしれない。

だが何か別の美意識を求める私が、それを許せなかった。

機能性は必要であるがそれと同じほど形や材質などの美が欲しい。