家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

電動チェーンソー

2011-03-06 08:32:29 | Weblog
実家のナンキンハゼの枝払いをした。

道路際に生えていて、しかも信号機があり実家の前は信号待ちの車が繋がる。

1人が車や自転車そして歩いている人の見張りをして、もう1人が枝に結んだヒモを敷地側に引っ張って待機する。

交通が途切れたところでチェーンソーで枝を切る。

街中での切りくずは目立つこと。

風に乗ってバラバラと散り回る。

上に伸びた枝が地上に降りてくると、それは大きい。

道路側に落ちたらイチダイジだ。

敷地の中ほどまで枝を引きずっておく。

次の準備をして人の途切れるのを待つ。

「いいよー」の合図でチェーンソーが活躍する。

道路側が終わると今度は隣の家に落ちそうな枝を切る。

やはり同じように枝にヒモをかけて隣の車を直撃しないように注意する。

それが終わると自宅敷地に落とす分を切る。

すべて枝を切り終えると今度は枝を小さくして我がヴィッツに積み込む。

小学校3年生の虎太郎君にも電動チェーンソーを操作させた。

安全装置のボタンを押してからアクセルを握ると「シャー」とチェーンが回り始める。

太い枝を切り落とすと、それを弟の光君が持っていく。

お兄ちゃんは弟が自分の近くに寄って来ると「あっちへ行ってろ」と命令する。

電動チェーンソーが危険である事を教えているのだ。

とは言っても弟もやりたくて仕方がない。

「よし。じゃぁ交代だ」と私が宣言して虎太郎君から光君に交代した。

嬉しくてしかたがないのだが。まだ小学校に入れない年齢では切れるものも切れない。

あまりにも力がなくて刃先が枝の上で滑っているだけだ。

私が少し力を貸して1本切り終えて満足させた。

私と姉が枝をさらに小さく刻んでいる間子供達は棒切れでちゃんばらをやっていた。

時代劇など見なくてもヒモを胴に巻き、そこに2本棒切れを挿して「二刀流だ」とやっている。

一旦ナタもやらせてみたが、こちらは力だけではなくコツも必要なので全く使えなかった。

危なっかしいので、すぐにとり上げた。

時代が変わっても刃物は男のDNAを刺激するらしい。

生活の中で刃物とふれあうことの少ない現在。

こうして私の出番もあるなと思って子供達を眺めた。