家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

夜の散歩

2012-07-28 07:37:15 | Weblog
朝早くから日が照りつける。

晴れの日の朝の散歩はあきらめて最近は夜の散歩に重点を置くことにした。

自治会が中心になって刈り取った堤防の草も今のところ短い。

川面を撫でた気持ちの良い風が日中の暑さを溜めた体を冷ます。

ノンビリと歩いて今日を振り返る。

公園内に自転車が2台とめてあった。

街灯の下のベンチに人影がある。

制服姿の女学生と、その向こう側に男子が。

顔がくっ付いている。

つまりキスしていた。

長い間。

「時代は変わったなぁ」と感じつつ散歩を続けた。

橋のたもとまで来ると「さよならー」と言って、それぞれの方向に走り去る高校生。

先ほどの公園にいた、あの。

何という爽やかさなのだろう。

橋の上でミニチュアシュナウザーの散歩とすれ違った。

このミニチュアシュナウザーを連れているのは黒縁のメガネをかけた青年。

彼が小学生の時には「散歩ご苦労さまね。ちょっと撫でさせてもらっていい?」と言ってミニチュアシュナウザーと小学生の両方が可愛くて声をかけたものだった。

今は、とても声を掛けられる雰囲気ではない。

ミニチュアシュナウザーは変わらないが立派に成長した男の子。

声をかける気軽さを失っても気分としては悪くなかった。

小学校の校庭では、お父さん達がソフトボールを楽しんでいる。

グラウンドを照らす照明で校舎が昼間のように明るい。

川の水面に浮かぶ校舎が揺れていた。

川に棲む生き物が夏の夜の水泳を楽しんでいるのかな?