家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

モリアオガエル最終報告

2014-10-11 08:29:44 | Weblog
つい先日モリアオガエルの経過報告をした。

その文面は次のようだ。

「このところ、その水鉢の下からヤマカガシが出てくるのを見つけた。

ヤマカガシにしてみれば食い物が上から降ってくるのだ。

下で静かに落下を待つのは当たり前だ。

そのヤマカガシも幼蛇である。

去年か今年に生まれた者であろう。」

だが事態は最悪の様相になってきた。

初めのうちは小さなヤマカガシが目立っていたが、とうとう大物まで出てきた。

人間で言うと中学生から高校生そして大きな大人まで。

以前は宅地内にヘビがうろつくことなどほとんどなかった。

しかし、このところ見つけるのは宅地内ばかりといっても過言ではない。

モリアオガエルの卵を孵化させて、それを敷地の外にある池に移したことがある。

あれが正しかったようだ。

今回は初めて宅地内の水瓶で大人になっていくモリアオガエルを観察しようと思った。

だが当初の考え通り、やはりヘビを呼んでしまっていたようだ。

商店街にあるウナギ屋の換気扇の外にいるような焼き鳥屋のウチワのすぐ前にいるような感覚をヘビたちが持ったのかもしれないと考えた。

いろいろな匂いの混沌としている中に「これだ!」と何であるか、どこにあるのか、はっきり認識していたのであろう。

呼んでおいて「来るな」はないよな。

というわけで卵からオタマジャクシになり、それから足が生えて水瓶からでていくことは観察できた。

それで充分だ。

その後のヘビに喰われる瞬間までは見たいとは望まない。

水瓶の中から子モリアオガエルとオタマジャクシを網で救いバケツに移す。

そのバケツを水路の中の溜めマスに空けた。

本来の生きる場に移したのだ。

水路は下の溜めマスに次々と繋がっていく。

彼らの生き残るチャンスも今よりは増すであろう。

これでヘビも分かってくれると思う。

「宅地から出て山へ帰ってくれ」

私の切なる願いは、たぶん聞き入れられたと思う。

思いたい。