昨年12月の沖縄旅行の際に出会った「沖縄の野鳥シリーズ」 第5弾は、そして このブログで取上げた140種類目の野鳥 になったのは、トキの仲間で とても珍しい野鳥、クロツラヘラサギ (黒面箆鷺) です。
クロツラヘラサギは全身の毛衣が白い、全長75センチもある大型の水鳥 で、最大の特徴は、名前の通り、眼先の皮膚が黒い顔面(ツラ)と、薄く扁平な板状の「ヘラ」のような黒く長い嘴(くちばし)です。
クロツラヘラサギは、主に朝鮮半島で繁殖し、日本には越冬の為に九州や沖縄県などに飛来する冬鳥 で、2015~2016年の冬に世界(と言っても主に東南アジア)で約3,300羽、日本では約380羽しか確認されていない大変珍しい野鳥で、国(環境省)の絶滅危惧種(IB類) (沖縄県ではⅠA類)に指定されています。
クロツラヘラサギの「ヘラ」とも「しゃもじ」とも言えそうな長が~い、そして意外にも薄い嘴の形状がよく判る、頸を回している姿を連続写真で見て下さい。
クロツラヘラサギ(だけでなく、ヘラサギの仲間)は干潟、河口、池などの水辺で魚やカニ、エビなどを食べるのですが、干潟や浅瀬で水中や地中に平べったい嘴を浅く差し入れたまま、歩きながら首(=嘴のヘラ)を左右に振って餌を捕まえます。
しかし、私めが見たクロツラヘラサギは水辺の陸地部分でお昼寝中または休憩中でしたので、残念ながら、餌を捕る姿は撮影できませんでした。(涙)
尚、このクロツラヘラサギは、「やんばるの森」探鳥ツアーのガイドさん達のお勧めの探鳥地、那覇空港の少し南にある沖縄県豊見城市与根の通称「三角池」で撮影しました。
(画像をクリックすれば大きな画像になりますので、お試し下さい)